【期間限定】伝説のインスタ映えイベント再び!海外で活躍の若手建築家が手がけた空間がすごい。
2014年に実施された以下の写真の展示イベントを知っているでしょうか?なんとこの展示が期間限定で現在開催されています。今よりもインスタグラムなどをやっている人の数も少なかった時ではありますが、SNSで話題になり口コミで集客、会期の後半はかなりの混雑になったという展示イベントです。ちなみにこのキラキラ輝いている無数の星のようなもの何だと思いますか?
金色に輝いているもの一つ一つが時計の基盤なのです。基盤を一つ一つ繋げて宙に散りばめるようにして空間を作り上げています。インスタ映え必至!これは日本の時計会社 シチズンの展示で元々はイタリアの家具見本市「ミラノサローネ」におけるシチズンの展示として考えられたもの。そして、この展示空間のデザインをしたのが世界で活躍している若き日本人建築家 田根剛。
CITIZEN "We Celebrate Time" 100周年展
https://www.spiral.co.jp/topics/spiral-garden/citizen-we-celebrate-time-100
スパイラルガーデン(スパイラル1F) 2018/12/7-2018/12/16
この建築家 田根剛の活動を紹介する展覧会が現在都内2箇所で開催されています。一つは初台にあるオペラシティでの展覧会。
東京オペラシティアートギャラリー 展示全体
「建築の展覧会って難しそう」と思っている人もいるかもしれません。でも、この展覧会はそういう人にこそ見に行ってほしい展覧会です。難しい説明なんて何も無く、ややこしい図面なども読めなくても大丈夫。建築の元になった発想の基と模型が置いてあるのを見て楽しめる様な展覧会です。
東京オペラシティアートギャラリー 〈エストニア国立博物館〉
田根剛を含む3人の若手建築が組んだ建築ユニット ドレル・ゴットメ・田根(DGT.)で〈エストニア国立博物館〉の国際設計競技に勝利したのが2006年でした。この時、の田根剛はまだ20代。
東京オペラシティアートギャラリー 〈古墳スタジアム〉
2012年の日本における新国立競技場基本構想国際デザイン競技への提案〈古墳スタジアム〉も面白いです。こちらは当時はザハ・ハディド案が選出され、その後色々と変更となりましたが、この案に決まっていたらどうなっていたか。
東京オペラシティアートギャラリー 展示一部
他にも京都や青森などで進行中のプロジェクトなどの紹介があり、周辺にはそのアイデアの元になった「アイデアの種」が展示されています。この「アイデアの種」が面白い。これなら建築に詳しくなくても見て楽しめる、そんな構成になっています。
東京オペラシティアートギャラリー 展示一部
そして、壮観なのが一番初めにあるこの空間。アイデアの種を部屋中に撒き散らして整理したらこうなった!と言う展示です。自然や鉱物、歴史などの発想の元ネタの展示なのですが、言われなければこれが建築の展示だとは判らないかもしれません。
田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Digging & Building
https://www.operacity.jp/ag/exh214/
東京オペラシティアートギャラリー 2018/10/19-2018/12/24
このオペラシティでの展覧会、もちろん建築マニアでも楽しめます。どれだけ深読みしても、解釈しても足りないくらい素材が溢れている展示です。ただ、マニアにはもう一つの乃木坂にあるギャラリー間での展覧会の方が楽しめるかもしれません。
こちらは先ほどのオペラシティにもあったアイデアの種をギュッと凝縮したような展示。まるでどこかの自然科学系研究室のような空間。この鉱物がビルになるの?このタイルの割れ目が図面になるの?と言う様なかなりマニアックな発見がある見せ方になっています。
扱っている建築の案件自体はオペラシティもギャラリー間も同じものがほとんどなので、実際にはオペラシティを見て全体を掴み、その後にギャラリー間に行って詳細に突っ込むというのが良いかもしれません。
田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Search & Research
https://jp.toto.com/gallerma/ex181018/index.htm
ギャラリー間 2018/10/18-2018/12/23
もちろん初めに紹介したスパイラルで行われているシチズンのイベントは必見です。12月16日までなので急がねば!