【発見】新しい楽しみ方!横浜美術館『Meet the Collection ―アートと人と、美術館』

2019/4/18 21:35 明菜 明菜


壁一面に描かれた淺井裕介さんの作品と横浜美術館のコレクションの展示風景

なんだろう、この野性味!大きな壁全体を使って描かれた大木や動物たちは、まだまだ増殖しそうな勢いで存在しています。

信じられないかもしれないですけど、落ち着いて聞いてくださいね。なんと、この場所は、美術館なんです!

美術館は「白い壁に絵が等間隔で掛けられている場所」だと勝手に思っていたので、まさかこんな空間が存在するとは。

横浜美術館の開館30周年を記念し、『Meet the Collection ―アートと人と、美術館』が始まりました。美術館が持っている作品をトントン並べる展示だと思っていたのですが…


今津景さんの作品と横浜美術館のシュールレアリスムを中心としたコレクションの展示風景

全然違って、完全に想像を裏切られました!美術館に住む妖精の家を、1軒ずつ訪ねていくような感覚で、展示室を巡ることができましたよ。

仕掛け人は学芸員のほか、4人のゲスト・アーティスト。束芋(たばいも)さん、淺井裕介(あさい・ゆうすけ)さん、今津景(いまづ・けい)さん、菅木志雄(すが・きしお)さんの4名です。

全部で7つの章から構成される展示のうち4章は、学芸員だけでなくゲスト・アーティストの力も合わせ、作り上げられています。横浜美術館の作品をアーティストがいくつか選び、自身の作品と一緒に展示しているのです。その展示のやり方も、アーティストならではの自由さ!


菅木志雄さんの作品と横浜美術館のもの派を中心としたコレクションの展示風景

こういった展示を見ていると、今までなんとなく「美術館での決まりごと」のように感じていたこと…例えば、

○順路どおりに回る
○順番どおりに1つ1つ見る
○順番を守るために並ぶ

といった「みんなそうしてるから、私も」と合わせてきたルールが、全然ルールじゃなかった!と気付かされますね。どんな順番で見ても良いし、美術館の楽しみ方は自由!


展示風景、左は奈良美智《春少女》(2012年)

今回は、横浜美術館が所蔵する1万2000点を超える作品の中から、選りすぐった400点以上が展示されているそうです。400点って…一般的な展覧会では100、200でも多いような気がしますが、400点も一気に見られるなんて凄い!

十分に広い空間での展示なので、ぎゅうぎゅうな感じは全く無いです。量的にも空間的にも贅沢なんですね!400点もあれば、ピンと来る作品との出会いがきっとあるでしょう。


展示風景、サルバドール・ダリ《幻想的風景ー暁、英雄的正午、夕べ(ヘレナ・ルビンシュタインのための装飾壁画)》

今回は一部を除き撮影OKなので、「あ!これ良い!」と思える作品と出会えたら、写真に撮って記録できるのも嬉しいです。SNSに投稿しても良し、自分だけのお楽しみに保存しておくも良し。


横浜美術館30周年記念 限定焼菓子詰め合わせ(税別900円)

横浜美術館の開館30周年で、記念パッケージのお菓子も発売されたし、ますます盛り上がっていきそう!新たな作品と出会い、新たな美術館と出会う、まさに「Meet the Collection」な展覧会です!

展覧会名:横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection -アートと人と、美術館
会期:2019年4月13日(土)~6月23日(日)
会場:横浜美術館
開館時間:10時~18時 (入館は17時30分まで)、毎週金曜・土曜は20時まで (入館は19時30分まで)
休館日:木曜日、5月7日(火)*ただし5月2日(木・休)は開館
公式HP:https://yokohama.art.museum/