【緊急企画】どの子がタイプ?美少年“絵画”No.1決定戦!【シェア希望】
美少年と聞いてどんな人物または、どんな顔を思い浮かべますか?
中学生の姪っ子に聞くと即座に雑誌『ポポロ』を取り出し、何々君や何々君!と一気呵成に説明されましたが、残念ながらおじさんの目にはどれも同じ男の子にしか映りませんでした。
確かに、若手のジャニーズも間違いなく美少年なのでしょうが、どこか「これじゃない感」を感じてしまうのは世代の違いからでしょうか。
(※google「美少年」で画像検索)
日本酒の銘柄でも「美少年」とあるほど、日本では昔から広く使われてきた言葉です。以前は男性だけでなく女性も含め美少年と呼んでいたそうです。
文学作品にも多く「美少年」は語られています。
「私があの倹約家の少年に接吻したのは、かれが美少年だからではない。いかにもつましいからだ。」ペトロニウス/岩崎良三訳『サテュリコン』
「孫堅はこの美少年を身近におき、言いたいことを言わせることにしていた。周瑜は孫堅の長男孫策と同年である。」陳舜臣『秘本三国志 02 (二)』
「家光には、当時の風尚で美少年趣味があって、女性に興味がなかった。局は世継ぎの生れないことを心配して、機会あるごとに諫言したが、さっぱり用いられない。」海音寺潮五郎『江戸城大奥列伝』
「九番目の隊列の騎者が、とてもすらりとした非常な美少年だったのである。はじめのうちは誰だかわからなかった。」スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』
テキストで美しさを語るよりも、ビジュアルで示した方が何倍も説得力を増します。美術の世界では神話に登場する美少年や身近に存在した美少年を多くの画家がこぞって絵画化してきました。
女性のヌード画にとかく注目が集まりますが、美術史における美少年画も忘れてはならない重要なコンテンツのひとつです。
とはいえ、すぐにはどんな作家のどんな絵画があるのか頭に浮かんでこないでしょう。そこで、完全に独断ではありますが、美少年画を10点ほど選んでみました。いずれも単身で描かれたものです。
どの美少年がタイプでしょうか。画面を舐めまわすようにして10人の美少年を見比べて下さい。
【1】
バルダッサーレ・フランチェスキーニ(1611年 - 1689年)「ヒュラス」
【2】
ウィリアム・アドルフ・ブグロー(1825年~1905年)「クピド」
【3】
メロッツォ・ダ・フォルリ(1438年頃~1494年)「奏楽の天使」
【4】
グイド・レーニ(1575年~1642年)「荒野の洗礼者ヨハネ」
【5】
エル・グレコ(1541年~1614年)「福音書記者聖ヨハネ」
【6】
グイド・レーニ(1575年~1642年)「聖セバスティアヌス」
【7】
ジョヴァンニ・アントニオ・ボルトラッフィオ(1467年~1516年)
「聖セバスティアヌスとしての少年の肖像」
【8】
ピエトロ・ペルジーノ(1448年頃~1523年)「少年の肖像」
【9】
パルミジャニーノ (1503年~1540年) 「凸面鏡の自画像」
【10】
ハブリエル・メツー (1629年~1667年)「手紙を書く男」
如何でしたでしょうか。美術史上に燦然と輝く美少年たち。目のやり場に困るようなものから、男女問わず心ときめく姿の美男子までタイプの異なる10人の美男子に登場してもらいました。
ここで、緊急企画として美少年絵画ナンバー1をこの中から決めたいと思います。
この記事に掲載した【1】から【10】の中から1枚を選び、ハッシュタグ ( #美少年絵画 )をつけて、Twitter、Facebookでツイートまたはシェアして下さい。さて、どの美少年が多くの方に支持されるのか、結果を共に楽しみに待ちましょう!
尚、美少年絵画に関する詳しい解説は池上英洋先生の『美少年美術史: 禁じられた欲望の歴史 』をチェックしてください。