47都道府県で最下位!…なぜか埼玉「ファンシー絵みやげ」がない!(1/3)

2018/6/1 12:05 山下メロ 山下メロ


■ 埼玉が徹底的に差別される漫画が実写映画化

先日、魔夜峰央さんが1982年に発表した漫画「翔んで埼玉」が実写映画化されるというニュースが飛び込んできました。2015年に復刊された同作は話題を呼び、なんと二階堂ふみさんとGACKTさんが主演でとうとう2019年に実写映画にまでなってしまうのです。



同作では徹底的に差別される埼玉県ですが、来年に向けて注目を集めていくのかもしれません。

他県からバカにされるのは我慢ならないところでしょうが、作者の魔夜峰央先生は当時所沢在住で、自虐的な意味を込めて描かれたそうです。

その漫画が発表された1982年、全国の観光地では「ファンシー絵みやげ」と呼ばれるイラストを印刷した雑貨が大量に売られ始めました。私はそれらを保護する活動を行っております。


↑ファンシー絵みやげとはこういった雑貨類です。特徴はローマ字日本語。

しかし、先日私はテレビ埼玉の番組に生出演いたしまして、埼玉県民に向けて「埼玉はファンシー絵みやげワースト都道府県。そもそも埼玉には観光地が少ない!!」という苦言を呈さねばなりませんでした。

私も中高生の頃は埼玉で育っていますので、思う存分自虐的に埼玉がワーストであることを高らかに宣言したのです。私は日本全国のファンシー絵みやげを保護していますが、47都道府県の中でも飛びぬけて埼玉県は非常に数が少ないのです。

その理由としてはやはり観光地が少ないという事実が大きいでしょう。ちょうど本日、埼玉県の観光地を紹介する『さきたま紀行』という本を入手しました。それを開いていきなり衝撃的な一文を目にしました。


↑『さきたま紀行』(埼玉新聞社出版部 昭和48年7月1日発行)。


↑『さきたま紀行』の1ページ目。

序文である「はじめに」のド頭から「埼玉県には長瀞や三峰を除いて、これといった観光地がない」と書かれています。埼玉新聞社にしてこの言いようであるからして、本当に埼玉県には「これといった観光地」がないのです。

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