「ハロウィン渋谷にはどこから人が来ているのか?」データで分析した結果がすごかった
近年、お祭りっぽいイベントがあると「渋谷の交差点に集まる人」が増えている気がする。
2000年以前はここまで多くはなかったように思うが、ワールドカップやWBC(野球)を期に徐々に増えてきたのかもしれない。ツイッターで「今ものすごい人が集まっている!」と拡散されやすくなったのも関係しているだろう。
新年、令和への切替時など様々な節目で人々は集まるが、中でも群を抜いてすごいのがハロウィンである。
渋谷スクランブル交差点のライブ配信。ものすごい。
— 吉永龍樹(ヨシナガタツキ@僕秩) (@dfnt) 2018年10月31日
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ついに昨年は人が集まりすぎて暴徒のようになってしまい、暴れながら軽トラックを転倒させた4人が逮捕されるという事件も起きた。
渋谷区は2019年のハロウィン時に「路上禁酒」の条例化を目指すなど、対応に苦慮しているようである。
と、こんなに人の集まる渋谷だが、果たしてあの人達は一体どこから来ているのだろうか?
今日はそんな素朴な疑問を解決すべく株式会社データワイズさんの位置情報データ解析技術を使わせてもらうことができたので、調べてみたい。
まず、ハロウィン時の渋谷にはどれだけの人が集まっているのか調べてみる。
こちらは渋谷交差点付近の地図。
これは前月の9/26(水)の混雑率だ。
そしてこれがハロウィン当日。圧がすごい。
グラフにするとこんな感じ。明らかに普段の何倍も多い人々が集まっている事がわかる。ピークは20時台で、前日の4倍ほどの人が集まっている。
渋谷ハロウィンは深夜まで騒いでいるイメージを持っていたのだが、20時がピークというのは意外に健全である。もしかすると、すごく遠くから来ている人もいるのだろうか?
そこで今度は、ハロウィンが盛り上がる時間帯(19時~24時)、渋谷に滞在していた人物がどこから来たのか?(過去3ヶ月、どこに一番多く滞在したのか?)、正確な位置情報は取れないのだがざっくりと「1km×1km」のメッシュで分析してみた結果がこちら。
すごい。
北海道・沖縄はもちろん、もっと南の宮古島、石垣島からも来ている。
一番遠い所は香港だ。海外勢も観光客として混ざっているのだろう。
都心を中心に拡大したのがこちら。(タップで拡大)
やはり都内中心ではあるが、この日のために想像以上に遠くから来ている人も多いことがわかる。
チーバくんの足の付近から来ている人など、かなりの移動時間がかかったことだろう。
ということで、海外も含めた非常に遠いところから渋谷に来ている人が多数いることがわかった渋谷ハロウィン。
今年のハロウィンにスクランブル交差点を通る時は人の多さにげんなりするのではなく、「この中には超遠くから来て全力で祭りを楽しんでいる人もいるんだな…」と、温かい目で見守ってみたいと思う。