今も47都道府県最下位!…埼玉で今度は〇〇露出危機の「ファンシー絵みやげ」(1/3)

2018/10/5 12:00 山下メロ 山下メロ

■ 埼玉西武ライオンズ10年ぶりの優勝

プロ野球セリーグの広島カープの優勝に続いて、パリーグの埼玉西武ライオンズも優勝を決めました。前回が広島なら今回は埼玉を取り上げなくてはなりません。

なにしろ、広島は生まれ故郷ですが、中高生の頃は埼玉で過ごしました。中でも川越に住んでいた時分は西武ライオンズが黄金期でして、その過熱ぶりを肌で感じていたのです。



その黄金期はちょうどバブル絶頂期でして、全国の観光地ではファンシー絵みやげという観光地みやげが多数売られていました。しかし以前報告したとおり私の調査では47都道府県で、ファンシー絵みやげワーストなのが埼玉県なのです。そんな埼玉県のファンシー絵みやげの続報をお送りいたします。


↑埼玉県加須市にあるアミューズメントパーク・むさしの村のファンシー絵みやげ。

ファンシー絵みやげとは1980年代から1990年代にかけて日本中の観光地の土産店や施設の売店で売られていた子供向けの雑貨みやげです。動物は擬人化され、人物は二頭身にデフォルメされた漫画風のキャラクターイラストが特徴です。

■ 埼玉県の観光事情

まず、埼玉県は悲劇的なほどに観光地が少ないのです。まず海がない。海でもあれば海水浴場があります。日本は島国で、ほとんど県が海に面しているので、最低でも海水浴場という観光スポットが存在するものです。

また、海に面していない内陸部の県には山がありますので、登山や修行のスポットとして山も観光名所になり得るのですが、関東平野に存在する埼玉は山岳エリアも少ないのです。そして有名な湖もない、有名な温泉もない、とにかく観光地がないのです。


↑前回も紹介した『さきたま紀行』(埼玉新聞社出版部 昭和48年7月1日発行)

以前もお話したとおり、埼玉県で秩父・長瀞と並んで一番の観光エリアと思われる川越のファンシー絵みやげがいまだ見つかっていないのです。

私は当時その川越に住んでおり、小学校の社会科見学なんかでは地元の観光地をかなり回ったものですが、その自由行動のときに立ち寄った土産店などでもファンシー絵みやげを見た覚えがなく、川越は日本で唯一と言ってもいいくらいに、時代に流されることなく拒絶することのできた稀有な観光地なのではないかと思われるのです。


↑観光地のなさが嘆かれているが、昭和48年の時点では、まだ川越の名前が出てこない。

もし仮に存在したとすれば、背景に写実よりのイラストで蔵造りの街並みや時の鐘が描かれて、そこにカップルという構図でしょう。広島の原爆ドームなど、建造物が有名なエリアで使われる手法です。


↑これが広島の例。「また埼玉いくべ!」も作ってほしい。これは埼玉県北部の方言か。

今では時の鐘を擬人化してゆるキャラにしたりしていますが、当時は建造物をデフォルメして描くことはあっても、擬人化した例はほとんどありません。

川越ですとサツマイモなんかも有名ですが、前回も紹介した通り植物や果物を擬人化する例も少なく、鹿児島でさえサツマイモキャラは見かけないので考えにくいでしょう。


↑サツマイモキャラではないが、板をズラすとスタンドミラーになる木工品で、チリトリの後ろに焼き芋が……という商品がある。

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