建築家が自らつくった喫茶店。その名も「純喫茶 匠」
「純喫茶」の文字に胸が高鳴る。
そしてデザインされたロゴマーク!これは“気合の入った”純喫茶に違いない。
ドキドキしながら扉を開けると、その渋さと朝日の明るさとの調和に一瞬で恋に落ちてしまいました。
紫色のレースカーテンが落とす影
春を先取りの造花(もしかすると、ヒサシの黄色に合わせて黄色い花に統一されているのかも?)
クラシックなマガジンラック
小さいサイズのテーブル
天井や照明のデザイン(朝日で明るいのに点けてあるところも好き)
真ん中で絞ったドレスカーテン
タイルの壁やおそろいのソファ・・・何から何まで素敵すぎる。
“素敵”の理由は、なんと建築家であるママさんのご主人が設計された喫茶店だったのです!
かつては建築事務所を2階で営んでおられ、喫茶店の内装はもちろん、建物も、そして敷地内のアパートやマッチに至るまですべてご主人が手がけられたそう。
「匠」のマークに秘められたデザインはなんだろう?ご存命ならお話を伺ってみたかった。
奥に見えるのがご主人の設計されたアパート。
中央の角丸のくりぬき部分と色使い、左右対称のデザインがモダン。
こちらのアパートで暮らして、モーニングやおやつタイムに純喫茶匠でコーヒーブレイクをしてみたいな。
そんな純喫茶匠は住宅街にひっそりと70年以上。ママさんがお嫁に来た頃、周りは全部田んぼだったそう。当時のお話を少しずつお話してくださいました。
モーニングにはトーストがつき、バターもしくはジャムが選べます。
なんとママさんは96歳!おひとりできりもりされています。
複数人で訪れる場合は注文するメニューを統一するなど、ゆったりとした気持ちで訪れてね。
最後に私の願いを二つ。
ずっとずっとこのまま営業していて欲しいな。
建築家を目指すみなさん、ぜひ匠の建築を堪能してみてね。そして、こんな雰囲気の建物や喫茶店を未来へ残すような仕事をしてほしいな。
レモン糖度 100
純喫茶 匠 名古屋市中川区松葉町4丁目66 ※残念ながら閉店されました。
次回もお楽しみに。
(文と写真:レモン糖の日々)
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