【着る服がない】アラフォーの救世主「38歳から着たい服」に学ぶ体形カバーのコツ

2018/10/25 09:00 柚月裕実 柚月裕実



どうも!“黒い服”収集家の柚月です。


気がつけば朝晩はすっかり寒くなり、アウターを欲する今日この頃。
昨年着ていたコートは思い切って処分したので、いま着られるアウターらしきものは春用のトレンチコート一着というまたしてもギリギリの状態。

もう、いろいろ追いつきません!
(ちょっと意味もなく逆ギレ)


さて、今回はまさに服がなくて悩める世代にドンピシャな書籍をみつけたのでご紹介したいのと、後半にちょっとした進展もあり。

さっそくいってみよー!



◆隠し方にもコツがある!「38歳から着たい服 本当に似合うものだけ少量持つ」

38歳から着たい服 本当に似合うものだけ少量持つ


今回ピックアップするのは、

「38歳から着たい服 本当に似合うものだけ少量持つ」
福田 麻琴著


「お尻や二の腕の気になるお肉は隠しても、年齢は隠さずに年相応のファッションを楽しんでほしい」
(P2より引用)


さっそく出ました格言。


タイトルに惹かれて手に取ったように、自分が“着たい服”ってどんな服?

ちょうど悩める世代にとっては、こんなに世の中に洋服があふれているのに、クローゼットにも洋服が詰まっているのに、なんで、どうしてしっくりくる服がない、というある種の怪奇現象のようなもの。


着る服がない、というよりも買いたい服がない、
いいなと思った服が似合わない、
何を買ったらいいのか、さぱっぱりわらかない。


「文字が小さくて読めない!!」


あのCMのように叫んで、出てきたらどれだけ嬉しいことか。


アラフォーになり、体型や雰囲気、なにより自然とメンタルが変わり、欲しい洋服がない罠に陥る年齢! 若く見られたいわけでもない、若作りをしたいわけでもないけど、年齢よりも老けて見られたくはない。 このどうしようもなく曖昧な気持ちを汲んでくれたのがこの書籍。


著者は、雑誌「LEE」や「Marisol」「eclat」(全て集英社)でスタイリストをされている方。
30代後半から40代、50代をターゲットにしたファッション誌で、それぞれの世代のお悩みに答えてきた経験がある方の書籍とあらば期待大!!


パラパラとめくってみると、あったあった!

おなかまわり、お尻、脚や二の腕といった年齢特有のお悩みをカバーするアイデアがざくざく。 しかも、やぼったい長めチュニックでカバーとはならないのが、スタイリストの技。


ぽっこりおなかを隠すには
「ふわ×ピタ」
がコツなんだとか。

書籍で、ぴったりとしたパンツに合わせているのはふんわりトップス。
でも、ふんわりとしているものの、ギャザーが縦落ちで丈は腰骨ぐらいの絶妙丈! お腹周りをまるっと覆うように隠しすぎない引き算が逆にすっきりみえる。


また、肌のくすみを解消するパートでは、
「今まで避けていた色が意外と似合うこともある」
という名言が!

今まで似合わないと思い込んでいた色が、年齢を重ね、改めて合わせてみると意外と似合うこともあるのだとか。


前回、書いた包帯事件(首に巻いたストールがむち打ち患者の包帯に見えたというお話)の苦い記憶が蘇る……。 やっぱり先入観にとらわれず、試着し倒すのは大事!
寝る前にスマホでポチっとしてる場合じゃない。


◆黒い服収集家、珍しい色のニットを買う

そんな格言を胸に、実際にショップで気になったキナリのVネックニットを試着したところ、これがよかった!

ベージュでもなくミルクたっぷりのミルクティー(茶葉の味が遠くに感じる程度の薄さ)みたいな色で、ホワイトほどのぱきっとした主張もなく、手持ちの黒いボトムスにも難なくフィット。
(こういうときに黒っていいよなーと思う)

柔らかい雰囲気が醸せたところが気に入って即お買い上げ。


で、これまでのニットと違う点が一つ。
着たときに出る立体的なデザインが施されていること。


ちょうど腰骨あたりでぴたりと止まって、背中側にたわみが出るのだけど、これが横からみたときに腰回りをさりげなくカバーしていて、着痩せに効果的だった。

大量生産系の、万人が着られるVニットにはないシルエットで、自分に似合う色かどうかに加えて、デザインがここまで影響してたのかと気づかされた。


よく、おしゃれさんのコメントに、「無印良品のメンズで買いました」「ユニクロはメンズもチェックします」なんて 言葉をみかけるのだけど、ちょっと何を言っているのかわらない、なんて内心思っていたけれど、ジャストサイズやワンサイズ上(下)どころでは出せないシルエットが出せるのだ。

ほう!なるほど、そういうことかと、いまさら納得。
(うっかりしてるとそれがジャストサイズになりかねないので注意したい)


とまあ、サイズにとらわれずに、デザインや着たときに出せるシルエットで選ぶことも大事だなと。 キナリのVネックニットを手に思ったのだった。



今回の教訓!
・隠すなら、隠し方にコツがあるんだ、トップスに
・先入観を捨てて試着すべし
・無難なアイテムはデザインの力を借りてみる




急に気温が下がり、突如アウター問題が勃発。
今年はどんなアウターを買うのか……まったく見当がつかないが、そろそろパトロールにでかけないと間に合わない気がする。


(柚月裕実)