再ブームに乗り遅れるな!…ツチノコ共和国と「ファンシー絵みやげ」 (1/2)
■ ムー展とオカルトブーム
現在、池袋パルコのパルコミュージアムにて、来年創刊40周年を迎える学研のオカルト雑誌「ムー」の展示「ムー展」が行われています。
雑誌「ムー」は、ファンシー絵みやげ誕生と同じ1979年に学習研究社より創刊された、世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジンです。
ファンシー絵みやげは同じ1979年ごろに生まれ、1980年代から1990年代にかけて日本中の観光地の土産店や施設の売店で売られていた子供向けの雑貨みやげです。動物は擬人化され、人物は二頭身にデフォルメされた漫画風のキャラクターイラストが特徴です。
↑ ファンシー絵みやげの例。これはUMAであるカッパのファンシー絵みやげたち。
ファンシー絵みやげが流行した時代にオカルトブームが起こり、未確認生物をモチーフとしたイラストのおみやげも作られました。未確認生物または未確認動物とも言われ、日本ではUMA(ユーマ、Unidentified Mysterious Animal)という和製英語の略称がすでに浸透しています。創作の世界によくある空想上の動物とは違い、UMAは目撃情報や写真、映像などが残されており、実在するという主張がなされています。1980年代にテレビや雑誌などのメディアを通してUMAはたびたび大騒ぎとなり、同じようにファンシー絵みやげはUMAブームに便乗しました。
↑ ネッシーブームの中で、北海道の屈斜路湖で目撃されたクッシーも話題となり。おみやげも作られた。