すぐ元が取れる! 新規開拓に最適! コスパ最強と噂の【ぐるっとパス】を使ってみた

2019/6/4 20:50 虹
ぐるっとパスをご存知ですか?




美術館巡りが好きな方にとっては言わずと知れたアイテム、そうでなくとも「名前くらいは聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。

「ぐるっとパス」(「東京・ミュージアム ぐるっとパス2019」)とは、東京を中心とする95の美術館・博物館等の入場券・割引券が1冊にまとまったお得なチケットブックのこと。
これがとんでもなく有能なシロモノでして、「なんで今まで買わなかったんだろう!?」と頭を抱えたくなってしまったほど。 そんなわけで今回は、「ぐるっとパスはどれくらいお得か?」について書いていこうと思います。



◆「ぐるっとパス」はこんなにすごい

「ぐるっとパス」がどういうものかは上で説明したとおりですが、美術館、博物館のほかにも、動物園や水族館、植物園もカバーされています。
エリアも東京以外に、神奈川、千葉、埼玉の主要な施設を網羅。かなり幅広く使うことができるのです。
お値段は2,200円で、使用期間は初めに使った日から2か月間有効。各施設指定の展示を半券1枚につき1回の利用が可能となっています。


また、東京メトロや都営交通などのお得な乗車券とのセット商品もあります。「ぐるっとパス」だけでも恐ろしくお得なのですが、この合わせ技でさらなる境地にたどり着くことができてしまうのです。



▲ お目当てのエリアが決まっていれば、その沿線をカバーするセット券が断然お得!(「ぐるっとパス」ホームページより)


そうは言っても2カ月なんてあっという間に過ぎてしまう。それに多くの展覧会は約2カ月のサイクルで開催されますから、観に行きたい展示に使うことができなければ意味がないわけで……。
────と思いながら「ぐるっとパス」の公式サイトへ行ってみたところ、トップページに展覧会情報が。しかも「入場できる展示、割引の展示と金額をチェック!」という、最も知りたい情報がつぶさにわかる親切設計となっていました。



▲ (「ぐるっとパス」ホームページより)



▲ 金額はもちろん、施設ごとに「どういった展覧会がいつ開催されるのか」もわかるようになっています。


早速情報を見てみると、なんと目黒エリアでは追加料金なしでキスリング展(東京都庭園美術館)と世紀末ウィーンのグラフィック展(目黒区美術館)、少し足を延ばせば郷さくら美術館アクセサリーミュージアムも観ることができるということがわかりました。



▲こちらはサイト内にある「活用ブログ」。おすすめの展覧会を表示してくれるほか、割引後の差額も教えてくれます。

チケット代はそれぞれキスリングが1,100円、ウィーングラフィックが800円ですから、えっ? もう1,900円!? あと300円で元が取れてしまうぞ……!?

そのほか今期はトム・サックスのティーセレモニー(東京オペラシティ アートギャラリー)も観たいと思っておりまして、それが1,400円だから3館行けば3,300円。すでに1,100円分お得という計算になります。
むしろこんなに簡単に元が取れてしまって良いのかと不安になりますが、「買わないという選択肢が無い」ということで早速購入してまいりました。


◆実際に使ってみた

購入してみるとわかるのですが、チケットブックをぱらぱら捲ると思った以上にたくさんの施設が追加料金なしで利用できるようになっています。
いつか行ってみたいと思っていたところから、名前を知らなかった施設まで、実に多くの施設が名前を連ねています。
狙っていた展覧会のチケットが手に入ったことよりも、むしろそちらに興奮する方もたくさんいらっしゃるはず。

Twitterで「ぐるっとパスを買ってみようと思う」とツイートしたところ、「思わぬ出会いがあって面白いですよ」というアドバイスが多くの方から寄せられましたが、なるほど、こういうことだったのですね。


▲ 近くを通ることは多々あるのに、まだ一度も訪れたことのない「台東区立書道博物館」。このように、いつか行こうと思っていたところへ足を運ぶきっかけにもなりそうです。(「台東区立書道博物館」ホームページより)


それでは早速、使ってみましょう!
マイ・ファースト「ぐるっとパス」は目黒区美術館から。すこぶる評判の良い「世紀末ウィーンのグラフィック ─デザインそして生活の刷新にむけて」を鑑賞したいと思います。



受付でパスを渡すと「本日から2カ月間有効です」という言葉とともに、スタンプが押されます。ちなみに1ページ目に自分の名前を記入する欄がありますので、あらかじめ書いておくとスムーズです。

▲このように有効期限が一目でわかるようになっています。



また、「ぐるっとパス」にはスタンプラリーも付いています。
7つのエリアのスタンプを集めると願いが叶う抽選で素敵なミュージアムグッズがもらえるとのこと。こちらも忘れずに押しましょう。

チケットの半券をもぎってもらったら、いざ鑑賞開始。 ちなみに世紀末ウィーンのグラフィック展は最高でした……!

▲ コロマン・モーザー(著・画)『平面装飾』[『ディ・クヴェレ(泉)』第3巻]1902年 ※現在会場は1階のみ撮影可となっています。

装丁、図案、タイポグラフィ、挿画、版画、家具などあらゆるジャンルのデザインが紹介されているのですが、どれもこれも眩暈がするほどの素晴らしさ
現在開催中のクリムト展ウィーン・モダン展とあわせて鑑賞すると、19世紀末から20世紀初頭にかけてウィーンで花開いた「世紀末芸術」の世界をより理解することができるでしょう。6月9日(日)までですので、お見逃しのなきよう。

図録はもちろん、厳選されたグッズも全て欲しくなるほどの出来なので、お財布には余裕を持って臨んでください。※ショップは現金のみ

京都国立近代美術館所蔵 世紀末ウィーンのグラフィック -デザインそして生活の刷新にむけて
会期 ~2019年6月9日(日)
時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
会場 目黒区美術館
目黒区美術館 ホームページ


上記の例を見ても、たった3館に訪れただけで元が取れてしまうという驚異的なコスパの良さ。これなら忙しい方でも2カ月間に十分楽しむことができるのではないでしょうか。
また、旧岩崎邸庭園や三渓園浜離宮恩賜庭園など、のんびり過ごすことができる施設も入場可能となっておりますので、美術館巡りの合間に挟んでみるのも良いでしょう。

▲ 今の季節、三渓園では蛍も見ることができるようです(「三渓園」ホームページより)



開幕したばかりの展覧会、そしてこれから始まる展覧会のほとんどが「ぐるっとパス」の対象となっています。
「ぐるっとパス」の公式アカウントでも随時インフォメーションが発信されていますので、ぜひ参考にしてみてください。


お得であることを伝えたいがために「元が取れる」を連呼してしまいましたが、前述のとおり実際チケットブックを手にしてみると、今まで訪れたことのない施設が山ほどあることに驚かされます。
ぐるっとパスを手にしなければ、知らずに見過ごしてしまったかもしれない世界。もしかしたら自分にぴったりの出会いがあるかもしれません。
あらゆる意味でお得なパス、全力でおすすめします!