えっ…こんなモノまで!?…コスモ星丸とつくば万博みやげ【ファンシー絵みやげ】
■ 和田誠さんとコスモ星丸
先日、イラストレーターの和田誠さんの訃報が届いたのを受け、公募作品だったつくば万博のマスコットキャラクター・コスモ星丸を「修正」という形で仕上げたことを紹介いたしました。
つくばエキスポ85(国際科学技術博覧会)の公式マスコット・コスモ星丸のデザインは、女子中学生による一般公募作品をイラストレーターで選考委員だった和田誠さんが仕上げたもの。
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) October 13, 2019
この時代に茨城県・筑波の土産品が大量に作られました。#和田誠 #つくばエキスポ #コスモ星丸 pic.twitter.com/1BwL23s9EB
このツイートにあるように、和田誠さんは1985年に茨城県筑波郡谷田部町(現・つくば市)御幸が丘を中心に行われた国際科学技術博覧会の公式マスコットマークの選考委員でした。1981年末から1982年初頭に募集され、愛知県一宮市の中学一年(当時)の高垣真紀さんによるUFOをモチーフにしたキャラクターが最優秀賞を獲得。それを和田誠さんが仕上げ、コスモ星丸という名前がつけられました。
↑ コスモ星丸のキーホルダー
コスモ星丸は近年でもアパレルブランドから商品が発売されるなど、長く愛されるキャラクターとなりました。当時はこのように「証紙」が貼られ、正しくライセンスを受けていないとコスモ星丸の商品は作ることができませんでした。
↑ ファンシー絵みやげのつくばキーホルダー
そして、つくばエキスポ期間中は茨城県や会場周辺にたくさんの人が訪れますので、その人たちに売る商品として「おみやげ品」がたくさん作られましたが、証紙が必要なコスモ星丸を使わず、あくまで「TSUKUBA ’85」など、それらしい言葉とイラストで作られた「ファンシー絵みやげ」も数多く存在しました。「ファンシー絵みやげ」とは1980年代から1990年代にかけて日本中の観光地で売られていた子ども向けの雑貨みやげの総称です。
↑ ポップなカラーリングの星丸キーホルダー
では、ほかにどんな商品があったのでしょうか。かなりの商品数でしたのでほんの一部を紹介いたします。
こんな風に、アメリカの観光地や、東京ディズニーランドでも売られていたアクリルキーホルダー風のコスモ星丸も存在しました。
そして、このように「TSUKUBA 1985 JAPAN」と「SCIENCE FESTIVAL」という文言のみで、決して「つくば万博」とは言わず、コスモ星丸も使っていない商品もありました。いわゆる正式に許諾されていないアイテムということになります。おそらく万博会場内では売られておらず、周辺の土産店などで売っていたのでしょうか。三日月にブランコを吊るして乗る宇宙飛行士カップルというイラストが斬新です。コスモ星丸を使わずとも科学万博の雰囲気を巧みに演出しているのが泣けます。
では、最後にこちらをご覧ください。
青、黄色・赤。原色バリバリでカラフルなヤシの木のシルエットです。
非常にシーサイドリゾート感溢れていますね。
では、これを裏返してみましょう。
!!!!!!!!!!!!
なんと「TSUKUBA’85 科学博記念」!!!!
つくば市は内陸部で、ヤシの木のイメージゼロです!!!
では、また次回。
(文と写真:山下メロ)
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《出演のお知らせ》
以下の番組・イベントに山下メロが出演・出展を予定しています。
11月15~28日 マニアフェスタ×東急ハンズ2019 in 新宿店(展示・販売)
11月23日 湯会 in 竹取の湯(販売・似顔絵)
12月7・8日 音泉温楽 in 長野県渋温泉 金具屋(展示・トーク)
出演:DÉ DÉ MOUSE/TOWA TEI/おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)/小島麻由美/柴田聡子/Serph/Omodaka/東郷清丸/サワサキヨシヒロ&NGEOO)
《番組出演のお知らせ》
TBSラジオの番組、ライムスター宇多丸さんの「アフター6ジャンクション」に山下メロが出演いたしました。
9月2日(月) 出演は20時台。レトログッズで振り返る平成「さよならポケベル」特集。お聴き逃しの方は、番組WEBサイトからお聴きください。
これまでの出演時の様子は番組WEBサイトから聴くことができます。
ポケベル特集
スケルトン特集
平成元年特集
《書籍発売のお知らせ》
ファンシー絵みやげ初のガイドブック『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著/イースト・プレス刊)を全国の書店で発売しています。
『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著)
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