平成最後の夏は【入札会デビュー】してみない?

2018/6/18 09:30 虹
2018年5月。
サザビーズ・ニューヨークで開催された印象派・近代美術のオークションにて、アメデオ・モディリアーニの《横たわる裸婦》が、サザビーズ史上最高額となる1億5720万ドル(日本円にして約172億円)で落札されました。



172億円。
自分にとって非現実的な額なので、いまいちピンときません。

美術品のオークションは桁が違い過ぎてマジで異世界。
いやあ自分には一生縁が無いんだろうな~。いーのいーの、私のオークション会場はサザビーズじゃなくてYahoo! だから……。

────そう思っている私のような方よ。
我々にもヤフオク以外の入札の場が、しかも美術品の入札の場が射程距離内にあるということをご存知でしょうか?

その名も、加島美術の七夕入札会。


入札会のラインアップを見た人の多くは「買える値段だから欲しくなる」と口にします。
そう、ホントに買える値段で設定されているんですよ。狩野探幽や谷文晁が驚きの価格で!
すべては「もっと美術を身近に楽しんでもらうために」
今回は、このフレンドリーな入札会について、加島美術さんに伺ったお話をご紹介したいと思います。


▮「加島美術」ってどんなところ?

銀座と日本橋の間の、アクセス良好且つ静かな通りの一角にある「加島美術」
凛とした佇まいから一見敷居が高そうに見えますが、ドアを開ければスタッフの方が笑顔で迎えてくれます。



加島美術では国内外の注目作家の個展から、「美祭ーBISAIー」という年2回開催される美術品展示即売会、そして今回ご紹介する「七夕入札会」など、さまざまな企画が年間を通して行われています。
昨年は、こちらで開催された「SEITEI 蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭」展が話題となり、省亭人気に火がついたことをご存知の方もいらっしゃるでしょう。


▲「SEITEI 蘇る!孤高の神絵師 渡辺省亭」展の様子



ホームページに行くとこのような説明が。

絵画、掛軸などの日本美術を中心に、主に江戸時代から現代までの美術品全般を取り扱っております。
また、各地の有名百貨店において展示即売会を催す一方、全国の美術館、博物館へも作品を納入しております。
日本の中世、近世そして近代の書及び絵画まで広く一般に紹介し、日本の文化を継承し、その保存にも役立って行きたいと考えております。

最後の一文にある「広く一般に紹介」する一環として、美術品をもっと身近に感じてもらおうと、加島美術では即売会や入札会を開催しているのです。



▮七夕入札会とは?


▲七夕入札会 2017年の様子


では、七夕入札会とはどんなシステムなのでしょうか?
こちらもホームページを見ると説明があります。

加島美術が主催する日本美術を売りたい人と買いたい人をマッチングするサービスです。わたしたちがこれまでに培ってきた安心や信頼を基に日本全国の美術愛好家の方々へ美術品との新しい出会いの場を提供します。


なるほど、売りたい人と買いたい人を繋げる場でもあるわけですね。
今でこそオンラインオークションやセカンドハンドのお店は充実しているけれど、美術品となると売る方も買う方も一気にハードルが上がりますよね。
でも、信頼できるお店が間に入って査定もしてくれるなら、安心して売買することができます。初心者にとってなにより大切なのが、この「安心」なのではないでしょうか。


ちなみに入札会の仕組みは以下の通り。



こうして仕組みがオープンになっているところも「安心」のひとつでしょう。初心者にとって分かりやすさはとても大切! 現在はちょうど下見会開催直前にあたるのですね。



▮初心者の疑問に答えていただきました!

さて、七夕入札会がどういうものなのか、仕組みや流れはわかりました。
でも、実際購入が現実的なものとなってくると、いろいろ不安や疑問は出てきますよね。
例えば、「買ったはいいけど、どうやって保管するの?」とか、「破損してしまったらどうすれば?」とか……。
そんな初心者にありがちな疑問を、加島美術の広報さんに伺ってみました!


▲七夕入札会 2017年の様子



───入札会に参加してみたいのですが、どのようにして参加できますか?

①まずは出品作品をご覧ください。
来店いただいて実物をご覧いただく方法と、カタログでご覧いただく方法がございます。来店いただく場合は「下見会」の機会を設けておりますので、その期間にご来店ください。6月25日(月)から7月1日(日)の一週間です。期間中は無休で、10時から18時まで開廊しております!
カタログでご覧いただく場合は、紙のカタログを請求いただくか、もしくは弊社のwebサイト上でご覧いただくことができます。

②お気に召す作品がありましたら次は入札です。
入札は紙でもwebでもどちらでも行うことができます。下見会場にて、備え付けの「入札申込書」もしくは「webの入札フォーム」に、ご自身で購入希望金額を記入・入力いただき、締切までに入札いただきます。
入札締切は7月1日(日)18時です。
その後、7月2日に開札し、完了次第、落札金額を公開します。お支払いや作品のお引渡しについては、webをご覧ください。

【七夕入札会特設ページ】
http://www.kashima-arts.co.jp/events/nyusatsu/index.html

【カタログお申込み】
・電話
 03-6265-1680(入札会事務局)
・Webカタログ閲覧
 →オンラインカタログ




───いくらくらいから価格の設定があるのでしょうか?

最低入札価格が3万円の作品もご用意しております。



───作品購入後、保存などはどのようにしたら良いでしょう?

なるべく急激な湿度や温度の変化と強い光を避けられる場所での保管を推奨しますが、美術品は所有し飾ることでその価値の本分を発揮します。ぜひ飾って楽しんでください!



───万が一破損してしまった場合や、経年劣化してしまった場合、修復は可能でしょうか?

破損や劣化の程度にもよりますが、ほとんどが修復可能です。
また弊社では、修復についてもご相談をお受けします。代々続く京都の職人など、技術の確かな職人とお取引させて頂いております。



───ズバリ、今年の七夕入札会の目玉は?


■ 白隠慧鶴 筆蹟特集

白隠慧鶴は、江戸中期の臨済禅中興の偉大な祖でありながら、その軽妙洒脱な禅画で知られ、国内外で高い評価を得ています。


▲白隠 慧鶴 《苦行釋迦》紙本 水墨 山本玄峰箱書 紙本97×28cm/全体179×40cm 最低入札価格:¥700,000~



■ 幕末志士 筆蹟特集 勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟、副島種臣

能筆家としても知られる幕末維新志士たちの作品も集まりました。明治維新から150年の節目の年である本年に、一つ手に入れてみてはいかがでしょうか。


▲勝 海舟《忖度・・・》絹本 本紙 本紙180×34cm/全体176×48cm 最低入札価格:¥120,000~




■ 夏目漱石 筆蹟

言わずと知れた明治の文豪はその達筆でも知られます。筆まめでこなれた漱石の筆蹟を所有するチャンスです。



▲夏目 漱石《清風・・・》紙本「ウォルズヲォスの詩」序文原稿 浦瀬白雨宛手紙 紙本130×32cm/全体199×44cm 最低入札価格:¥1,200,000~




■ 高山辰雄 「月おぼろ」

東山魁夷、杉山寧、と共に日展三山として戦後の日本画壇を牽引した日本画家です。静謐で幻想的な作風が魅力です。


▲髙山 辰雄《月おぼろ》絹本 着色 共板 額装 東美鑑定証書 本紙24×33cm/全体44×52cm 最低入札価格:¥2,800,000~



※カタログを拝見したところ、目玉として挙げられている以外にも”あの巨匠”の作品などが出ていますので、ぜひカタログをチェックしてみてください!


───入札会デビューする人へ、アドバイス等ありましたらお願いします!

「七夕入札会」では、その名の通りオークションではなく、入札という形式をとっております。
その最大のメリットは、ご所望の作品を手にされるまでに、ご自身で決められた予算よりも多くの出費を要するリスクがない点にあります。
とかく古美術の購入においては、価格がわかりにくいことが多いですが、七夕入札会では、入札金額をご自身で設定することが可能です。
どなたさまでも、気に入った作品をご無理のない金額で手に入れる。そんな開かれた場ですので、お気軽にご参加ください。まずは出品作品をチェック! 意外な作品を、意外な値段で所有できるチャンスです。

▲七夕入札会 2017年の様子




お話しにもあったように、「暮らしの中で飾って愛でる」という美術品本来の楽しみ方ができるのは、自分の手元にそれを得た人だけの特権です。
数百万以上になるとなかなか手が出ませんが、数万円からでも参加できるなら、一目惚れした美術品を手に入れることも夢ではありません。
「美術品を買う、ということは、とてもハードルが高いように感じられると思いますが、この入札会は手頃な価格から入札できますので、ぜひご参加ください」とのこと。

平成最後の夏、憧れの入札会デビューをしてみませんか?



株式会社 加島美術

〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2
TEL:03-3276-0700 FAX:03-3276-0701
営業時間:平日・土 10:00〜18:00 日・祝日 休業
※「下見会」期間中は日曜も営業
http://www.kashima-arts.co.jp/index.html