【救世主】これはいいぞ!「クローゼットは3色でいい」に学ぶ大人コーデの基本

2018/11/26 10:00 柚月裕実 柚月裕実


クローゼットにある洋服で一番多い色は……迷うことなく「黒」。

アラフォーになった途端、着る服に激しく悩んだことからスタートしたこのコラム。
第7回目は洋服のカラーについて。


クローゼットは3色でいい


今回ご紹介するのは、「クローゼットは3色でいい」(杉山律子著/KADOKAWA)。

まず、簡潔なタイトルが気持ちいい。
「クローゼットは3色でいい」と言われたならば、私はあと2色揃えればよいのか。
なんだか気が楽になって、俄然やる気が湧いてくるってもの。

「多くのファッション本が出ている今。憧れの人のマネをして何着か服を揃えてみたものの、なぜか素敵と言われない……。着回せない……。こんなことありませんか?」

あるある!!×100
冒頭から心を鷲掴みにされたのだった。

「3色」と言い切るあたり、スタイリストを経てパーソナルスタイリスト、整理収納アドバイザーとしての実績を持つ方ならでは。

巷に洋服が溢れているはずなのに、着たい服、似合う服、欲しいと思う服がない。そんないまの自分の状況とぴったり重なった。アラフォーに限らず、このままだとこの先もきっと悩むであろう“着る服”問題。ここらで基本をおさえておきたいところ。


■3色コーデがすごい!服選びのポイントは?

似合う服を着ること、着こなしの基本を知ることがおしゃれのポイント。自分の体型を生かすスタイルを知ること、自分にとって最善の形と色を知ることが基本だと伝えている。

そのポイントに沿って、体系別にアドバイスが書かれていてすごく親切。
例えば、脚が短いならばウエスト位置が高めのボトムス、反対に脚が長い人はルーズなスウェットボトムスが似合うとある。

長所を伸ばして短所をカバーするコツが載っていて、たった一行でもぐいっと背中を押してもらえる。
チャートがあるので、自分の体系を分析した上で活用したい。


続いてカラー。まずはベースカラーというコーディネートの基本になる色を決める。 白、黒、ネイビー、グレー、ベージュ、トープ、カーキから3色選ぶと良いそう。

自分の場合は、パンツにスカート、ニット、Tシャツ、カーディガン……あらゆるアイテムの黒を所持しているので、買い足すべきものが随分とクリアになった。

しばらく黒は買わずに、白、グレー、カーキを買い足せばなんとかなりそうだ。

そして、流行のカラーを着こなすのはかなりのセンスが必要とのこと。
やはり……。

まとまりがないコーディネートの特徴として、柄同士がぶつかり合っていたり、多色使いだったり、余計な装飾がついていたりする場合が多いかも。グラデーションせずに思い切ったカラーのアイテムを合わせて、それだけが浮きがちなんてこともあるあるだ。
ビビッドなカラーを盛り込みたい場合は、まずバッグやストールから挑戦してみるとよさそう。

なんだかこれまで、おしゃれだろうと思ってさし色をいれたがっていたけど、ヤメヤメ。 3色コーデならばすぐにできそうなので、完コピするところから初めてみようと思う。

まずは基本の3色コーディネートをマスターした次に色を少しずつ足していく。 基本的にテキストでのアドバイスが多いものの、バッグやアクセサリーの選び方も掲載されていて、するすると読んでしまった。コーディネート写真も清潔感があって、パラパラと眺めているだけでも参考になる。

3色コーデといっても、シンプルなのに単調じゃない。ワンパターンにならず、ベースカラーに白+カーキorベージュを使うかで印象が違っているのがすごい。

ベーシックコーディネートの教科書として一冊持っておいて損はないかも!


■昨年のコート、全部捨てた問題

さて、油断してたら一気に冷え込む日が増えたこの頃。トレンチコートでは物足りなさを感じるようになってきた。 昨年まで持っていたコートを断捨離してしまったこともあり、再び厚手のコート難民に……。
(この一年はひたすら洋服難民になっている)

手持ちがないので、一着目は冒険せずにベーシックなウールコートを購入する予定。 しかし、ここでも問題が。

素材は決まっているものの、結局、色と形で迷うという……。黒かグレーか、アイボリーも捨てがたい。フード付きか、ノーカーラーか。悩みは尽きない。そして、断捨離のタイミングを痛感した……。
(クローゼットの中はすっきりしたから良いのだけどね)


(柚月裕実)