裸でスキーの謎…「ファンシー絵みやげ」で振り返るゲレンデみやげキーホルダー(2/3)
■ ファンシー絵みやげとスキー
上越線では岩原スキー場前や上越国際スキー場前など、ゲレンデが目の前の駅もありますが、ファンシー絵みやげに書かれる名称としては「ECHIGO YUZAWA」などを多く見かけるのに対し、まったく見かけない名称もあります。
どこか見覚えのある雰囲気のペンギンキーホルダーです。前回、六日町駅に降り立った時には見つからなかった「MUIKAMACHI」の地名が入ったファンシー絵みやげ。やはり存在していました。手に持ったスキー板の枠に貼られたパーツだけを変更して色々な場所で売れるようにしたアイディア商品なのですが、もともとサーフボードを持った商品として作られたものをスキー板に流用しているため、なんだか寸詰まりのスキー板になってしまっています。
↑もっと見たことがないのが五日町「Itsukamachi」
では、さらに周辺の地名が入ったキーホルダーを見てみましょう。
中里スキー場のキーホルダー。ウサギさんが「すき好きスキー?…」と言いながらスキーをしています。一応吊りズボンのようなスキーウェアを着ていますね。しかしなぜかズボンだけです。
同じ中里の「すき好きスキー?…」キーホルダー。こちらはホルスタイン種のウシさんです。こちらは上下ともスキーウェアなしの裸ですね。いや毛皮のある動物なので当然なのですが。それより、足がスキー板とくっついているのかどうか不安になります。
↑「MOMO GUMI」の「BANZAI KIDS」キーホルダー。
こちらにはどこにも地名がありませんね……裏を見てみましょう。
なんと裏にリューターで名前を彫ってもらっています!
昔は観光地に行くと、こうやって名前を彫ってくれる店員さんがいました。
この名前彫りは大きく筆記体バージョンとクッキー文字バージョンの2つに大別されるのですが、こちらはクッキー文字ですね。
アルファベットのクッキー文字は比較的簡単なのですが、ひらがなは相当なスキルが必要とされます。
このように「*」などでキラキラ風の飾りを入れてくれるのも懐かしいですね。
そして「えちごゆざわ」という文字を入れているため、越後湯沢のお土産ということが分かります。
いやむしろ、裏を返すと特に越後湯沢と関係がないキーホルダーと認めていることになりますね。
このメーカーは、リューターで彫ることを意識して商品を作っているようで、大体において彫ったら色が変わるような加工を全体に施してあったり、その加工が施されたエリアをわざわざ用意していることが多いです。
では、もう少しエリアを広げながらどんどん見ていきましょう。
↑赤倉温泉サイレントロケーション。ビックリマンのような角プリズム。
↑越後路のラビットクラブ(右)。偶然にもキャロットクラブ(左)に名前も絵も似ている。