スキーブーム収束の象徴!?…アルペン居抜き物件を追う【平成レトロ】

2020/1/17 12:00 山下メロ 山下メロ


■ TBSラジオのアトロクで平成スキー特集!



TBSラジオの帯番組ラムスター宇多丸さんの『アフター6ジャンクション』で、筆者はシリーズ「レトログッズで振り返る平成 by 山下メロ」という特集を担当しています。これまでに平成元年編、スケルトン編、ポケベル編と3回にわたって振り返ってきたのですが、今回4回目は平成に流行したスキーの特集でした。


↑ 番組内でも紹介した全裸スキーのファンシー絵みやげ

出演時の様子は番組WEBサイトから聴くことができます。2020年1月19日まではradikoのほうが、オンエア曲も聴けるのでオススメです。


↑ おおきくなあれ

スキー文化は歴史も長く、有名なブランドやゲレンデは数多くあり、いずれも当時は有名でした。とにかくカルチャーを取り巻く要素が多すぎるため、1時間ではとても紹介しきれません。リアルタイムでない世代も聴いてる中、情報の羅列では単なる知識自慢になってしまうので、新しい角度を意識しました。


↑はだかだけどさむくないぞ

こんな風に、行き過ぎた全裸でスキーモチーフのファンシー絵みやげなども紹介しつつで、大変たくさんの反響をいただきました。しかし、中でも反響が大きかったのは、スキーブーム収束の象徴ともいえる、ある現象のことだったのです。


■ アルペン居抜き問題


当時、スキーブームとともにどんどん出店していったスキー用品店のアルペン。CMソングもヒットしました。三角定規が豆腐にぶっ刺さったような建物の形状が特徴的でしたが、スキーブームの収束やスノボ離れなどにより店舗数が減り、その跡地が居抜き物件として国道沿いで活用されているのです。


この「おもちゃのハローマック」居抜きも、もともとのお城的な凸凹を修正するコストもかけられず、大体が不似合いなデコラティブさを演出しています。しかし、凸凹どころの騒ぎじゃないのがアルペンの三角形です。


このくらい斜め感をうまく使いこなせていればいいほうです。大体において、この三角形の空間に、説明や屋号を馴染ませることができずに苦労していて、涙なしでは語れないのです。

放送中に寄せられた情報などを見ていきましょう。


どれも「できれば四角が良かった」と思っていそうですね。


もはやBOOK OFFの三角形無視っぷりがたまりません。

このように、注目している人は多いので、ぜひ画像検索などしてみましょう。

国道の居抜き物件による開業などがときおりテレビなどでも特集されますが、ハローマックやアルペンに注目してみると、苦労の跡が分かって味わい深いです。是非、みなさまもドライブの際は探してみてください。



では、また次回。



(文と写真:山下メロ)


山下メロのTwitter


《番組出演のお知らせ》

TBSラジオの番組、ライムスター宇多丸さんの「アフター6ジャンクション」に山下メロが出演いたしました。

これまでの出演時の様子は番組WEBサイトから聴くことができます。
スキー特集
ポケベル特集
スケルトン特集
平成元年特集


《出演等のお知らせ》

以下、山下メロが出演などを予定しています。


1月17日 石井公二さんの『片手袋研究入門』出版記念のトークイベントにゲスト出演 in 千駄木往来堂書店

1月18日 『ヤンキーメイト』出版記念イベント in東京カルチャーカルチャー

1月19日「懐かしの富士フイルムノベルティ大集合!」in高円寺パンディット

2月15日 別世界Bar 5周年スペシャル ゲスト出演 in 大阪なんば紅鶴


《書籍発売のお知らせ》
ファンシー絵みやげ初のガイドブック『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著/イースト・プレス刊)を全国の書店で発売しています。


『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著)




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