錦絵に赤福、ゆるキャラも…おみやげを一堂に展示する企画展示「ニッポンおみやげ博物誌」

2018/7/11 18:00 aya aya




「おみやげ」という贈答文化と、その背景となる旅と観光の様相を紹介する企画展示「ニッポンおみやげ博物誌」が、2018年9月17日(月・祝)まで、国立歴史民俗博物館にて開催されています。

本展は5章で構成され、資料約1300点を展示。おみやげが生まれる場所とその特質、おみやげと旅を経験する人々との関係、おみやげの行方に注目します。


第1章「アーリーモダンのおみやげ」では、近世におけるおみやげの成立と展開について見ていきます。旅行の心得書『旅行用心集』や贈答のマニュアル書『進物便覧』が刊行され、「近江八景」や「金沢八景」など、景観を選定する「八景」が生み出されていった江戸時代。近代以後に発達した旅や観光文化の特色の多くは、この時代に育まれました。




第2章「観光地のブランド化とおみやげへの波及」では、国立公園・国定公園の指定や世界遺産の登録制度などを通じた、観光地の「ブランド化」の変遷を検証。近年誕生した「ジオパーク」や「世界農業遺産」といった新たな規格についても紹介します。





第3章「現代におけるおみやげの諸相」では、旅の目的や経験と結びつくおみやげのカテゴリーを紹介。自然の風物や景観を目的としたおみやげや、有名な建造物をモチーフにしたおみやげ、各地の有形・無形の文化資源を用いたおみやげ、近年人気の「ゆるキャラ」を採用したおみやげなどを取り上げます。




第4章「旅の文化の多様化とおみやげの展開」では、戦後から高度経済成長期を経て現代に至るまで、多様化する旅の目的とそれに関連したおみやげに着目します。食品や雑貨などの定番のおみやげから、個性的なおみやげ、海外でしか手に入らないおみやげまで展示します。




第5章「おみやげからコレクションへ」では、おみやげの行方について考えていきます。おみやげを含めた様々なものとコレクターとの関係についても考察します。




【開催概要】
企画展示「ニッポンおみやげ博物誌」

会期
2018年7月10日(火)~9月17日(月・祝)

開館時間
9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。

休館日
月曜日(休日の場合は翌日が休館日) 
※8月13日は開館します。

会場
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)
企画展示室A・B

チケット(当日券)
一般 830円
高校生・大学生 450円
小・中学生 無料

※総合展示もあわせてご覧になれます。 
※毎週土曜日は高校生は入館無料です。


(aya)