災害時に飲み物を無料提供してくれる自販機に「まさかの貼り紙」…北海道民が絶句

2018/9/7 14:01 いまトピ編集部 いまトピ編集部


台風22号による甚大な被害に震えた翌日は、北海道で大地震が発生するなど、日本各地が大きな災害に見舞われています。

こうした災害でライフラインが途絶えると、食料や飲み物に困ることになります。

そんな問題を解決するべく、災害や緊急事態の発生で停電になった際、無料で飲料を提供してくれる「緊急時飲料提供ベンダー」という自動販売機が設置されるようになりました。

地震に見舞われ、大規模な停電が発生している北海道では、コンビニの棚はほとんど空っぽで、飲食物の調達に苦労しているとか。今こそまさに「緊急時飲料提供ベンダー」が活躍する時ですよね!

ところが、そんな北海道に設置されている「緊急時飲料提供ベンダー」が今、あり得ない状態になっているそうです。このうりぼ。 (@uribo0831 )さんのツイートをご覧下さい。



頼みの「緊急時飲料提供ベンダー」自動販売機に、まさかの「停電の為、使用できません」という貼り紙が……。

写真を見ると、サントリーの自販機のようですが、同社のWebサイトには「通常は自販機として飲料を販売し、災害などの緊急時には誰でも簡単に飲料を取り出すことができます。」と書かれています。




サントリーの「緊急時飲料提供ベンダー」には、バッテリーを搭載しているタイプとバッテリー非搭載のタイプがあり、バッテリーが搭載されていないタイプでも緊急時は無電状態でも扉を開くことができ、ワイヤーを引くことで飲料提供が可能となっているようです。



自動販売機のステッカーには、緊急時の使い方がイラスト付きで紹介されているようですが…。



このように、大元の扉の鍵を管理人さんが開けてくれないと中身の飲料は取り出せないようです。わざわざ「停電のため」という貼り紙をしているということは、この自販機を管理している人は緊急時の運用方法を知らない可能性があります。



緊急時に誰でもわかるように、緊急時のマニュアルを設置場所に置いて欲しいですよね。

また、同じ北海道の根室市にも同様の災害用自販機が設置されているそうですが、こちらも使えなかったそう。職員に問い合わせても「停電だから無理」と返答されたそうです。もう言葉がでませんね。



それにしても、災害時のためにこうした自販機を準備したにも関わらず、肝心な機能を発揮できない「災害対応自販機」って、いったい何なのでしょうか。ほかにも「災害用」を謳うアイテムや設備は数多くありますが、実際に災害時に使いものになるのかどうかを改めてチェックしておくべきなのかもしれません。

(いまトピ編集部:ヤタロー)