【穴場スポット】北の大地に無料で観られる重要文化財があった!

2019/9/17 12:05 Tak(タケ) Tak(タケ)

北の大地といっても北島三郎の懐メロではなく、広瀬すずちゃんの朝ドラで人気の北海道。

「都道府県の魅力度ランキング」で2018年現在、10年連続で1位に選ばれており、国内だけでなくここ数年は海外からの観光客もかなり多く訪れるようになりました。



さて、そんな北海道の中心都市札幌のど真ん中に、無料で観られる国の重要文化財があるのをご存知でしょうか。

旧札幌農学校演武場(時計台)、北海道庁旧本庁舎、豊平館等々市内の観光名所としてガイドブックに必ず掲載されている重文施設がまず頭に浮かんできます。


札幌時計台

しかし、歴史が浅いこともあり、他県に比べると重文の数は少なく数えるほどしかありません。国宝に至っては唯一「土偶」が指定されているのみです。

数少ない重要文化財の中でも、観光客に知られていないとても素敵な場所を今日はご紹介します。勿論観覧は無料です。なにせ大学構内にある重文ですから!

その場所とは札幌市内のど真ん中にある北海道大学農学部(旧東北帝国大学農科大学)の敷地内にある「札幌農学校第2農場」です。


北大敷地内にあるクラーク像

「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」の名言と共に知られる日本の発展の為に尽力した、お雇い外国人であったウィリアム・スミス・クラーク(William Smith Clark)が深く関わる「模範的畜舎」が、重要文化財「札幌農学校第2農場」です。

どんな場所や建物だか気になりますよね。先月撮影してきた写真あげておきます。真夏なのに何とも涼し気です。そして令和の時代とは思えないクラシカルな建物たち!









模範家畜房・穀物庫・牧牛舎等々どこをどう撮っても「絵になる」とはまさにこのこと。

多少構図が変でも、色合いが微妙でも、建物たちの歴史の重みがそれらをカバーしてくれます。



しかも、ここで注目して欲しいのは、札幌観光のハイシーズンである夏に訪れたにも関わらず、外に見学者がいないという点です。

空港から街中の大通り公園や時計台は、国内だけでなく近隣のアジア圏からの観光客でごった返しているにも関わらずです。



誰にも教えたくない穴場中の穴場スポットです。

以下、北海道大学のサイトに紹介されている重要文化財「札幌農学校第2農場」の概要(部分)です。読んでいるだけで胸が熱くなってきます。

明治9年(1976年)に開校した札幌農学校(現北海道大学)は、W.S.クラークの指導によって開校とほぼ同時に広大な農場を開き、北海道への移住者に未経験の近代的な大規模有畜農業を採り入れる拠点を作りました。このクラーク構想は、マサチューセッツ農科大学での教え子であるW.P.ブルックスらに引き継がれ、北海道開拓に適する作物や農機具の輸入と選定、栽培や経営法の指導を行って北海道農法の構築に貢献しました。


建物内にも期間限定で入ることが出来ます。

札幌農学校第2農場は、明治10年に建設されたW.ホイラー設計の模範家畜房、W.P.ブルックスが設計した穀物庫を中心とした一連の畜産経営の施設を備えて、一軒の畜産農家を模した実績・模範農場として発足しました。各農場施設は、当時のアメリカ中西部の開拓地に広まった軽木骨造りの実用的な建物と同じバルーン・フレーム(風船構造)と言われる建築様式を採っています。中でも模範家畜房は1階が家畜舎、広々した2階は干草置場となっており、北海道の風土に合った酪農業を進めるためのモデル施設でもありました。また、大正元年に建設された緑飼貯蔵庫は道内最古のサイロと伝えられています。当時の酪農経営の形態を知る上で、札幌農学校第2農場は大変貴重な建築物となっています。



北海道旅行お考えでしたら、北海道大学構内にある重要文化財「札幌農学校第2農場」を迷わずコースに入れておきましょう。

と言うか、大学のキャンバスの概念をはるかに超える広大な敷地を有する北大。レンタサイクルでまわることを強くお勧めします。

それにしても札幌駅のすぐ近くにあることが信じられません。ここで学べる学生さんたちは幸せですね。


北海道大学農学部 重要文化財「札幌農学校第2農場」
屋外公開:8:30~17:00
屋内公開:10:00~16:00
期間:(通常4月29日)~11月3日
休館日:毎月第4月曜日
入場料:無料


因みにすぐ近くにある北海道大学農学部の敷地内には本物の牛たちが、のんびりとした北の大地での暮らしを満喫しています。

そうそう、北海道大学博物館も是非立ち寄ってみて下さい。学部ごとに展示がなされています。カフェのソフトクリームがめっちゃ美味しかったです。


『北海道大学もうひとつのキャンパスマップ――隠された風景を見る、消された声を聞く』