災害時に飲み物を無料提供してくれる自販機に「まさかの貼り紙」…北海道民が絶句
台風22号による甚大な被害に震えた翌日は、北海道で大地震が発生するなど、日本各地が大きな災害に見舞われています。
こうした災害でライフラインが途絶えると、食料や飲み物に困ることになります。
そんな問題を解決するべく、災害や緊急事態の発生で停電になった際、無料で飲料を提供してくれる「緊急時飲料提供ベンダー」という自動販売機が設置されるようになりました。
地震に見舞われ、大規模な停電が発生している北海道では、コンビニの棚はほとんど空っぽで、飲食物の調達に苦労しているとか。今こそまさに「緊急時飲料提供ベンダー」が活躍する時ですよね!
ところが、そんな北海道に設置されている「緊急時飲料提供ベンダー」が今、あり得ない状態になっているそうです。このうりぼ。 (@uribo0831 )さんのツイートをご覧下さい。
『緊急時飲料提供ベンダー』とは???
— うりぼ。 (@uribo0831) 2018年9月6日
意味なさすぎて泣いた。#北海道 #北海道地震 #被災 pic.twitter.com/yKpcqNU1W1
頼みの「緊急時飲料提供ベンダー」自動販売機に、まさかの「停電の為、使用できません」という貼り紙が……。
写真を見ると、サントリーの自販機のようですが、同社のWebサイトには「通常は自販機として飲料を販売し、災害などの緊急時には誰でも簡単に飲料を取り出すことができます。」と書かれています。
無電時でも使えるみたいですね。 pic.twitter.com/o2izm3cN4W
— ハクト (@FAInfinity_3908) 2018年9月6日
はい。そのハズなのですが、大元の扉の鍵を管理人さんが開けてくれないとダメみたいです。
— うりぼ。 (@uribo0831) 2018年9月6日
道の駅の職員さんにも聞いたのですが、鍵は置いてなく、メーカー補充員の方しか持っていないようです。
サントリーの「緊急時飲料提供ベンダー」には、バッテリーを搭載しているタイプとバッテリー非搭載のタイプがあり、バッテリーが搭載されていないタイプでも緊急時は無電状態でも扉を開くことができ、ワイヤーを引くことで飲料提供が可能となっているようです。
1)非常時は、鍵を持った管理者が、自販機を開ける
— rin5rin_x5 (@x5_rin) 2018年9月6日
2)ワイヤーをひっぱると、飲み物がでてくる。(誰でもカンタン)
3)従業員の備蓄飲料確保の手段として、企業内に設置されてることが多い
。
自販機の管理者の方が自販機を開けてくれないと使えませんね(;´д`)
自動販売機のステッカーには、緊急時の使い方がイラスト付きで紹介されているようですが…。
これが………… pic.twitter.com/vNVChHRrGF
— ヤマ・アズナブル(YAMASIRO) (@matataisennsya) 2018年9月6日
このように、大元の扉の鍵を管理人さんが開けてくれないと中身の飲料は取り出せないようです。わざわざ「停電のため」という貼り紙をしているということは、この自販機を管理している人は緊急時の運用方法を知らない可能性があります。
@suntory
— うりぼ。 (@uribo0831) 2018年9月6日
サントリーさん。
こういう時の為の、自販機の開発はとても素晴らしく、ありがたい事なのですが、有事の時に運用できないと意味がないので、設置場所での運用マニュアルなどの整備も、併せてお願いします。
緊急時に誰でもわかるように、緊急時のマニュアルを設置場所に置いて欲しいですよね。
また、同じ北海道の根室市にも同様の災害用自販機が設置されているそうですが、こちらも使えなかったそう。職員に問い合わせても「停電だから無理」と返答されたそうです。もう言葉がでませんね。
こちら根室市
— ゴゴピヨ (@gogo_piyotter) 2018年9月6日
市内の会館にも災害対応自販が置いてますが、やはり使えなかったです。
職員に問い合わせても、停電だから無理でしょって返答でした
それにしても、災害時のためにこうした自販機を準備したにも関わらず、肝心な機能を発揮できない「災害対応自販機」って、いったい何なのでしょうか。ほかにも「災害用」を謳うアイテムや設備は数多くありますが、実際に災害時に使いものになるのかどうかを改めてチェックしておくべきなのかもしれません。
(いまトピ編集部:ヤタロー)