平成の黒電話とは!?…ポケベルと黒電話の意外な関係【平成レトロ】(1/2)

2019/3/1 12:00 山下メロ 山下メロ

■ ポケベルと黒電話



以前ポケベルの記事で、数字しか送れない暗号時代の話を書きました。もともとは営業など外回りの多いビジネスマンに、遠隔で合図を送るためのビジネスツールだったポケットベル。

平成に入り、「04510510(おしごとふぁいと)」など数字を使った暗号文でメッセージをやりとりする方法が生まれ、ビジネスマンだけでなく若者も使うようになりました。

しかし、そこには新たな問題がありました。それが電話問題です。



ポケットベルにはそれぞれ電話番号が割り当てられています。携帯電話と違って普通の市外局番の電話番号となっており、そこへ電話し、さらに送りたい番号をダイヤルします。

……はい。今ダイヤルと言いましたが、実はダイヤル回線ではなくプッシュ回線(トーンダイヤル回線)からでないと送信できないのですね。厳密には、「ピッポッパ」のトーン信号を発信させる必要があるのです。

当時、会社の事務所や公衆電話ではこの「ピッポッパ」を発生させられる環境だったので営業マンのポケベルに数字を送れましたが、一般家庭ではそうではありませんでした。



まず電話には、数字ごとに長さの違う「トゥトゥトゥトゥ」音のダイヤルパルス方式と、数字ごとに音階の違う「ピッポッパ」音のトーンダイヤル方式の2つがあります。

これは黒電話の回転ダイヤルを回すのか、プッシュホンのボタンを押すかの違いではなく、電話回線(および交換機)の違いです。たとえプッシュホンだとしても、実際は「トゥトゥトゥトゥ」音を発生させてたりするのです。

逆に黒電話は「トゥトゥトゥトゥ」音を出すことしかできないので、ダイヤルパルス回線専用です。1つの番号ごとに毎回「トゥトゥトゥトゥ」ですから、時間がかかるのです。

これがどうポケベルに影響を及ぼしたのでしょうか。

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