撮影OK、大喜利も! 特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」で芸術を考える
東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」が、12月9日(日)まで、東京・上野の東京国立博物館で開催されています。
伝統的な西洋芸術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃的な影響を与えたマルセル・デュシャン。
R.Mutt(リチャード・マット)という偽名を使って男性用小便器にサインをし、芸術作品として展覧会に出品しようとした《泉》に関するエピソードは有名ですね。
そんなデュシャンの創作活動の結果として生まれた新たな西洋の価値観と、西洋とは異なる価値観のもとに育まれた日本の伝統的な美の特質を、どのように見比べたら良いのでしょうか。
●みどころは?
展示は、二部構成となっています。
第1部「デュシャン 人と作品」展は、米国・フィラデルフィア美術館の世界に冠たるデュシャン・コレクションより、油彩画、レディメイド、関連資料・写真など、計150余点の作品によって、彼の創作活動の足跡を紹介。
第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」展では、西洋とは異なった社会環境のなかで作られた日本の美術の意味や価値観を浮かび上がらせ、日本の美の楽しみ方を新たに提案します。
本展は、デュシャンの作品と日本美術品を比べて見ることのできる世界初の試み。「芸術」を見るのではなく「考える」ことで、きっと新たな発見がありますよ。