はじめてのデートで美術館?デートにおすすめな都内の美術館、勝手に5選!

2018/4/22 22:10 KIN KIN

デートで美術館へ。

こう書くとアート好きな人からは「アートは一人で見る方が良い」などの意見が返ってきそうです。わかります。そうなんですよね。でもね、実はデートでも使いたいですよね、美術館。そう、私は使いたい!

ちなみに私の理想な美術館デートは、お互いアート好きで、美術館では各々が勝手に会場内を廻り、ふと気づいたら同じ作品の前に佇んでいたり、観終わった後に感想を語りながら美味しいものを食べて、お酒を飲んで(ああ、妄想……)。




そこで、デートに向いている都内の美術館と言うものを数少ない私の経験の中から勝手に5選!してしまおうと言うのが今回の趣旨です。

そう、実はデートにむいている美術館には幾つか共通の条件があることに気づいたのです。条件は後ほど書くとします。



まず建物が素晴らしい美術館を2つご紹介!

原美術館(品川区)
http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html


とにかく建物が素晴らしい。そして建物のあちこちに展示してあるコレクション作品を見つけるのが宝探しの様でまた楽しいです。


美術館の庭を眺めることが出来る「カフェ ダール」も素敵。企画展ごとに変わるメニューのイメージケーキを楽しむことが出来ます。建物もカフェも庭も揃った最強な美術館です。

現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展
原美術館 2018/1/6-6/3

現在、原美術館では館長である原俊夫氏のコレクション展を開催中。レベルの高い現代アートのコレクションを見ることが出来ます。



東京都庭園美術館(港区)
http://www.teien-art-museum.ne.jp/


こちらの美術館の建物は重要文化財である旧朝香宮邸。このアールデコ様式の建築はそれ自体が美術品のようなもの。建物好きと行くとあちこち歩き回り疲れるので要注意です。


正門の横にはリニューアルオープンしたばかりの「レストラン デュ パルク」があります。こちらは南青山のフランス料理の老舗ロアラブッシュの姉妹店だとのこと。

敷地奥の新館には「カフェ TEIEN」があります。また、庭園は日本庭園と西洋庭園の両方があり、庭園だけなら入場料200円(2018年現在)で楽しむことも出来ます。

建物公開 旧朝香宮邸物語/鹿島茂コレクション フランス絵本の世界
東京都庭園美術館 2018/3/21-6/12

現在、東京都庭園美術館ではこちらの建物を紹介する展覧会(建物内は一部を除き撮影可能)とフランスの絵本の展覧会が同時開催されています。



ちょっと休題。オススメ本その1。

条件としてはカフェがあるって本当に大事なんですよね。疲れた時、気分をリセットしたい時など一息入れることが出来るところがあるのははありがたいです。そして、美術館カフェと言えばこの本「カフェのある美術館」。これはデート向け美術館を選ぶ教科書としても使えそうです。


「カフェのある美術館」(監修:青い日記帳、出版:世界文化社)



この本の表紙になったカフェのある美術館がオススメ3つ目。

三菱一号館美術館(千代田区)
http://mimt.jp/


美術館のある丸の内ブリックスクエアは明治時代の建築である「三菱一号館」をレプリカ再建したもの。新しい建物ではありますが明治時代の洋風建築の風情を持っています。


上の写真は2017年、この丸の内ブリックスクエアの中庭にあったクリスマスツリー。違いますよねー、オシャレですよねー。また、美術館のすぐ横にある「カフェ 1894」も天井が高く、格式の高い空間でオシャレです。展覧会タイアップメニューなどもあり。

ルドン−秘密の花園
三菱一号館美術館 2018/2/8-5/20

現在、三菱一号館美術館ではルドンが描いた花や植物に焦点を当てた展覧会が開催されています。城館の食堂を飾った装飾画が並んでいる様は壮観です。



デートにおすすめ美術館条件まとめ。

ここで、デートにおすすめの美術館に共通する条件をまとめてみましょう。

1.建物が素敵であること
2.それほど広くないこと
3.素敵なカフェがあること
4.素敵な庭があること

この4つです。

お気づきですか?そうなんです、実はデートにはそこで開催されている「展覧会」の内容などはほぼ関係ないのです(例外はあります、多分)。私も最近気づきました。そこにこだわる必要ないのです。アートファンには衝撃の事実でしょう?



おすすめ美術館唯一の和風路線の館が4つ目。

根津美術館(港区)
http://www.nezu-muse.or.jp/


こちらの美術館の建築設計は隈研吾さんと言う有名な建築家です。まあ、そんな蘊蓄よりもデートで行くなら庭園にある「NEZUカフェ」をオススメします。


都内の真ん中にあるとは思えないような見事な日本庭園。特筆はゴールデンウィークの頃に咲くカキツバタの花。そして花の開花時期とあわせて公開されることが多い尾形光琳筆の「国宝 燕子花図屏風」(根津美術館所蔵)。国宝のカキツバタと庭のカキツバタ両方を楽しむと言う贅沢!

光琳と乾山 芸術家兄弟・響き合う美意識
根津美術館 2018/4/14-5/13

まさにこの季節、庭に咲くカキツバタと国宝の燕子花図屏風の競演となります。燕子花図屏風を描いた光琳とその弟の乾山の競演も楽しみです。



ちょっと休題。オススメ本その2。

個人的には条件の2つ目「それほど広くないこと」も重要だと思います。大きな美術館だと展覧会を観るのに結構距離を歩くので意外に疲れます。小さな美術館であればその心配は無し。そんなちょうど良いスペースの美術館をまとめてある本が「東京のちいさな美術館めぐり」。こちらも教科書として使えそうです。


「東京のちいさな美術館めぐり」(著:浦島茂世、出版:ジービー)



デートにおすすめ美術館最後の5つ目。

ちひろ美術館 東京(練馬区)
https://chihiro.jp/tokyo/


絵本作家 いわさきちひろさんの自宅兼アトリエ跡地にある美術館。いわさきさんのご自宅に遊びにきました、みたいな安心感があります。


ぐるっと美術館を見終わった後に館内の「絵本カフェ」で中庭に差し込む光を眺めながら飲むコーヒー。とてもゆったりした時間を楽しむことが出来ます。

いわさきちひろ生誕100年「Life展」 まなざしのゆくえ 大巻伸嗣
ちひろ美術館・東京 2018/3/1-5/12

いわさきちひろ生誕100年を記念した「Life展」。東京での第一弾はアーティスト大巻伸嗣さんとのコラボ展示です。この後も様々なアーティストとのコラボ展示を見せてくれます。



今までにあげた5館、本当に素敵な美術館だと思います。もちろん、他にも素敵な美術館はたくさんありますので、個別にお気に入りの美術館もあると思います。

これから出歩くのにも良い季節ですので、デートがてら(もちろん一人でも)お気に入りの美術館を見つけに行きしょう!