金曜土曜の夜は国立美術館・博物館に行こう!
美術館や博物館に行こうと思っても、人気のある展覧会は混んでいるし、行きたいと思っても早い時間に閉まってしまうし…そんな風に思っている方、いるかもしれません。ちょっと前まではそうでした。しかし今、国立美術館・国立博物館が、金曜日と土曜日に夜間開館を拡充しているのをご存知でしょうか。
はじめまして、出張ついでに美術館に行ったり飲みに行ったりするのが何よりの楽しみな在華坊(@zaikabou)と申します。いまトピで気になったネタを時々書かせていただきます。
■出張のお楽しみは博物館の夜間開館
横浜に住んで関西方面に日帰り出張が多い自分にとって、出張ついでに美術館欲や居酒屋欲をどう満たすかも大きな課題、いや、そのために出張していると言っても過言ではない!
そんなときの強い味方が、京都国立博物館の夜間開館
いま、京都国立博物館は、特別な展覧会の実施有無に関係なく、金曜日と土曜日は夜20時まで開館しているのです。美しい谷口吉生建築の中で、仕事帰りにじっくりと日本の美術の粋に向き合うという贅沢。5月20日までは池大雅展を開催中です。
例えば金曜日の18時に仕事を終えて、18時30分から20時までたっぷり美術鑑賞、京都駅まで歩いて15分の途中で「いなせや」などの立ち飲みで一杯やって、京都駅21時37分発ののぞみで東京に戻る…そんな素敵な出張が可能になってしまう。
■観光振興策の一環で拡充された夜間開館
夜間開館しているのは京都国立博物館だけではありません。外国人観光客の来日が飛躍的に伸びている昨今、政府ではさらなるインバウンドの拡大を狙い、目指せ!観光先進国と、様々な取り組みを行っています。国立美術館・博物館の夜間開館もそのひとつ。
2016年9月以降、東京の東京国立博物館・国立西洋美術館・国立科学博物館・東京国立近代美術館、京都の京都国立博物館・京都国立近代美術館、奈良の奈良国立博物館、大阪の国立国際美術館では、最低でも金曜日と土曜日は20時まで開館することのなったのです。その後、トーハクは21時までの開館に延ばすなど、さらに取り組みは拡充されています。
だから、例えば奈良でも
お寺や神社など仕舞が早い奈良ですが、夜は月がぽっかり浮かぶ静かな奈良公園の中、奈良国立博物館で20時までゆったりと仏像に向き合う。そのまま京都に出れば最終の新幹線で東京に戻ることも可能です。本当は奈良ホテルにでも泊まりたいけどね!
そしてなにより、夜間開館は空いているのが魅力。美術館・博物館の来訪者は年配の方が多く、来館時間は午前中や昼間に偏りがち。夜間開館だと、人気のある展覧会でも驚くほど空いているのです。毎年大混雑になる奈良国立博物館の『正倉院展』も、昨年は夜間開館のおかげで落ち着いて鑑賞することが出来ました。
■東京国立博物館では夜こそコレクションを見て!
もちろん、東京でも夜間開館を堪能しています。東京国立博物館は金曜日と土曜日は21時まで開館していますから、さらにじっくり、遅くまで展覧会を楽しめる。4月13日にスタートした特別展『名作誕生-つながる日本美術』も良いのだけれど、常設の展覧会のほうにも注目してほしい。
東京国立博物館は、本館・東洋館・法隆寺宝物館とコレクションの展示が非常に充実していますが、こちらは外国人観光客のほうが目立つくらいで、日本の人はあまり鑑賞していません。勿体ない!国宝や重要文化財もたっぷりな魅力的な展示空間が、夜間開館になるとさらに人が少なくて、じっくり楽しめるのですよ
特に法隆寺宝物館。京都国立博物館の平成知新館と同じく、谷口吉生が設計した空間、夜間開館ならほぼ貸切になることをお約束します。特別展に出展されれば人だかりがいつまでも途絶えないような天平のお宝たちが、あなただけの貸切。行くしかない
展覧会を見た後は、博物館の中でやはり21時まで開館している、ホテルオークラが運営する「ゆりの木」でディナーも良し。あるいは上野公園を抜けてアメ横方面に抜けて24時まで営業の「大統領」に吸い込まれたり、23時までやっている「羊香味坊」や「老酒舗」などの魅力的な中国東北料理に吸い込まれたり…
■国立新美術館では無料の展覧会も
混雑する展覧会が多い六本木の国立新美術館も、企画展の開催中は、金曜日と土曜日は20時までの開館。5月7日まで開催中の『至上の印象派展』で絵画史上、最も有名な少女像ともいわれる「可愛いイレーヌ」に出会うも良し。また、5月28日までは『こいのぼりなう!』というインスタレーションを展開中
国立新美術館の広大な展示空間をぶち抜きにして、日本を代表するテキスタイルデザイナー、須藤玲子がデザインした約300匹のこいのぼりが、展示室をダイナミックに泳ぎまわっています。それを見上げながら、無印良品の通称「人をダメにするソファ」に沈み込む…。夜なら空いているから、ますます没入できること間違いない。しかも、このインスタレーションは入場無料。
展覧会の後は美術館の3階にある「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」でお食事を。フランスを代表するシェフのひとり、ポール・ボキューズがフランス以外では初めて出店したブラッスリーがこのお店。展覧会に連動したメニューも楽しめるようになっています。21時までの営業だから展覧会鑑賞後もOK。もちろん、六本木なら、美術館の外に出てもいくらでもお店はありますね!
是非皆さん、空いている夜の国立美術館・博物館で、落ち着いて美術を楽しみ、その後も美味しい食事やお酒を楽しんでいただきたいと思うのでした。
はじめまして、出張ついでに美術館に行ったり飲みに行ったりするのが何よりの楽しみな在華坊(@zaikabou)と申します。いまトピで気になったネタを時々書かせていただきます。
■出張のお楽しみは博物館の夜間開館
横浜に住んで関西方面に日帰り出張が多い自分にとって、出張ついでに美術館欲や居酒屋欲をどう満たすかも大きな課題、いや、そのために出張していると言っても過言ではない!
そんなときの強い味方が、京都国立博物館の夜間開館
いま、京都国立博物館は、特別な展覧会の実施有無に関係なく、金曜日と土曜日は夜20時まで開館しているのです。美しい谷口吉生建築の中で、仕事帰りにじっくりと日本の美術の粋に向き合うという贅沢。5月20日までは池大雅展を開催中です。
例えば金曜日の18時に仕事を終えて、18時30分から20時までたっぷり美術鑑賞、京都駅まで歩いて15分の途中で「いなせや」などの立ち飲みで一杯やって、京都駅21時37分発ののぞみで東京に戻る…そんな素敵な出張が可能になってしまう。
■観光振興策の一環で拡充された夜間開館
夜間開館しているのは京都国立博物館だけではありません。外国人観光客の来日が飛躍的に伸びている昨今、政府ではさらなるインバウンドの拡大を狙い、目指せ!観光先進国と、様々な取り組みを行っています。国立美術館・博物館の夜間開館もそのひとつ。
2016年9月以降、東京の東京国立博物館・国立西洋美術館・国立科学博物館・東京国立近代美術館、京都の京都国立博物館・京都国立近代美術館、奈良の奈良国立博物館、大阪の国立国際美術館では、最低でも金曜日と土曜日は20時まで開館することのなったのです。その後、トーハクは21時までの開館に延ばすなど、さらに取り組みは拡充されています。
だから、例えば奈良でも
お寺や神社など仕舞が早い奈良ですが、夜は月がぽっかり浮かぶ静かな奈良公園の中、奈良国立博物館で20時までゆったりと仏像に向き合う。そのまま京都に出れば最終の新幹線で東京に戻ることも可能です。本当は奈良ホテルにでも泊まりたいけどね!
そしてなにより、夜間開館は空いているのが魅力。美術館・博物館の来訪者は年配の方が多く、来館時間は午前中や昼間に偏りがち。夜間開館だと、人気のある展覧会でも驚くほど空いているのです。毎年大混雑になる奈良国立博物館の『正倉院展』も、昨年は夜間開館のおかげで落ち着いて鑑賞することが出来ました。
■東京国立博物館では夜こそコレクションを見て!
もちろん、東京でも夜間開館を堪能しています。東京国立博物館は金曜日と土曜日は21時まで開館していますから、さらにじっくり、遅くまで展覧会を楽しめる。4月13日にスタートした特別展『名作誕生-つながる日本美術』も良いのだけれど、常設の展覧会のほうにも注目してほしい。
東京国立博物館は、本館・東洋館・法隆寺宝物館とコレクションの展示が非常に充実していますが、こちらは外国人観光客のほうが目立つくらいで、日本の人はあまり鑑賞していません。勿体ない!国宝や重要文化財もたっぷりな魅力的な展示空間が、夜間開館になるとさらに人が少なくて、じっくり楽しめるのですよ
特に法隆寺宝物館。京都国立博物館の平成知新館と同じく、谷口吉生が設計した空間、夜間開館ならほぼ貸切になることをお約束します。特別展に出展されれば人だかりがいつまでも途絶えないような天平のお宝たちが、あなただけの貸切。行くしかない
展覧会を見た後は、博物館の中でやはり21時まで開館している、ホテルオークラが運営する「ゆりの木」でディナーも良し。あるいは上野公園を抜けてアメ横方面に抜けて24時まで営業の「大統領」に吸い込まれたり、23時までやっている「羊香味坊」や「老酒舗」などの魅力的な中国東北料理に吸い込まれたり…
■国立新美術館では無料の展覧会も
混雑する展覧会が多い六本木の国立新美術館も、企画展の開催中は、金曜日と土曜日は20時までの開館。5月7日まで開催中の『至上の印象派展』で絵画史上、最も有名な少女像ともいわれる「可愛いイレーヌ」に出会うも良し。また、5月28日までは『こいのぼりなう!』というインスタレーションを展開中
国立新美術館の広大な展示空間をぶち抜きにして、日本を代表するテキスタイルデザイナー、須藤玲子がデザインした約300匹のこいのぼりが、展示室をダイナミックに泳ぎまわっています。それを見上げながら、無印良品の通称「人をダメにするソファ」に沈み込む…。夜なら空いているから、ますます没入できること間違いない。しかも、このインスタレーションは入場無料。
展覧会の後は美術館の3階にある「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」でお食事を。フランスを代表するシェフのひとり、ポール・ボキューズがフランス以外では初めて出店したブラッスリーがこのお店。展覧会に連動したメニューも楽しめるようになっています。21時までの営業だから展覧会鑑賞後もOK。もちろん、六本木なら、美術館の外に出てもいくらでもお店はありますね!
是非皆さん、空いている夜の国立美術館・博物館で、落ち着いて美術を楽しみ、その後も美味しい食事やお酒を楽しんでいただきたいと思うのでした。