まるでおもちゃ箱。「トイ・ストーリー」愛に溢れまくったカフェがあった!

2019/5/20 16:15 吉村智樹 吉村智樹

▲「トイ・ストーリー」の人気キャラクターがぎっしり詰まったおもちゃ箱。手作りなのだ


こんにちは。
関西在住のライター、吉村智樹です。


この連載では、僕が住む関西の耳寄りな情報をお伝えしてゆきます。
今回はその第66回目となります。





今年の夏の愉しみと言えばやっぱり、おもちゃたちが繰り広げる大活劇「トイ・ストーリー4」の公開ですよね!


前作から約9年ぶりに公開されるトイ・ストーリー最新作は、なんでもCGの細密度は破格にアップし、反面、2までは登場していた懐かしいキャラクターの復活もあり、お子さんから往年のファンまで大満足の出来になっているのだそう。


「往年」側として、すでに号泣用のハンカチを手にして公開日に備えております。


「いいや、夏まで待ちきれん!」
そんなあなたに、うってつけのステキスポットが京都にあるのです。


■「トイ・ストーリー」への愛に溢れたカフェがあった!


場所は木津川市。京都の市としては最南端にあり、奈良に接している、緑豊かな街です。


店名は、イタリア語で「味わう」を意味する、カフェ「ぐすたーれ」
カラフルでハンドメイド感が満載の外観が、早くも楽しげです。





ドアを開けると、WAO! なんてこったい保安官。トイ・ストーリーのキャラクターたちがひしめいているではありませんか。






▲ウッディの疑いを晴らした双眼鏡の「レニー」や、身体がバネでできた「スリンキー・ドッグ」、さらには「つなぐでござる」まで! メインキャラもサブキャラも満載



▲天井にはしっかり「占いボール」が。ディティールが細かい!








ウッディが! バズ・ライトイヤーが! ジェシーが! リトル・グリーン・メンが! ハムが! スリンキー・ドッグが! レックスが! ポテトヘッドと奥さんが! お豆三兄弟までもが! etc,etc



▲主人公のウッディと、ウッディたちの脱走計画をこっそり手助けするチャターホン



▲空を飛ぶバズ・ライトイヤー。「飛んでるんじゃない。落ちてるだけだ。かっこつけてな」



▲電気スタンドの女子「ボー(・ピープ)」。3では登場しなくなりファンを悲しませたが、4では準主役級で復活



▲貯金箱の「ハム」。コインの重さが行動のネックになる場合も



▲恐竜の「レックス」。見た目とは違って弱気



▲すぐに顔がバラバラになり、ときどきパーツがなくなる「ミスター・ポテトヘッド」



▲シド(・フィリップス)によって改造されてしまった悲しきミュータント・トイたちまで……


といったように、愛すべきトイ・ストーリーの仲間たちがずらりと勢ぞろい。バービーとケンがいちゃいちゃしているなど、ディスプレイもファンのツボを突いてきます。



▲フライデーされた(死語)バービーとケン




▲「3」で磁石で天井にくっつくシーンを再現! すみずみまで見逃せない


「ぐすたーれ」を営むのは、「まーくん」こと増田正樹さん(44)と、「きよ」こと貴世さん(42)。先代のお父さんからバトンタッチし、3人のお子さんを育てながら今年で7年目を迎えます。



▲「まーくん」こと夫の増田正樹さん、「きよ」こと妻の貴世さん。夫妻で「ぐすたーれ」を切り盛りする


いったいなぜ、こんなにトイ・ストーリー愛に溢れるお店ができあがたのか。そのストーリーをお訊きしました。あなたはまだ── 本当の「ぐすたーれ」を知らない。


■およそ5000ものキャラクターが店内にぎっしり


――ドアを開けて、思わず「すごい!」と声が出てしまいました。トイ・ストーリーのグッズは、どれくらいの量があるのですか。


まーくん
「ちゃんと数えたことがないんです。トイ・ストーリーはキャラクターだけで100種類を超えますし、そこから単純に計算すると、およそ5000でしょうか」


――5000もですか。でも、見たところ、きっともっとありますよね。コレクションに費やした金額は、おいくらですか。


まーくん
「う~ん。これもちゃんと計算したことがないんです。さすがに1000万円は超えていないと思うのですが。集め始めたのが遅いし、買うのは中古品なので、金額はそんなにいっていないですよ。すごいコレクターの方々に較べれば、うちはぜんぜん。まだまだです。マニアになると、バズ(・ライトイヤー)だけで何百体と部屋に並んでいるので」


――いやあ、充分すごいですよ。それに、これほどのコレクションを鑑賞しながら、おいしいドリンクやフードがいただける場所は、ほかにはありません。遠方からお見えになる方も多いのでは。


まーくん
「ありがたいことにゴールデンウイークは北海道や沖縄、香港からもお客さんがお見えになりました。うちは京都や奈良の中心部から離れているので、こんな遠くまで来てくれて、とても嬉しいです。感謝しています」


――遠くからでも訪れる価値はありますよ。コレクションの質と量もさることながら、お料理が抜群においしいです。パスタの茹で加減が最高でした。


まーくん
「料理は、かつてイタリアンの店で働いていた妻の手づくりです。パスタ、おいしいでしょう。僕もまかないはいつもパスタなのですが、毎日食べても飽きません。おかげで20キロ太りました(笑)。からあげやカレーライスも評判いいんです。ゼリードリンクのゼリーも自家製です」



▲パスタランチ 900円〜。単品 700円〜。大盛りが+100円。画像の「ベーコンのトマトクリーム」は850円(すべて税込)



▲かわいい!「青空ゼリーソーダ」650円(税込)


――海外の方は、こちらのお店をどのようにして知ったのでしょうか。


まーくん
「Instagramですね。インスタの影響は大きいです。#(ハッシュタグ)で世界中のトイ・ストーリーファンとつながれました。情報交換をしたり、友人になったり。『SNSって重要だな』って思います」


■トイ・ストーリーの「色」に魅せられた夫婦


――「トイ・ストーリー」に関心をいだかれたきっかけは、なんだったのですか。


まーくん
「僕は、おもちゃからなんです。奈良県に大好きなアメリカン雑貨専門店があって、そこに売られていたものがふと気に入ってしまって、ひとつめを購入しました。そして『そういえば、自分の子どもにトイ・ストーリーのDVDを買い与えていたな』と思いだし、家に帰って映画の本編を鑑賞しました。そうして、改めて内容にもドはまりしていったんです」


きよ
「私も、子どもが持っていたDVDがきっかけでした。うちの長男(現在高校一年生)と次男(現在中学二年生)がトイ・ストーリーが大好きで、何度も何度も観るんです。『そんなに面白いのか』と思って私もつられて観るようになり、ハマってしまいました」


――お子さんには、トイ・ストーリーのおもちゃを買ってあげていましたか。


まーくん
「うちの長男はトイ・ストーリー2と3のあいだの時期に産まれたので、3が公開された2010年の当時は買ってあげていました。でも子どもも成長していくうちに『おもちゃは恥ずかしから、もういらない』と言いだしまして。現在は、喜んで買ってるのは親だけ(笑)。正直、自分がコレクションをするようになるとは、当時はまったく想像していなかったです」


――お子さんが大きくなるにつれ、おもちゃを欲しがらなくなるって、まさにトイ・ストーリーの内容そのものですね。ご夫婦がトイ・ストーリーにハマったポイントは。


まーくん
「僕は“色”ですね。いかにもアメリカっぽい、おもちゃの色合い。もともとアメリカのオールディーズな雰囲気が好きなんです。なのでレトロでアンティーク調な雰囲気を堪能できる2が断然好きです」



▲カウガールの「ジェシー」。持ち主の成長とともにぞんざいに扱われた哀しい過去がトラウマとなっている



▲クレーンゲームの景品だった三つ目のエイリアン人形。クレーンを神様だと信じている



▲神様(クレーン)に挑むシド 。こんなシーンのグッズまであるのか!



▲めっちゃ悪者みたいに描かれているが、冷静に考えると何も悪くない玩具量販店「トイ・バーン」経営者アル



▲音声装置(笛)が故障したペンギン「ウィージー」


きよ
「私も、まず明るい色に惹きこまれていました。ミスター・マイクや、チャックルズ、チャッターホンなど色がかわいいキャラクターが大好きなんです。なので私は、物語がとてもよくて、色がいいキャラクターがたくさん出てくる3が一番好き。DVDが擦り切れるんじゃないかと思うほど観なおしました。そして観るたびに号泣してしまいます」



▲マイクとスピーカー機能があるオモチャ「ミスター・マイク」。映画ではときどきハウる。トイ・ストーリー制作の以前から実在した。アメリカではポピュラーなおもちゃ。ラジオも聴ける



▲ピエロの「チャックルズ」。サニーサイド保育園に潜む闇にメスを入れるキーパーソン



▲紫の髪がチャーミングなぬいぐるみの「ドーリー」



▲悪役の印象が強いゴム製のタコ「ストレッチ」。 ウーピー・ゴールドバーグが声を担った



▲気をつけろ。おもちゃの動向を監視する猿や、昆虫人間「トゥイッチ」が見張っているぞ!


――「トイ・ストーリー3」は、大学進学で家を離れるアンディをお母さんが抱きしめるシーンが、じーんときますよね。


きよ
「はい。あそこ、ほんまに何度観ても泣けますね。お母さんの気持ちがわかるだけに」


まーくん
「うちの長男も、『東京の大学へ進学したい』と言っていて、アンディの家と状況がよく似ているんです。それもあって、いっそう感情移入してしまいますね」


――トイ・ストーリーって、超精巧なCGで、壮大なスケールで描かれていますが、ドラマの内容自体はとても庶民的で「わかるわ~」という感じですもんね。


まーくん
「そうなんです。僕が1を観たのが97年。大学1年生のときでした。当時は『CGでこんな映画ができんねや』っていう衝撃のほうが強かった。でも自分に子どもができてから観ると『ああ、こんなにいい話だったんだ』って気づかされる。映画として、とてもよくできた作品だと思います」


■3年がかりで購入したサブキャラは夫婦の宝物


――おふたりが、もっとも好きなキャラクターは。


まーくん
「僕はブルズアイです。セリフをしゃべらないのが特徴で、でも顔の表情だけで感情が伝わる。そこがいじらしくて、すごくかわいいです。あと、ロッツォ(・ハグベア)です。いじわるなんですけどね」



▲ウッディの愛馬「ブルズアイ」。忠誠心が高い



▲イチゴの香りがする熊のぬいぐるみ「ロッツォ」。見た目の愛らしさとは裏腹に、サニーサイド保育園に恐怖政治を敷き、ビッグ・ベビー に暴力をふるうこともある


――ロッツォって、憎たらしいけれど、憎めないですね。ああなってしまった気持ちもわかるというか。


まーくん
「そうなんです。今でもロッツォは続々と新商品が発売されていて、人気が高いんです」


きよ
「私は、やっぱりミスターマイクですね。とってもかわいい。この配色が好きで好きで」


まーくん
「ミスターマイクは映画が公開される前から実在していたおもちゃで、アメリカの子どもたちが普通に遊んでいたんです。そういう『昔はよくあった』おもちゃなので稀少性がなく、逆にオークションになかなか出品されないんです。トイ・ストーリーが公開されてからの復刻版はあるんですが、昔ながらのものがなかなか入手できなくて。購入までに3年かかりました。これはもう夫婦の宝物で、手放せないです」


■初めて子どもと一緒に映画館で観る「トイ・ストーリー4」


――いよいよ「トイ・ストーリー4」が公開されますね。

きよ
「そうなんです。楽しみですね。はじめは『アメリカまで観に行こうか』って言ってたのですが、ちょっと難しいので、公開初日に日本で観る予定です」


まーくん
映画館へ、子どもと一緒に観にいきたいですね。4はそれができる初めての作品なので。公開前から感慨深いです。そういう親御さんは多いんじゃないかな」


――4には羊飼いのボー(・ピープ)がヒロインとして帰ってきたり、新しいキャラクターも続々登場したりするようで、すでに話題ですね。コレクションも増えるのでは。


まーくん
「おもちゃの仲間が増えるワクワク感があるし、怖さもあります。『これから、どこまで買ってしまうんやろう』『置くところ、あるかな』『家計は大丈夫やろうか』って」


7月12日(金)から全国公開される「トイ・ストーリー4」。新旧のキャラクターが大挙登場。新たな友情の物語が幕を開けます。待ち遠しいですね!


そして4の公開後、ぐすたーれの店内は、いったいどうなってしまうのでしょう。4の言わば主役であるプラスチックフォークの「フォーキー」が新たに食器として参入するのか。コレクションが増えすぎてトイ・バーンに売られてしまうのか。はたまた屋根裏部屋やイモムシ組に放り込まれてしまうのか。


店内でどんなストーリーが展開されるのか、こちらも見逃せません。


カフェ「ぐすたーれ」
京都府木津川市州見台5-21-6
アクセス●州見台(くにみだい)5丁目バス停前
営業●11:00〜16:30
定休●水
URL● https://gustare.amebaownd.com/
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