【クリエイターが繋がるお店】PARKへ行こう!
新年度からひと月が経ちましたね。
生活に少し余裕が出てくると、何かクリエイティブなことを始めてみたくなったりします。
でも、ときには立ちはだかる壁に悩んでしまうことも。
「アイデアはあるけれど、かたちにする方法がわからない」
「一人ではここまでが限界。だから分野の違う人と協力してやってみたい」
インターネットで調べれば大抵のことは解決する時代ですが、直接人に話を聞いたり、交流や情報の輪を広げたいと思うことってありますよね。
そんな時にうってつけの場所があります。
その名も“PARK”.
誰にでもひらかれた公園のようなこの場所では、クリエイター同士が繋がって「〇〇だったら面白い」を実現させることができるんです。
■PARKってなんだ?
PARKとは、裏原宿にあるお店。でも、普通のお店とはちょっと違います。
───PARK(パーク)は新しい文化の発信地”原宿”にある「FASHION × OTAKU × CREATION」をテーマにしたお店です。
ファッションカルチャーと、アニメやマンガを始めとするオタクカルチャー、そしてクリエイティブに携わる様々な人々が交わることで化学反応を生み出し、新しい何かが生まれるクリエイターのプラットフォームのような場所を作ること、そして私たちにワクワクを与えてくれる”クリエイティブの現場”に還元できるエコシステムの形成を目指します───
サイトへ行くと、このような説明が。つまり、お店という形を持ちつつ、クリエイターが繋がる場所でもあるということなんですね。
2014年の5月にオープンしたこのお店は、その半年後、アメリカの動画配信会社・クランチロールから「PARKのイメージキャラクターをノベライズやアニメ化したい」というオファーを受けます。そして2017年、「URAHARA」というアニメの舞台となり、全世界に同時配信されたのです。
(「URAHARA」公式サイトより)
まさに人と人が繋がって「現実がアニメになる」という化学反応が起きた象徴的な出来事。PARKではこのような化学反応に参加したいという人たちをぐるっと巻き込んで、日々ワクワクするようなことが生まれているのです。
■普段の生活では出会えない人を繋げる場所
表参道ヒルズから徒歩数分。裏原宿を千駄ヶ谷方面へ歩いて行くと、PARKが見えてきます。
実は4月28日にこちらへ移転してリニューアルオープンしたばかり。
「こんにちは!」
迎えてくださったのはPARKを運営する、ユニットWWWの日髙さん。
……あのですね、今回のコラムはクリエイターたちのプラットフォーム的な場所があるよ! という内容ではあるのですが、この日髙さんを紹介したくてですね……。
「歩くやる気スイッチ」というか、話しているだけでこちらの創作意欲が湧いてくるような人なので、ちょっと行き詰まりを感じている人はPARKに行って日髙さんと話すと良いです。ホントに。
というわけで、そんな日髙さんにお話を伺ってみました。
────PARKのコンセプトはクリエイターのプラットフォームですが、そもそもなぜそういったお店を作ろうと思ったのですか?
「以前、某オンラインゲームで大きなチームに所属していたことがあるんです。そこにはいろんな人がいて、ゲームを進行する以外にも皆で和気あいあいとチャットしたり。
例えば誰かが悩みを呟いたりすると、現実世界で弁護士をやっている人から法的なアドバイスがあったり、公共サービスに詳しい人が相談場所を教えてくれたりして。普段の生活ではなかなか繋がらない人同士が、別のプラットフォームを通じて助け合える。それって素敵なことですよね。そういう場が現実世界にあったら良いなと思ったのが、PARKを作ったきっかけです」
────最初にお店ありきではなかったのですね。
「今の時代、クリエイティブな活動をしている人に十分な報酬が払われないことが多いでしょう? そうすると“クリエイターじゃ食っていけないから”ってみんな辞めていく。そんなことしていたら文化なんて育ちません。だったらちゃんと還元するシステムを作らないと、って考えたところで“ショップ”という形態に落ち着きました。でも、物を作って売るだけではなく、いろんな人を繋げていく“場”でありたいという根本的なところは変わりません」
────ホームページにもありましたが、『CO;RYU』という定期刊行物も出していらっしゃいますね。
「タイトルの『CO;RYU』は、「コウリュウ」と読み、「交流」・「興隆」・「共に」(接頭辞のCO)という意味を含みます。店舗同様、様々なクリエイターが各々のメディアを利用して新しいものを生み出せるプラットフォームでありたいというコンセプトです」
「アニメ「URAHARA」のエンドカード(※1)も『CO;RYU』の紙面に絵を投稿してくれた人たちにお願いしました。PARKを通じてクリエイターが表に出る機会が増えればと思っています」
■「〇〇だったら面白い」を実現させる場所でありたい
────取り扱い作家は現在およそ40名ということですが、どのような人を歓迎しているのでしょうか?
「特に縛りはありませんが、強いて言うならプロとしてやっていきたいという気概のある人ですね。計画的に活動できるタフさというか。面白いものを作るって、発想だけじゃなく、そういった基本的なところがとても大事なんです。あとはオリジナリティを大事にしている人。 売れるブームに乗るのは大手に任せればいい。“個”に光を当てて、かたちにしていくことが僕らの仕事です。なので、売れるためにとオリジナリティを潰さないでいてくれる人は大歓迎」
────今PARKで計画している面白いことってありますか?
「たぶん今日お店にいらしたときに、イメージキャラクターみたいな女の子ではなく、おじさんがカウンターにいてがっかりしたと思うんですけど……。お客さんにがっかりされないように、AI(人工知能)を使ってイメージキャラクターが接客するお店にできたら楽しいかなと思って。これから実装していく過程をWEBメディアで連載していきます」
────えっ!? すごい!!
「そうなったら面白いでしょ? PARKのイメージ通りになるし。AIや最新の技術でできる面白いことってたくさんあるので、エンジニアの人たちと何かやろうという話も出ています。そういうふうに、人と人を繋げて“こうだったら面白いよね”ということを実現させる場がPARKでありたいなと思っています」
このほかにも面白い話がたくさん出てきて、時間が足りなくなるほどに。
この日偶然お会いしたクリエイターの方が、「このお店がなかったら、自分はここまで規模を広げて活動していなかった」と仰っていたのが印象的。まさにそういう場所なんですね。
企画はあるけれど一人での活動に限界を感じている人、次のステップへ進みたい人、ぜひ一度PARKを訪れてみてください。
もちろんお客さんとして行くのも楽しいお店だし、何度も言うけど日髙さんが面白すぎて帰るころには元気になっていること間違いなし!
面白いことがやりたくてうずうずしている人、今すぐPARKに行こう!
生活に少し余裕が出てくると、何かクリエイティブなことを始めてみたくなったりします。
でも、ときには立ちはだかる壁に悩んでしまうことも。
「アイデアはあるけれど、かたちにする方法がわからない」
「一人ではここまでが限界。だから分野の違う人と協力してやってみたい」
インターネットで調べれば大抵のことは解決する時代ですが、直接人に話を聞いたり、交流や情報の輪を広げたいと思うことってありますよね。
そんな時にうってつけの場所があります。
その名も“PARK”.
誰にでもひらかれた公園のようなこの場所では、クリエイター同士が繋がって「〇〇だったら面白い」を実現させることができるんです。
■PARKってなんだ?
PARKとは、裏原宿にあるお店。でも、普通のお店とはちょっと違います。
▲イメージキャラクター須藤りと(左)、白子まり(中央)、綿紬ことこ(右)。ものづくりが好きな女子高生たち。(イラスト/たなか麦 PARKのホームページより)
───PARK(パーク)は新しい文化の発信地”原宿”にある「FASHION × OTAKU × CREATION」をテーマにしたお店です。
ファッションカルチャーと、アニメやマンガを始めとするオタクカルチャー、そしてクリエイティブに携わる様々な人々が交わることで化学反応を生み出し、新しい何かが生まれるクリエイターのプラットフォームのような場所を作ること、そして私たちにワクワクを与えてくれる”クリエイティブの現場”に還元できるエコシステムの形成を目指します───
サイトへ行くと、このような説明が。つまり、お店という形を持ちつつ、クリエイターが繋がる場所でもあるということなんですね。
2014年の5月にオープンしたこのお店は、その半年後、アメリカの動画配信会社・クランチロールから「PARKのイメージキャラクターをノベライズやアニメ化したい」というオファーを受けます。そして2017年、「URAHARA」というアニメの舞台となり、全世界に同時配信されたのです。
(「URAHARA」公式サイトより)
▲PARKのイメージキャラクターが主人公。SF要素をベースに、承認欲求との葛藤やクリエイティビティへの問題提起など、創作に携わる上で多くの人が直面する悩みを的確に盛り込んだ意欲作。どこで停止しても絵になるようにと、ワンカットごとに徹底的にデザインされた作画も魅力。
まさに人と人が繋がって「現実がアニメになる」という化学反応が起きた象徴的な出来事。PARKではこのような化学反応に参加したいという人たちをぐるっと巻き込んで、日々ワクワクするようなことが生まれているのです。
■普段の生活では出会えない人を繋げる場所
表参道ヒルズから徒歩数分。裏原宿を千駄ヶ谷方面へ歩いて行くと、PARKが見えてきます。
▲たなか麦さんの描いた看板が目印!階段を上がってすぐのお店が「PARK」です。
実は4月28日にこちらへ移転してリニューアルオープンしたばかり。
▲服や雑貨を中心に、書籍、CDなども並びます。
▲新商品を出すたびTwitterにて瞬時にバズる「primaniacs」のフレグランスもこちらで買えます! 前回のコラムで紹介した福富くん(弱虫ペダル)のフレグランスはもう少ししたら登場するとのこと、楽しみです♡
「こんにちは!」
迎えてくださったのはPARKを運営する、ユニットWWWの日髙さん。
……あのですね、今回のコラムはクリエイターたちのプラットフォーム的な場所があるよ! という内容ではあるのですが、この日髙さんを紹介したくてですね……。
「歩くやる気スイッチ」というか、話しているだけでこちらの創作意欲が湧いてくるような人なので、ちょっと行き詰まりを感じている人はPARKに行って日髙さんと話すと良いです。ホントに。
▲左から、「PARK」を運営する ほのぴっぴさん、日髙さん、金山さん。
というわけで、そんな日髙さんにお話を伺ってみました。
────PARKのコンセプトはクリエイターのプラットフォームですが、そもそもなぜそういったお店を作ろうと思ったのですか?
「以前、某オンラインゲームで大きなチームに所属していたことがあるんです。そこにはいろんな人がいて、ゲームを進行する以外にも皆で和気あいあいとチャットしたり。
例えば誰かが悩みを呟いたりすると、現実世界で弁護士をやっている人から法的なアドバイスがあったり、公共サービスに詳しい人が相談場所を教えてくれたりして。普段の生活ではなかなか繋がらない人同士が、別のプラットフォームを通じて助け合える。それって素敵なことですよね。そういう場が現実世界にあったら良いなと思ったのが、PARKを作ったきっかけです」
────最初にお店ありきではなかったのですね。
「今の時代、クリエイティブな活動をしている人に十分な報酬が払われないことが多いでしょう? そうすると“クリエイターじゃ食っていけないから”ってみんな辞めていく。そんなことしていたら文化なんて育ちません。だったらちゃんと還元するシステムを作らないと、って考えたところで“ショップ”という形態に落ち着きました。でも、物を作って売るだけではなく、いろんな人を繋げていく“場”でありたいという根本的なところは変わりません」
────ホームページにもありましたが、『CO;RYU』という定期刊行物も出していらっしゃいますね。
「タイトルの『CO;RYU』は、「コウリュウ」と読み、「交流」・「興隆」・「共に」(接頭辞のCO)という意味を含みます。店舗同様、様々なクリエイターが各々のメディアを利用して新しいものを生み出せるプラットフォームでありたいというコンセプトです」
▲即売会で不定期に発行される『CO;RYU』。なんとこちらの表紙のキャラクターもアニメ化されるそうです!
「アニメ「URAHARA」のエンドカード(※1)も『CO;RYU』の紙面に絵を投稿してくれた人たちにお願いしました。PARKを通じてクリエイターが表に出る機会が増えればと思っています」
▲こちらは3/21に発売された「URAHARA」のボックスセット。内容盛りだくさんなうえに、全エンドカードのポストカードがオマケとして付いています!
※1:エンドカードとは近年のアニメでよく見られる、番組の最後に原作者以外の作家が寄せる一枚絵のこと。プロとして業界で名を馳せる作家が採用されることが多いが、そうではない作家を革新的に起用したのは、おそらく「URAHARA」が業界初。
※1:エンドカードとは近年のアニメでよく見られる、番組の最後に原作者以外の作家が寄せる一枚絵のこと。プロとして業界で名を馳せる作家が採用されることが多いが、そうではない作家を革新的に起用したのは、おそらく「URAHARA」が業界初。
■「〇〇だったら面白い」を実現させる場所でありたい
────取り扱い作家は現在およそ40名ということですが、どのような人を歓迎しているのでしょうか?
「特に縛りはありませんが、強いて言うならプロとしてやっていきたいという気概のある人ですね。計画的に活動できるタフさというか。面白いものを作るって、発想だけじゃなく、そういった基本的なところがとても大事なんです。あとはオリジナリティを大事にしている人。 売れるブームに乗るのは大手に任せればいい。“個”に光を当てて、かたちにしていくことが僕らの仕事です。なので、売れるためにとオリジナリティを潰さないでいてくれる人は大歓迎」
▲私のイチオシキャラ 「くまめ」。ほかにも目を引く商品が多く、流行の表面を安易になぞっていないところに存在意義を感じます。
────今PARKで計画している面白いことってありますか?
「たぶん今日お店にいらしたときに、イメージキャラクターみたいな女の子ではなく、おじさんがカウンターにいてがっかりしたと思うんですけど……。お客さんにがっかりされないように、AI(人工知能)を使ってイメージキャラクターが接客するお店にできたら楽しいかなと思って。これから実装していく過程をWEBメディアで連載していきます」
────えっ!? すごい!!
「そうなったら面白いでしょ? PARKのイメージ通りになるし。AIや最新の技術でできる面白いことってたくさんあるので、エンジニアの人たちと何かやろうという話も出ています。そういうふうに、人と人を繋げて“こうだったら面白いよね”ということを実現させる場がPARKでありたいなと思っています」
▲第一線で活躍するプロも、今はまだアマチュアとして活動している人も、境界なく描き込まれたPARKオープン当初から続いている「絵巻」。文化や作り手が繋がっていくというアイコンのような存在。
このほかにも面白い話がたくさん出てきて、時間が足りなくなるほどに。
この日偶然お会いしたクリエイターの方が、「このお店がなかったら、自分はここまで規模を広げて活動していなかった」と仰っていたのが印象的。まさにそういう場所なんですね。
企画はあるけれど一人での活動に限界を感じている人、次のステップへ進みたい人、ぜひ一度PARKを訪れてみてください。
もちろんお客さんとして行くのも楽しいお店だし、何度も言うけど日髙さんが面白すぎて帰るころには元気になっていること間違いなし!
面白いことがやりたくてうずうずしている人、今すぐPARKに行こう!