おみくじ「大吉」の排出確率とFGO星5サーヴァントの期待金額を比べてみた

2018/1/12 19:05 吉永龍樹(よしながたつき) 吉永龍樹(よしながたつき)


新年にSNSで「おみくじを引きました。大吉!」という書き込みをよく見た。

ソシャゲでも「星5の○○出た!」というような書き込みをよく見るが、これらの当選確率はどのくらいなのだろうか?


ソーシャルゲームの方は内閣府からの意見書で確率の明記を求める意見書が出たので、はっきりとした数値がわかるゲームも増えた。例えばFGOなら星5サーヴァントの出る確率は1%だ。





ならばおみくじで大吉が出るガチャ確率はどのくらいなのだろうか?
また、大吉を1体入手するために必要な金額はどのくらいなのだろうか?





気になったので、一般的なおみくじセットを自分で買ってみることにした。




一般的におみくじは50枚1セットで、それ以上の枚数はこの50枚が複製されることが多いようだ。

価格は594円。一枚の原価は約12円だが、1000枚発注すると1枚の価格は6円くらいになる。一回のガチャは100円で引く神社が多いと思うので、
利益率は88%~94%
無人販売なら人件費も不要なのでかなり利益率の高いビジネスと言えるだろう。



そして、そっさく複数人で開封してみた。




あるメンバーは一度目に中吉が出たので「次こそは!」と2枚目を引くも小吉、その後も小吉が連続してしまい、大吉が出るまで躍起になって引き続けている。その様子は我々が従来持っていた「おみくじ感」を完全に覆すものであり、おみくじの持っていた神聖性も次第に感じにくくなっていくという新鮮な体験だった。

初めはちゃんと読んでいた解説文も次第に読まなくなり、淡々とSレアが出るまでおみくじを引き続けるメンバーたち。その様子はまさにガチャの廃課金勢であり、くじの開封時に脳内に感じる快感現象は、おそらくガチャを引く時の快感現象と同じなのだろうと感じた。

そして、頑張って開封した結果がこちらだ。

大大吉…1
大吉…6
中吉…11
小吉…11
吉…8
末吉…13


まさかの凶なし。おまけに「大大吉」という見たことがない札が入ってしまっており、僕が購入したのはあまり一般的なおみくじではなかった可能性が高まった。

そこで、凶もちゃんと入っており、大大吉のないおみくじを探したのだが、本当に全然出ない。





楽天では上位5件中4件が「凶なし」の表記。表記がなかった1件を詳しく見ると本文中で凶なしが判明したので、なんと上位5件全てが凶なしだったのである。どうやら現在の日本で売られているおみくじは「凶なし」が標準になっているらしく、凶は本当にレアな札らしい。


また、見ていく中で販売者によってはわざわざ購入しなくても封入確率が明記されていることがわかった。

大吉が全体の34%などすごい商品もある中で、凶が出るおみくじ界である程度スタンダードと思われる確率がこれだ。





おみくじの元になったと言われる元三大師御籤帳に記載されている割合は 大吉 …16% 吉 …35% 凶 …29% その他 …20% だと言うが、凶無しがノーマルになってしまった今、この確率は当てはまらない。

昔に比べて凶が減ったぶんを他の吉が穴埋めしているというのが現実らしい。もちろん中吉と吉が入れ替わっている、最下位に半吉が存在するなどバリエーションは多数ある。



また、本題であるFGOガチャにおけるサーヴァント(鯖)出現率も左に並べてみた。





圧倒的なFGOの厳しさ。


そして、おみくじもFGOもお金を引いて行うガチャなので、目当てのくじが引けるまでの期待値も計算してみよう。
おみくじは一回100円、FGOのガチャはなるべく安く見せるため、聖晶石を一度に最も多く買った場合の割引後の値段で計算し、1ガチャ177円とした。


50%の人が目当てのくじをゲットできるまでにかかる金額の期待値がこれだ。




FGOの星5鯖は12000円を払っても半分の人がゲットできないという厳しさ。
試しに、もう少し現実的に「手に入った」と言えそうな80%の人が手に入る金額も計算してみた。






そびえ立つ星5鯖の壁…。

ガチャが外れた思い出がフラッシュバックのように蘇るが、この壁を見ると「あれも当然だった」と思える高さだ。





ということで、
後半からFGOへの思いが強めでしたが、以上が「おみくじの大吉&FGO星5鯖の排出確率とゲットまでの期待金額」の調査結果でした。


大吉が欲しい方は1100円を、星5鯖が欲しい方は28000円を握りしめて頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。