ウサギが案内する廃墟!閉ざされた古い駅が再び開いて超話題に!

2019/1/17 09:00 明菜 明菜

赤い服の案内ウサギによって、廃業した地下鉄の駅は再び陽の光を浴びることになりました。



穴を掘って暮らすウサギに誘われ、廃墟となった上野の旧博物館動物園駅を見てきました!
(長い名前ですが、きゅうはくぶつかんどうぶつえんえき、です)



こちらが駅の現役時代のお写真。
現役時代から既に廃墟!

廃墟マニアの方が撮影した写真らしいです。
つまり、現役時代から廃墟マニアも認める廃墟だったということ。

次が現在の姿。
昔とあんまり変わってないのかも。



昔の落書きだってそのまんまなんです。
おびただしい量の、永遠を誓った若い男女のヤンキー感漂う落書きで染め上げられていました。



残念ながら券売機のあたりまでしか入れないので、昔使われていたホームは見えません。
(ガラスの壁でバリアがあるのです)

しかし、それでも、現役の線路から音や風圧を感じることができます。
6分に1回程度、地下鉄が通るんですよ!



で、今なぜこの古い駅なのかと言うと、なんか色々展示されているのです!
アートやサイエンスに『触れる』場所になっています。

例えばこちら。



骨格標本です。
博物館で展示されているような本物の骨をスキャンして3Dプリンターで作られたレプリカです。
だから触っても良いのです!



両手で上あご・下あごを持って動かしてみることで、肉食動物と草食動物の噛み方の違いがわかります。
そして、美しい骨に触れるというのは至上の喜びでした!



アートも触れます。
青いイスに座って、丸がいっぱい描いてある本を読めます。



周りにはキノコがいっぱい。



UENOYESの企画の一部として、金・土・日だけ、2月24日までオープンしています。
しかし、今回の展示には、鉄道オタクから美術オタク科学オタクまで、様々な業界からオタクが集結しているため…



事前申し込みのツアーは全て満員になってしまったそうです。
というわけで、当日の整理券を確保しましょう!



この整理券もくせ者で、すぐに無くなってしまうらしい…
各日10時から配布開始で、公式ツイッターを見る限り、11時か12時には配布が終わっているみたい。

人気アイドルのイベントかっ!ってくらい、廃墟の駅が盛り上がっているのです。



そもそもなぜ古い駅にアートや科学なのか?
と言いますと…
「上野」という街と人々の物語を、「アナウサギと穴」になぞらえて読み解くストーリーなのだ。
と思っています。

上野には博物館や動物園があり、そこへ多くの人々を京成電鉄が運びました。
この街は、駅が廃業しても途切れることなく上野物語を紡ぎ続け、文化を発信してきました。



文化の中心地には、今や外国人のお客さんもたくさん。
パンダの赤ちゃんも生まれました。
上野は、今日も明日も新たな物語を紡いでいきます。



旧博物館動物園駅を管理する京成電鉄さんは、文化的な企画にも積極的とのこと。
今後もこんな風に楽しいイベントをやって貰いたいなぁ。



「ひろし」と「しょうこ」が今も一緒にいることを、時代を超えて願いながら!

旧博物館動物園駅「アナウサギを追いかけて」
【会期】
2018年11月23日(金・祝)から2019年2月24日(日)までの毎週金・土・日曜日
※12月28日〜30日を除く計39日間

【時間】
11:00〜16:00
※最終入場は15:30まで(定員制・混雑時は入れ替え制)

【場所】
旧博物館動物園駅 駅舎
(東京都台東区上野公園13-23)

【入場】
無料