認知症になったときの準備を70歳で万全にし、実際に82歳で認知症になったお爺ちゃんがスゴい→「見習いたい」の声
認知症になると人に迷惑をかけてしまうことがあります。自分が認知症になって、家族に迷惑をかけたり困らせたりしたくないと思っている高齢者も多いことでしょう。
でも、認知症の初期段階では自分自身にはそれがわからないうえ、家族ですらそれを認めたくないというケースもあるようです。
Twitterでは、ごまたん (@gomachan_ks)さんが投稿したこんなツイートが注目されています。
90歳の祖父が『少しでも世間様に迷惑掛けないように』と認知症を発症する10年以上も前から準備していた事を紹介します。
— ごまたん (@gomachan_ks) 2019年4月20日
世話をしている両親いわく『多少は大変だけどおじいちゃん自分で対策してたから…同世代の他所の家庭よりかなりラクだと思う』とのこと。 pic.twitter.com/geZC2s4jSW
その時代にキッズ携帯ないよってリプが来たけど、今と形の違うシニア&子供向けのかんたん携帯が当時からありました。
— ごまたん (@gomachan_ks) 2019年4月20日
5歳下の祖母も同じ対策を取っていますが、仕事も現役でofficeを使い熟し、信号の点滅に小走りし、私がプレゼントしたiPadで太鼓の達人をやりこみパーフェクトを出す元気さです。
家族は祖父を見つけても怒らずに『映画何観たの?』と普通に話しかけるそうです。怒ってもお互い嫌な思いするだけだと。また赤の他人に勘違いされても話に乗るそうです。先日実家に帰ったら父が外商になりきり、祖父に私の竹鶴25年を売りつけていました。酒を飲まない祖父、贈答品用に買ったようです。
— ごまたん (@gomachan_ks) 2019年4月20日
投稿者のごまたんさんの祖父(90歳)は、認知症を発症する10年以上も前から「少しでも世間様に迷惑をかけないように」と、自分で準備していたそうです。
70歳(仕事引退時)には、正常に判断ができるようにと自動車の運転免許を返上し、75歳には家族が位置情報を把握できるように自らGPS付きキッズ携帯を契約します。ボケる前に首から提げる習慣を付けないと、ボケたときに家族から付けられても捨ててしまうからとのこと。また、80歳には持ち物や衣類にすべて名前を書いたそうです。
そして82歳に、とうとう認知症になってしまったそう。85歳のときに家から突然消え、GPSで映画館にいることを確認し、無事に保護できたのだとか。そして今は3日連続で同じ映画、同じデザートを食べているそうです。
この投稿を見たTwitterユーザーからは、こんな声があがっています。
池袋で発生した悲しい事故について
— hana20xx (@hana20xx) 2019年4月20日
見聞きした後にこちらを拝見した
お爺さまの危機管理スキルに、心の底から脱帽します
と同時に、映画の感想を述べながらも、あなたと
過ごした時間は正に享楽だったように感じました
90歳のエピソード、同じ映画を何度も新鮮な気持ちで楽しめるなんて素敵だなと思ってしまいました。
— Eiichi ABIRU (@abirua1) 2019年4月20日
お祖父様も本当に素敵だけれど、
— あんずこ (@JMhOV98AUXBKCUN) 2019年4月20日
少しは楽だと思うって言っておられるご両親様も素敵。
なかなか介護の最中には言えないことだと思います。
なかなか立派ですね。
— かわせみかげ =・ω・= (@hisuidaidai) 2019年4月20日
「老いる」のでは無く「老い方を知っている」と思います。
この様に選択されたのを見て、己を律され歳を重ねて来た方かと察します。
現在は認知症ではなく、今まで生きてきた分の休日を満喫していると、捉えたく思います。
おじいさまの判断力と行動力がすごいのと、怒らないあたり親御さんの理解もあるなぁと
— まー (@ia3620) 2019年4月20日
ごまたんさんも、何も言わず映画にお付き合いされるあたり素晴らしいです。
怒ったりすると反発して色々こじれてしまうこともあるので…
素晴らしいですね!
— さわのん (@nonsawa) 2019年4月20日
見習いたいです。
20年前に70歳で引退って、かなり優秀な方でいらっしゃったことがその後の行動で分かります。ご家族含め大変だと思いますが素晴らしいですね。
— 324@WLPS → PF_NGT (@3zuyoryo) 2019年4月20日
勉強になりました。
— yukiまる⛄ (@yuki2aquarius) 2019年4月21日
仕事柄高齢者の方と関わる事が多いですが、若い時分にはその年齢になってみないと分からないものなのだろうと感じていました。対策、準備が出来るって立派だなぁと感心しました。85歳時と90歳時が微笑ましくて、無事捕獲で笑ってしまいましたが😂
私の祖母も人に迷惑をかけたくない精神が強くて、ボケる準備を入念にしています。まだぼけませんが、もう死ぬ準備までしていて、遺書まで装備しているとか。祖母の義母が認知症になってその世話をしたのが祖母で、とても大変だったからだと思います。運転免許はサラっと手離し。とても尊敬しています。
— 肉好き@婚活中 (@nakanaka_nene) 2019年4月20日
なんでかな、涙出てきちゃった…
— 将来世代げーた (@geetashakou) 2019年4月20日
ステキなおじいさま…ウルッとさせて頂きました…
— しぇんどうじゃん (@shendoujyan) 2019年4月20日
高齢者が運転する痛ましい事故が起きる度に、「免許返納」について話題に上りますが、70歳の時点で正常に判断ができるようにスパッと免許証を返納したこのお爺さまは、とても頭の良く、計画的で先見の明がある方だとお見受けしました。こんなご高齢の方ばかりなら、周囲の人は助かりますよね。
なによりも、そんなお爺さまの素晴らしい考えを尊重し、労りながら暮らしているご家族の方々が素晴らしいですね。きっと辛いことも多いはずなのですが、優しさに感銘を受けました。
近い将来おとずれると言われる超高齢化社会では、認知症のご老人が増えることは間違いなさそうです。このお爺さまのように、自分がボケる前から早めの対策をしておくことは、本当に大事なのだと思います。高齢者のいる家族としても、そして自分自身の問題としても勉強になるエピソードでした。
(いまトピ編集部:ヤタロー)