日本一過酷なマラソン「トランスジャパンアルプスレース」がヤバすぎてヤバイ

2014/3/9 20:55 ネットきのこ ネットきのこ



あなたはトランスジャパンアルプスレースを知っていますか?


日本で密かに行われているトレイルランニング(山岳地帯で行われるマラソン)の大会なんですが、本当に過酷過ぎて本当にヤバいです。
今日は皆様にそのヤバさを感じていただければと思います。


NHKが特集を放送して一気に知名度を上げた大会でもあります。(YouTube)


ではさっそく、公式サイトの説明に「ちょっとハード」と書かれているそのコースを見ていきましょう。




距離がヤバイ

yabaiyo
(ちょっとどころではない)


ヤバイポイント
・トップグループは合計420キロ、1日平均84キロの道のり(しかも登山)を毎日行う
・普通の登山者が歩けば30日かかるコースを最短5日(30日登山を続けることは普通出来ない)





コースがヤバイ


(最初の難関、2998mの剣岳。ハシゴ、岩、鎖だらけで落ちたら普通に死ぬ。たまに死んでる)



(槍ヶ岳も登る。右手に伸びる東鎌尾根を下っていく)



後半は南アルプスを縦断。

yabaiyo
(※マラソンコースです)



ヤバイポイント
・合計で富士山登山7回分の登り
・交通機関を一切使わずに自分の足で進む
・山小屋や宿泊施設は使えない
・フルマラソンを2時間48分で走る選手がタイムオーバーとなる





身体がヤバイ



(めりこんどる)




(ゴールしてそのまま倒れる)




ヤバイポイント
・スピード勝負なので睡眠時間は平均4時間
・2大会連続1位の望月選手は1日2時間睡眠
・雨でも夜でも1日中登山&ラン
・13位になった飯島選手は終盤、一般道100mを進むのに3時間かかった
・荷物や時間の関係で靴を履いたまま着替えず薄いボードを敷いて寝たりする




参加基準がヤバイ


苛酷とはいえ有名な大会です。しかし参加人数は毎年20人前後、トレランブームの中でも僅かにしかいません。

それもそのはず、超厳しい参加条件をクリアできる人がいないことが理由です。




内容を要約するとこんな感じです

過去70Km以上のトレイルランニングレースを完走していて、標高2000m以上の場所で10泊以上の露営経験があって、危険回避能力・事故対応能力を身につけていて、心身ともに異常ない事を証明する診断書を持っていて、山岳保険に加入していて、フルマラソンを3時間20分以内あるいは100kmマラソンを10時間30分以内に完走できる体力を持っていて、コースタイム20時間以上の山岳トレイルコースを、基準タイムの55%以下のタイムで走りきれる体力と全身持久力を持つ20歳以上の人。(後半二つは必須ではない)



いるのか。この世にこの条件をクリアできる人。いるんだけど。



そんなヤバすぎる「トランスジャパンアルプスレース」ですが、ちょうど今年(2014年8月)開催なので要チェックですよ。楽しみ!


(南アルプスの朝焼け) Photo by (c)Nature-Free

参考リンク:トランスジャパンアルプスレース