ドキッ!サラシがほどけてポロリあり!?「久井はだか祭り」ぷるるん滞在記
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「↑こんな祭が広島にあるんだけど……もちろん、参加するんでしょ?」
「え?いや、参加したいのはやまやまだけど、参加すると写真撮れなくなるから…」
「大丈夫!今回はカメラマンも同行してくれることになったから!」
「!!」(マジか!)
→ オマツリジャパンの掟1:団員は体をはって仕事すべし
◆ ◆ ◆
日本の「オリジン」を求めて、全国奇祭旅。どうも。奇祭ハンターのMacです。今回は広島唯一のはだか祭り、三原市の久井はだか祭りを文字通り体当たり取材しました。
久井のはだか祭りとは、2月の中旬という一年で最も寒い時期、はだかの男たちが陰陽2本の御福木を奪い合う肉弾戦を展開するという、すこぶる過酷な祭りです。
早速、行ってみましょう。
東京から新幹線で約4時間、やっさ踊りで有名な三原駅に到着。三原からは会場の久井稲生神社まで車で30分。今回はバスツアーを利用して現地に向かいます。
ここで、問題発生!!てっきりツアー参加者も何割かは、はだか祭りに参加するのと思いきや、)
「いや、みんな見物客だよ」
「え? 本当に参加するの?」
…東京からわざわざ来てまさか本当に「参加する」とは思われていなかったようです。
何この、アウェー感!
→ オマツリジャパンの掟2:団員はアウェーでこそ体をはるべし
三原駅からバスで約30分。なんだかんだで、会場の久井稲生神社へ到着。
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この鳥居がたくさん並ぶのが「稲荷神社」の特徴。久井稲生神社の場合、山道となっているので、それがまた実にフォトジェニックですね。
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歴代のサラシが染められて、カラフルに展示されています。
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境内から見渡した眺めもなかなかのもの。境内の下に設置されたメインステージ周りでは、屋台もにぎやかに並んでいます。特に尾道ラーメンは要チェック!
ここでミッション発生!
はだか祭り参加希望者は、当日でも受付可能。ただし、「サラシと足袋を持参せよ」とのこと。しかし、心配ご無用。地元の商店街で十分、調達可能です。
→ オマツリジャパンの掟3:団員は地域に貢献すべし
無事、地元のお店でサラシと足袋をゲット。「東京からわざわざ来たの?がんばってね!」とエールをいただきました。後は、9時からのはだか祭り本番を待つのみ。
と、思いきや、またもミッション発生(2回目)!
「いや、本番の前にお清めせにゃーいかんよ」
「お清め?」
「川に入って、身体をお清めするんよ」
「!!」
確かに不浄の体か?と問われれば、否定はできないかもしれない。この時ばかりは、清純派ではない己れを呪いました。
→ オマツリジャパンの掟4:「お清め」は絶対不可避!
しかし、私には秘策がありました。郷に入れば郷に従え。事前に仕入れた情報によると、地元の人たちは、はだか祭りにのぞむ前に日本酒をかっくらって体を温めるのだそうです。
そう。「飲まずに、やってられっか!」です。この時ばかりは、ビール2缶ですぐに酔っぱらえる己の体質に感謝しました。食事休憩で日本酒をガブ飲みすること、1時間。
〇×?!★☆◇△?〇◆。
完全に目は座り、ロレツは回りません。新宿あたりなら間違いなく警察官から職質かけられるやつですが、幸い今日はオマツリだ!(これもお仕事です)
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自分では着付けできないので、町の公民館でサラシを巻いてもらいました。
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「裸族王に!!おれはなるっ!!」ドーン!
男は背中で、いやお尻で語るべし。
安心してください!
はいてません!
布切れ一枚で守られた股間をキュキュッと上に締め上げられ、なかなかの新感触でした(クセになりそうで怖い)。しかし、布切れ1枚。文字通り、裸一貫。ほとんど全裸と言っても過言ではありません。
これは、絶対寒い。
布をはぎ取られたら、ポロリの危険も。
これが、はだか祭り(ゴクリ)。
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と、ここで背中に文字を書いている人々を発見!自分の覚悟や忠誠、キャッチフレーズを背中に書いているようです。郷に入れば、郷に従え。これは、マネするしかありません。
マジックで書きました。
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「オマツリジャパン ゆうこ命」※オマツリジャパンの代表は加藤優子です。
→ オマツリジャパンの掟5:団長(社長)への忠誠と服従は絶対!
さあ、ゆうこのために、川へ飛び込むぜ!(後で怒られる)
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水面に映る我が裸体。まさかのアンコールを受けて、2回入りました。さあ、この勢いで神輿もかつぐぜ!
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ワッショイ!ワッショイ!
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境内へとつづく参道は提灯で照らされ、いい感じの雰囲気です。
そして迎えた「はだか祭り」本番。午後9時。
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ついに、御福木が投下されました!
吸い込まれるように、人だかりの中央に消えました。
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人肌からのぼる湯気がすごい。いや、これはもしやオーラ(気)では?
混み具合から、福木を持っている人物がいる方向の見当はつくものの、中心部は、隙間なく埋まった肉と肌の塊。あの中に入るには、体を押し当てて無理やりこじ開けるしかありません。
いや、それは無理無理無理。そんな肉弾戦をくり出す技は持ち合わせておりませぬ。
おまけに、中心部は……ビシャーーー!!!
そう。バケツで水がとんでくるのです。
これは嫌がらせではなく、肌の摩擦で火傷するのを防ぐため。水を潤滑油とするわけです。
とは言え、寒空のなか、
結局、10分ほど経過して1回目は終了。いつの間に勝負がついたのか、まるでわかりませんでした。
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途中、すっ転んで転倒し、男の尻の山につぶされそうになるアクシデント(悪夢)もあり、いいところはまるでなし。両方のヒザ小僧は擦りむいて血が出ていました(やれやれだぜ)。
1回目の御福木の後、景品付きの餅まきがあり、まもなくして2回目の御福木投下がありましたが、残念ながらツアーバスの出発時間的に私の参加はそこまで。参加賞と景品をもらって、久井稲生神社を後にしました。
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残念ながら、御福木は取れませんでしたが、不思議と後悔はありませんでした。むしろ、胸に去来するのは、開放感。いや、股間はむしろしっかり拘束されましたが。
ただ、確実に言えることは、もしもこの次に参加するときは、その時は……「誰か道連れにしてやる!」です。
→ オマツリジャパンの掟6:みんなを巻き込んでなんぼ!
◆ ◆ ◆
というわけで、みんなでいっしょにサラシをきゅきゅっとしめて、「はだか祭り」に出たいという方はオマツリジャパンまで!
【久井はだか祭り】
■日程:毎年2月の第3土曜日(2018年は2月17日)
■場所:広島県三原市久井稲生神社
■交通:JR「三原」駅から甲山行のバスで約30分「公立くい診療所前」下車、徒歩約5分
https://91inari.amebaownd.com/
■日程:毎年2月の第3土曜日(2018年は2月17日)
■場所:広島県三原市久井稲生神社
■交通:JR「三原」駅から甲山行のバスで約30分「公立くい診療所前」下車、徒歩約5分
https://91inari.amebaownd.com/
◎オマケ1
「裸祭りは9時からだけど、それまでどこか別の場所も行きたい!尻たい!」というあなた、三原から出ている高速線に乗っての島巡りがおすすめです。
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三原から高速船でわずか約10分の佐木島(鷺島)。透明な海と海岸が美しい。島の絶景スポット「恋する灯台」や海浜ウォークなど、島の自然に癒やされよう!
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/omatsurijapan/DSC02056-640x427.jpg)
三原から高速船で約30分の大久野島(通称ウサギ島)。至るところにウサギがいて、島丸ごとがウサギカフェ状態。
旧日本軍の毒ガス工場があったという負の遺産の側面も持つ。裸祭りでケツケツケツとなる前に、うさぎのモフモフモフに癒やされよう!
◎オマケ2
「三原のご当地グルメやお土産を尻たい!」というそこのあなた。
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三原はタコで有名な地。タコの釜めしにタコしゃぶ、タコの天ぷら、タコの刺身(3種盛り)など、お昼はバシッとタコのフルコースできめよう!
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また地酒は、日本画家の横山大観が絶賛したという「酔心」が有名。
同じ酔心でもたくさん種類があって迷うが、ここは地元酒店店主のイチオシ「純米大吟醸 鳳凰酔心」をセレクト。山田錦を30%まで磨き上げ、超軟水(硬度14)を使用した「究極の酔心」だ。
◎特報!!!
![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/omatsurijapan/28167935_1888003547911144_6134895610364609076_n-640x480.jpg)
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![](https://ima.xgoo.jp/column/img2/kotsubu/20170228_oj101.jpg)
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(オマツリジャパン)