デブにおしゃれは無意味?「服を着るのはデブではなく、あなた。」
九月です。はっや。まじで怖くない?
まじ怖い。小林です。
今日も悩めるおデブちゃんたちからお便りが届いています!
いつもみんなありがとう。
ペンネーム「ぷぷ子」さん
おしゃれをしてみたいのですが、デブなので何を着ても似合っていない気がします。
周りから「もっとおしゃれしなよ」と言われるのが苦痛です。
むしろ、デブなのにおしゃれをする意味が分からないです。
ショッピングに行っても
「どうせ似合わないから、着ないから」で楽しくありません。
どうすればもっと、おしゃれやショッピングを楽しめるようになるでしょうか。
デブはおしゃれをしなくてもいいのでしょうか。
う~む、おデブちゃんの誰しもが突き当たる
「おしゃれ」という壁。
うんうんとうなずく人も多いのではないでしょうか。
ぷぷ子さんの「楽しくない」は、つまり「楽しみたいのに楽しめない」だと思いました。
「似合わない」「着ない」というネガティブな思考から楽しめない。
そして、悪意無く降りかかる言葉。
「もっとおしゃれしなよ」
これは確かにちょっと苦痛だな。
「おしゃれしたい、できない、楽しくない、けど楽しみたい」のがんじがらめ状態でその言葉をふわっと言われても「分かってるけど、もうどうすれば良いか分からないし、ちょっとお腹も痛いし帰るね」って感じですよね。
分かる~正露丸あげる~~~
アドバイスなはずの言葉を苦痛に感じてしまうのは、余裕がないからじゃないでしょうか。
ちょうど一年前の今らへんに「もうこれが最後の手段…」と漫画家として生きるか死ぬかの瀬戸際で今のインスタグラムを始めたんです。
私は毎日日記をつけているんですけど、もうその時の日記を読み返すと本当にヒドイ。
とにかく自分に自信がなくて、余裕もなくて、落ち込んでいる時にかけてもらった
「こういう絵にしたら?」や「こういうネタ描いたら?」というアドバイスをもらうたびに、
うるせえんだよ!!!
バーーーーーカ!!!
と心の中で言ってたみたいです。
「お前に何が分かるこの苦しみを。」とも書いてあって、
もう、おま…え、負の感情で作り上げられた妖怪になるの?って思いましたね、さすがに。
誰のアドバイスも受け入れられなくて、受け流すこともできなくて、とにかく余裕がありませんでした。
胃袋の余裕はあったけど。
だから、ぷぷ子さんの「言われることが苦痛」も、この「余裕の有無」と関係するものがあるのではないでしょうか。
分かってるんだけど、聞けなかったり、その通りなんだけど、苦しい時ってありますよね。
そういう時は「こんな自分わがままだな~」って落ち込むんじゃなくて、自分の余裕のなさはどこから来ているのか考えてみるのもいいかもしれません。
かく言う私はおしゃれが好きで毎月ファッション誌は最低2冊買っているんですが、昔からおしゃれが好きというわけではなかったです。
むしろ、ぷぷ子さんと同じで「デブが何着たところで無意味だ。」と思っていました。
でも可愛い服着ている子を見るのは好きだったし、姉がとてもおしゃれだったので羨ましいなと思っていました。
ある日、勇気を出しておしゃれな店でスカートを試着させてもらった時、ウエストが閉まらないとかじゃなくてふくらはぎで止まった時は、店ごと根絶やしにして何もなかったことにしてやろうかと思いましたね。
まじデブおっかねえわ。
でも、姉とロンドンに旅行へ行ったとき、古着屋さんに行ったのがきっかけでおしゃれが好きになりました。
もう6年前のことですが、今でも覚えています。
倉庫の中に服から小物まですべてびっしり陳列されていて、それがすべて可愛くて感動しました。
そしてなにより、サイズがめっちゃある。着れる。
可愛いと思った服が、私の身体に合って、着こなせる嬉しさ。
それ以来古着が大好きで、海外に旅行へ行くたびに現地の古着屋さんをめぐっています。
デブの凄いところは「おしゃれの楽しさを知ったから、いろんな服を着るために痩せよう!」じゃなくて、
「古着まじ最高~!!」と思うところ。
さっきも言った通り、私も「デブはおしゃれをしても意味がない」と思っていました。
(まず服が入らない時点で服側から用なしって言われてるもんだし)
(体型も洋ナシ型だし)(やかましいわ)
でもおしゃれをし始めてからは性格も変わったし、引きこもりがちだったけど外に出るようになりました。
大好きな服を着て食べるごはんも、とっても美味しいです。
本当は好きだったものを、本当に好きになった時きっと人生のキャパがグッと広くなるはずです。
もし仮に
「デブ」におしゃれが意味なかったとしても
「私」には、大いにおしゃれをする意味があったんです。
【結論】
おしゃれをしてみてから、あなたにとってのおしゃれの意味を見出してみて
デブはおしゃれをしなくていいなんて決めるのにはまだ早いです。
それに「デブ」がおしゃれをするんじゃなくて、「あなた」がおしゃれをするんです。
思いもよらないところでおしゃ神様が降臨するかもしれないし、勇気を出して着てみた服がおしゃれを楽しむ大きな一歩になるかもしれない。
あとは、ぷぷ子さんが服を手に取るだけです。
本来全うな結論は「痩せて着れる服を増やす!☆」だろうけど、ここはデブの間(ま)。
痩せる必要なし!!!!!!!
いつか、良い服屋さんおしえてくださいね。
(この前フォロワーさんから可愛いおデブちゃんのファッションサイト教えてもらったから、興味あったらDMください)
さて、今日はここまでです。
お便りはこちらまで
希望のペンネームがある場合は本文に記載してください。
無い場合はこちらで勝手にありそうなペンネームを付けさせていただきます。
(インスタグラムのDM、TwitterのDMでも受け付けております。)
(お便り内容は文字数制限により、こちらで添削して載せる場合があります。)
3月16日より
KADOKAWAさんから私の初の単行本
「小林姉妹はあきらめない!」
が発売されております。
また、5/28(月)宝島社さんより
デブたちが泣いて喜ぶ変態級にハイカロリーな即デブ飯レシピ本
禁断の変態ごはん発売中です!
みなさん是非買ってください。本当に。
どうぞよろしくお願いいたします。
(小林潤奈)