【着る服に迷ったら】No.1スタイリストが指南!「一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート」

2018/11/30 09:00 柚月裕実 柚月裕実


これは、着る服に悩むアラフォーライターによる洋服探しの奮闘記である。
後半には恒例の?失敗クローゼットも掲載。


今回ご紹介するのはこちらのスタイルブック。

一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート (単行本)

一生もののおしゃれが身につく10のルール100のコーディネート
村山 佳世子 著(集英社)


この書籍を見ていく前に、帯にある言葉からしてすごい。

《集英社No.1スタイリスト待望のスタイルブック、誕生!》

《ページをめくるたびに納得!「着る服がない」と困らない》

ここまで言い切るってすごい!


気になる中身はというと、
タイトルどおり、10のルールに沿って項目がわかれていて、そのルールに基づいた着こなしのアドバイスが書かれている。

ひとことでいえば、さすがNo.1スタイリスト!。

素人ながらも、プロの磨き上げられた審美眼をビシビシと感じた。


■ブランドに負けないブランドの取り入れ方がすてき

ブランドバッグをメインに、自慢げに合わせるのではなく、自然な感じでスタイルに馴染んでいる。

エルメス、シャネル、セリーヌ…とハイブランドが並ぶものの、足元はコンバース。

例えば、エルメスのコンスタンスは、ゴールドの「H」ロゴが主張しそうなものだが、コンバースとダウンジャケットに合わせている。

どうやっても「H」ロゴの主張に動じることなく、ニット×パンツのネイビーワントーンコーデに、白いスニーカーをあわせていて爽やかな印象に。

カシミヤニット、ウールパンツには、プチプラアイテムには出せない上質な光沢がある。素材がそもそも違うのだ。


コンバースとエルメスのバッグ、逆立ちしたって思いつかない。

素人は「H」ロゴにおされるようにして、コンサバなスタイルにまとめるから“PTA”みたいになってしまうのか……。

スタイリングを眺めていると、素直に何十年かけてでもエルメスのバッグを手に入れたい!と思えるほどだ。

空前のプチプラブームで、全身プチプラアイテムでコーディネートしている達人のインスタを眺めては、羨ましく思うことも多い。だが、プチプラアイテムの取り入れ方も一味違う。


■「週3セット」がつかえる

ミニマリストのインスタやブログをみていると、「私服の制服化」というワードが出てくる。

コーディネートを固めてしまい“制服”として着用することで、アイテムが増えず、着回しにも悩まないというメリットがあるという。

それと似たルールが紹介されていた。
著者のコメントによれば、仕事でコーディネートを組んでいるため、「寝る前に自分が着る服まで考えたくない」(P62より)というのが理由だそう。

スタイリストさんだけに、さぞかし自分のコーディネートもこだわりにこだわっているのかと思っていたので意外だった。

ガーリーだったりコンサバだったり、突然カジュアルになってみたり、そもそもどこにも該当しない完全フリースタイルの人も。テイストが定まらないというのはよくあるはなし。

体型が変わったり、生活スタイルが変わったりするアラフォー世代は特にそう感じるのではないだろうか。
そこで、週3セットがあることで、まず気持ち的に楽になれるという。

実際のコーディネートは書籍を参考に。
これが同じアイテム!?と思うほどスタイリングに変化がついていて、きっと驚くはず。

一冊読み終えた感想は、プロってすごい!の一言に尽きる。(語彙力)

流行を追うのでも、逆らうのでもなく、冒険も遊び心もあって、質感の良さを感じるスタイリング。 これから年齢を重ねても、こうありたい、が詰まっていた。

シンプルコーデに飽きたor物足りないと思っている方、デニムやパンツの他スカートのコーデもあるのでスカートが多い方にもオススメ。


■最近の失敗コーディネート

さて、自分のことを振り返ってみようと思う。これまで何冊も読み重ねてきたものの、コーディネートを固める作業をしていないことが原因であろう事件がおきた。

【失敗コーデその1】料理研究家に見えた

脳内コーディネートを繰り返していたときのこと。

寝る前にスマホをみていたら、かっこいい通販サイトの広告が表示されて魔が差した。
ボートネックのボーダートップスで柔らかい素材だというので、ポチッ。

このアイテム、そもそもエプロン風ワンピースのインナーとして購入したもの。

トップスは柔らかくてサイズもぴったり。ワンピのインナーとしてさっそく着用してみた。



おいっ!!!


鏡の前にはあの料理研究家がいるじゃないか。


Why???


【失敗コーデその2】カラーの着地に失敗した

バタバタしたある朝のこと。
エプロン風ワンピのインナーにネイビーのハイゲージニットを着た。


ここまではよかった。



タイツだ。


冒険しようと思ったのがそもそもの間違い。
書籍を漁るように読んでそこそこ学んだつもりだった。


3色まではOKだと認識していたので、グレーのリブタイツを合わせた。



なにしろバタバタしている。
あと5分で家を出ないとならない。
高速でタイツをはき、家を飛び出した。



お、おう……。


ネイビーのニットからスタートし、ブラックのワンピを経て、グレータイツに着地。

手には奪うようにして持ってきたカーキのトレンチコート。


なんの祭りだ。

イッテQか何か?



反省ポイントとしてはエプロン風ワンピ。
これじゃないか説。

カジュアルでかわいいのだけど、意外と合わせにくかった。

試着して、買ったのに。何パターンか合わせるべきだったか。


服選び、やっぱり苦手だ。


(柚月裕実)