東京五輪マスコットは子供に任せた!大人のマスコット界には今年“衝撃の2体”が

2017/12/13 13:30 スージー小江戸 スージー小江戸
先日、東京五輪の競技会場が実はもう完成しているとコラムに書いたのですが、大会マスコットの方も最終候補3案が発表され話題になりましたね。

ザックリおさらいすると…

左側上下がエンブレムとお揃いの市松模様で身を包む、近未来的な候補ア
中央上下が招き猫と神社のキツネを掛けたキャラ、狛犬がモデルの候補イ
右側上下が日本古来の勾玉にキツネ、タヌキを組み合わせた候補ウ

それぞれ上段が五輪のマスコット、下段がパラ五輪のマスコットです。

発表と同時に日本中から総ツッコミが入ったのが「ウ」案で、

五輪マスコットが「こんのすけ」や「ジバニャン」、パラ五輪マスコットがポイントサービスの「ポンタ」や「バファローズポンタ」に似ているという意見が炸裂!

突然思いもよらない方向から脚光を浴びてしまったポンタさんですが、

「同じタヌキ仲間として応援しています」とは何とも大人の優しいお言葉ですね。

ちなみに、同じくタヌキのキャラというと、JリーグのFC東京に「東京ドロンパ」というチームマスコットがいるのですが、


タヌキは「他(タ)を抜く(ヌク)=優勝する」にかかっていて、スポーツでは縁起のいい動物だそうですよ!なので、金メダル量産祈願の意味もあるのかも。

他には「デジモン感」「ポケモン感」を指摘する人も。当のポケモンデザイナーの一人である杉森建さんがツイートしていたのは、


……だそうです。

オリジナリティーと可愛さの例を過去のマスコットに求める人もいれば…


「下には下が」の精神で、3案を見る目を変えようとする人もいたり。


日本で行われた直近の五輪は1998年冬の長野五輪で、マスコットはスノーレッツでしたが

見た目がアレなんで、やっぱり最初は大不評。でも現地の会場で働いていた筆者の記憶だと、スノーレッツ(の中の人)は本当に頑張ってたんです!

こんなに動きづらそう、脱ぎ着も大変なのに狭い車で会場から会場を移動しまくり、吹雪の中でも「WAになっておどろう」を元気にダンス。そんな健気な姿が現地で拡散した結果、みんなが応援し出して大会最後には人気者に

今回もどの案に決まっても、結局最後は愛される存在になるに違いありません。

それに、視覚障害をもつ子供たちのために作られた立体模型を見ると、無着色の分「○○に似てる」という雑念がなく純粋に姿形を吟味比較できるんですが…


6体とも、めちゃめちゃかわいくないですか!?

…と興奮してみても大人には一切の選択権ナシ
11日から全国の小学校でスタートした投票を見守り、来年2月18日の結果発表をただ待つことにします。

その後、夏には「名前」が決まる予定。これまた一般人に選択権はないようですが、ただただ生暖かい目で見つめていきましょう!

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というわけでここからは、投票権がもらえなかった大人の悲哀をぶつけるべく今年2017年、チームマスコット界に激震を走らせた2体?というか2人?というか2つの「マスコット爆誕事件」に注目します。

まずは、千葉ロッテマリーンズの「謎の魚」!

もう何をどこから突っ込んでよいやら。

名前は特になく「謎の魚」または単に「魚」。「幕張の海とつながっている水槽の中を泳いでいる魚」というだけの大雑把すぎるプロフィール。

しかも恐ろしいことに形態が急速に進化!第1形態はCG、第2形態で上記のとおり脚が生え、第3形態は…ホ、骨!?出現の瞬間、悲鳴と爆笑でどよめくスタジアム…。


でも、この突き抜けたキモさがクセになる人続出で一躍人気者に。

オールスター戦では他球団のマスコット達から散々いじられ、捕獲され、


続々と展開されるグッズは謎のバカ売れ。



まんじゅうも出たけど「深海の味」「謎の味」って一体どんな味よ!?


そっか~、何か既視感あると思った。


親戚…ですか?


「ポーズが地味にムカつく」と最高に愛あるディスを全身に浴びながら


12月に入って井口監督の引退記念パーティーに勝手に出席し
「来年、日本一になったら最強の姿に進化する」と予告!


決めました、来シーズンは全力でロッテ応援します。最強の最終形態、楽しみにしてます!!

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そしてもう一つの衝撃マスコットが、J3リーググルージャ盛岡の「キヅール」!


曲線ゼロ、直線のみ!何という見事な「折鶴」感。

「祈鶴」と名付けられたキヅールの華麗なプロフィールはこちら。
・折鶴ながら「折れない心」の持ち主
・サッカーはそこそこ上手い
・落語が好き。好きな芸能人は鶴瓶。次が仁鶴。
・得意なダンスは「鶴の恩返し」
・選手達から勝利祈願の対象。神様のつもりで調子に乗る。

初登場で早速10人抜きゴールを決め、プロフィールどおりのサッカーテクを見せつけ


さすが落語好き、座布団への収まり方もキレイ。


「キヅール」は、今回の東京五輪マスコットのように一般公募4作品中から投票で選ばれたクラブの公式マスコット。
他の3案はサッカーのチームマスコット然としたガチ勢で、明らかに異彩を放つキヅールは「ネタでは?」と噂されつつも…


ぶっちぎりで1位を獲得!!

4案とも鶴がモチーフなのは、グルージャ盛岡は盛岡藩主南部氏にちなみ家紋の「向かい鶴」をエンブレムに取り入れ、そもそもスペイン語で「グルージャ=鶴」であり、チームのシンボルである「鶴をモチーフとする」ことが条件だったから。

そしてめでたく決定となった「キヅール」は、次に「立体化」という難題にクラウドファンディングで立ち向かうことに…。


フタを開けてみれば、支援者は地元だけでなく全国44の都道府県から1,069人が集まり、当初の目標額2,926,000円を大幅に上回る5,005,456円で達成!

SNSにはリターンの到着を喜ぶ投稿がたくさん…



そして秋も深まり、イベントのため渋谷にやってきたキヅール。


知名度もジワ伸びしていく、その先にあるものはやはり…


Jリーグマスコット総選挙 ではないでしょうか!


毎年2月の「FUJI XEROX SUPER CUP」と同時開催のこのイベント。来年行われるかは未発表ですが、開催ならば2018年2月10日、場所は埼玉スタジアム2002。

2017年はサンフレッチェ広島の「サンチェ」が獲得したセンターの座に、ぜひ座布団を敷いて「キヅール」に降臨してほしい。期待してます!


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さて今年、大人たちが大いにザワついたマスコット2体を見てきましたが、気付いた特徴をまとめると…

◎ゆるさはあるが、ふわふわ感は皆無
◎キモいとは言えるが、一見「カワイイ」かはよく分からない
◎重くて動きづらそうな上半身、下半身はタイツの脚が露出

…3つ目、まさかの「スノーレッツ」に一致!

未来にきたつもりが、もしやここは1997年末の日本!?
これも長く続いた「ゆるキャラ」ブームへの倦厭感や反動なのかもしれませんが、いずれにしろ大人たちが支持するマスコットは「新時代」に突入した感があります。

そんななか「子供たちは2020年の五輪にどのマスコットを選ぶのか」というのはとても興味深いですね。

(スージー小江戸)