「私をスキーに連れてって」公開30周年! 年末の【バブリー映画特集】で80sの空気に浸れ!
幸田シャーミン、元気かな。
こんばんは、バブル時代研究家DJGBです。
11月28日、東京・渋谷駅に突如出現したこの広告に、アラフォー、アラフィフたちが騒然です。
91年のZoo「Choo Choo Train」で鮮烈な印象を残し、ここ数年は本田翼、川口春奈、広瀬すず、山本舞香、平祐奈、桜井日奈子といった美少女を輩出してきた「JR SKISKI」キャンペーンですが、今年もそのティザー広告が始まったもようです。
ミラーサングラスをかけた女性のアップは、明らかにバブル時代の名画「私をスキーに連れてって」(87年)へのオマージュ。広告の掲出がスタートした11月28日が女優・原田知世の誕生日であったことは、何かのメッセージなのでしょうか。今後の展開に目が離せません。
そんな中、タイムリーかつバブリーな話題が。
12月23日(土)~29日(金)にかけ、東京・神田神保町の神保町シアターではバブル時代の空気を感じられる映画を集めた「私をバブルに連れてって《バブリー映画特集》」が開催されます。
ムムム、今年は「私スキ」公開から30年。これは何か大きな力が働いているのか?
今日はその《バブリー映画特集》で上映予定の映画5本を、ネタバレを避けつつ、知っていると映画がより味わい深くなるかもしれない当時のムダ情報とともにご紹介します。
■87~91年のバブル期を追体験できる5本
あらためて、今回の特集の企画意図を神保町シアターさんに聞いてみました。
「当館は主に旧作日本映画を上映する名画座で、毎回テーマを決めて作品を選んでいます。元々、80・90年代のアイドル映画も上映してきましたが、ここ数年は、年末に上映することが多いです。
2017年話題になった“バブル”をテーマに、当時を知る人も知らない人も楽しんでいただければと思います」(神保町シアター 支配人さん)
聞けば、神保町シアターのスタッフの皆さんはバブル当時、大人ではなかった世代とのこと。リアルタイム世代でないからこそのセレクトがこちらの5本です。
●「愛と平成の色男」(89年)
監督:森田芳光 出演:石田純一、鈴木保奈美、武田久美子、財前直見、鈴木京香

前年のフジテレビ系ドラマ「抱きしめたい!」で一躍「トレンディ俳優」の仲間入りをした石田純一。鈴木京香、鈴木保奈美ら90年代を代表する女優たちは、このころまだ石田の引き立て役でした。
●「就職戦線異状なし」(91年)
監督:金子修介 出演:織田裕二、仙道敦子、的場浩司、和久井映見、羽田美智子、坂上忍

槇原敬之「どんなときも。」の主題歌も大ヒットしたフジテレビ制作の映画。劇中では社名こそ架空のものですが、当時就職先として人気が高かったマスコミ各社の社屋がそのまま映画の撮影に使われているところも注目です。
映画公開の翌月には同じくフジテレビでドラマ「東京ラブストーリー」(91年3月)もスタート。主演の織田裕二にとっては忙しい日々が続きましたが、現実世界ではこの年、求人が大きく減少。ふりかえれば、まさにこのタイミングが、経済統計上のバブル崩壊(91年3月)でした。
●「快盗ルビイ」(88年)
監督:和田誠 出演:小泉今日子、真田広之、水野久美、吉田日出子、伊佐山ひろ子、天本英世

監督は和田誠。そう、星新一の文庫本の表紙の、そして「サワコの朝」のオープニングイラストでおなじみのイラストレーターであり、料理研究家平野レミの夫であり、トライセラトップス和田唱の父であり、上野樹里の義父である、あの和田誠です。
おそらく神保町シアターでは流れない、「三菱エアコン霧ヶ峰」とのタイアップCMもどうぞ。
●「君は僕をスキになる」(89年)
監督:渡邊孝好 出演:斉藤由貴、山田邦子、加藤昌也、大江千里、豊川悦司、生田智子、宍戸錠

名曲「クリスマス・イブ」(山下達郎)をテーマとしたラブコメディの企画は秋元康。脚本は、フジテレビヤングシナリオ賞で見いだされ、本作が映画初脚本となった野島伸司です。
斉藤由貴とともに主演を張ったのは、NHKの「好きなタレント調査」で森光子を抑えて女性部門のトップに輝いた山田邦子(この年から8年連続首位)。山田はこの映画でミュージシャンの大江千里と出会い意気投合。10月にスタートする自身の冠番組「やまだかつてないテレビ」への出演をオファーします。
●「私をスキーに連れてって」(87年)
監督:馬場康夫 出演:原田知世、三上博史、原田貴和子、沖田浩之、高橋ひとみ、田中邦衛


言わずと知れたフジテレビの恋愛映画の金字塔です。まだ「バブル経済」という言葉もなかった時代。若者たちは、仕事に恋愛にスポーツに、一生懸命でした。せっかくなので当時のTVCMもどうぞ。
劇中では、トヨタがラリー用に開発した4WD車「セリカ GT-FOUR」が重要な役割を果たします。

多くの学生たちが週末の夜行バスでスキー場に繰り出した時代。雪道もパワフルに走破できる四輪駆動車は、社会人ならではのステータスでした。「スキーに行くなら4WD」という常識を広く流布したのが、「私スキ」だったのです。
届かない新作ウェア、迫る記者会見、果たして主人公たちは間に合うのか…。ハラハラドキドキの展開は4年後、ドラマ「東京ラブストーリー」の冒頭でもオマージュされています。
■年末はゲロマブなバブリーファッションで神保町へゴー
こうして並べてみるだけでも、「楽しくなければテレビじゃない」を標ぼうしたフジテレビが元気だった時代の空気が伝わってきます。さすが神保町シアターさん、バブルを知っている人も、そうでない人でも楽しめる映画のセレクトが絶妙です。
「私をバブルに連れてって《バブリー映画特集》」では、バブルに流行った服装、髪形でご来場の方に限り、通常1200円の料金が1000円になるバブリー割引も実施するとのこと(詳しくは 公式サイトで!)。
私も、ASKAよろしくダブルのソフトスーツにペイズリーのシャツで参加してきます!
(バブル時代研究家DJGB)
こんばんは、バブル時代研究家DJGBです。
11月28日、東京・渋谷駅に突如出現したこの広告に、アラフォー、アラフィフたちが騒然です。
渋谷駅にJR SKISKIの大型ポスター私をスキーに連れてって原田知世! pic.twitter.com/rZh6sweKpQ
— 綿貫大介 (@watanukinow) 2017年11月27日
91年のZoo「Choo Choo Train」で鮮烈な印象を残し、ここ数年は本田翼、川口春奈、広瀬すず、山本舞香、平祐奈、桜井日奈子といった美少女を輩出してきた「JR SKISKI」キャンペーンですが、今年もそのティザー広告が始まったもようです。
渋谷駅のJR SKISKIのポスター。
— Tommy@趣味&応援垢 (@Tommy19064023) 2017年12月1日
見た瞬間、ん??と思って調べたら案の定、『私をスキーに連れてって』の原田知世ちゃんのまんまだった。
広告には何も書いてないけど、ターゲットは我らバブル世代か?www #JRSKISKI #私をスキーに連れてって #原田知世 #ユーミン #サーフ天国スキー天国 pic.twitter.com/YGXEeyPev0
ミラーサングラスをかけた女性のアップは、明らかにバブル時代の名画「私をスキーに連れてって」(87年)へのオマージュ。広告の掲出がスタートした11月28日が女優・原田知世の誕生日であったことは、何かのメッセージなのでしょうか。今後の展開に目が離せません。
そんな中、タイムリーかつバブリーな話題が。
12月23日(土)~29日(金)にかけ、東京・神田神保町の神保町シアターではバブル時代の空気を感じられる映画を集めた「私をバブルに連れてって《バブリー映画特集》」が開催されます。
【フィルム転がしてるぅ~?】特集「私をバブルに連れてって《バブリー映画特集》」12/23(土)~12/29(金)『愛と平成の色男』『就職戦線異状なし』『快盗ルビイ』『君は僕をスキになる』『私をスキーに連れてって』全5作品、35mmフィルム上映。ご期待ください。*チラシは来週末から配布予定。 pic.twitter.com/c6dU4rOh6l
— 神保町シアターのひと (@jinbocho123) 2017年11月22日
ムムム、今年は「私スキ」公開から30年。これは何か大きな力が働いているのか?
今日はその《バブリー映画特集》で上映予定の映画5本を、ネタバレを避けつつ、知っていると映画がより味わい深くなるかもしれない当時のムダ情報とともにご紹介します。
■87~91年のバブル期を追体験できる5本
あらためて、今回の特集の企画意図を神保町シアターさんに聞いてみました。
「当館は主に旧作日本映画を上映する名画座で、毎回テーマを決めて作品を選んでいます。元々、80・90年代のアイドル映画も上映してきましたが、ここ数年は、年末に上映することが多いです。
2017年話題になった“バブル”をテーマに、当時を知る人も知らない人も楽しんでいただければと思います」(神保町シアター 支配人さん)
聞けば、神保町シアターのスタッフの皆さんはバブル当時、大人ではなかった世代とのこと。リアルタイム世代でないからこそのセレクトがこちらの5本です。
●「愛と平成の色男」(89年)
監督:森田芳光 出演:石田純一、鈴木保奈美、武田久美子、財前直見、鈴木京香
前年のフジテレビ系ドラマ「抱きしめたい!」で一躍「トレンディ俳優」の仲間入りをした石田純一。鈴木京香、鈴木保奈美ら90年代を代表する女優たちは、このころまだ石田の引き立て役でした。
●「就職戦線異状なし」(91年)
監督:金子修介 出演:織田裕二、仙道敦子、的場浩司、和久井映見、羽田美智子、坂上忍
槇原敬之「どんなときも。」の主題歌も大ヒットしたフジテレビ制作の映画。劇中では社名こそ架空のものですが、当時就職先として人気が高かったマスコミ各社の社屋がそのまま映画の撮影に使われているところも注目です。
映画公開の翌月には同じくフジテレビでドラマ「東京ラブストーリー」(91年3月)もスタート。主演の織田裕二にとっては忙しい日々が続きましたが、現実世界ではこの年、求人が大きく減少。ふりかえれば、まさにこのタイミングが、経済統計上のバブル崩壊(91年3月)でした。
●「快盗ルビイ」(88年)
監督:和田誠 出演:小泉今日子、真田広之、水野久美、吉田日出子、伊佐山ひろ子、天本英世
監督は和田誠。そう、星新一の文庫本の表紙の、そして「サワコの朝」のオープニングイラストでおなじみのイラストレーターであり、料理研究家平野レミの夫であり、トライセラトップス和田唱の父であり、上野樹里の義父である、あの和田誠です。
おそらく神保町シアターでは流れない、「三菱エアコン霧ヶ峰」とのタイアップCMもどうぞ。
●「君は僕をスキになる」(89年)
監督:渡邊孝好 出演:斉藤由貴、山田邦子、加藤昌也、大江千里、豊川悦司、生田智子、宍戸錠
名曲「クリスマス・イブ」(山下達郎)をテーマとしたラブコメディの企画は秋元康。脚本は、フジテレビヤングシナリオ賞で見いだされ、本作が映画初脚本となった野島伸司です。
斉藤由貴とともに主演を張ったのは、NHKの「好きなタレント調査」で森光子を抑えて女性部門のトップに輝いた山田邦子(この年から8年連続首位)。山田はこの映画でミュージシャンの大江千里と出会い意気投合。10月にスタートする自身の冠番組「やまだかつてないテレビ」への出演をオファーします。
●「私をスキーに連れてって」(87年)
監督:馬場康夫 出演:原田知世、三上博史、原田貴和子、沖田浩之、高橋ひとみ、田中邦衛
言わずと知れたフジテレビの恋愛映画の金字塔です。まだ「バブル経済」という言葉もなかった時代。若者たちは、仕事に恋愛にスポーツに、一生懸命でした。せっかくなので当時のTVCMもどうぞ。
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劇中では、トヨタがラリー用に開発した4WD車「セリカ GT-FOUR」が重要な役割を果たします。
多くの学生たちが週末の夜行バスでスキー場に繰り出した時代。雪道もパワフルに走破できる四輪駆動車は、社会人ならではのステータスでした。「スキーに行くなら4WD」という常識を広く流布したのが、「私スキ」だったのです。
届かない新作ウェア、迫る記者会見、果たして主人公たちは間に合うのか…。ハラハラドキドキの展開は4年後、ドラマ「東京ラブストーリー」の冒頭でもオマージュされています。
■年末はゲロマブなバブリーファッションで神保町へゴー
こうして並べてみるだけでも、「楽しくなければテレビじゃない」を標ぼうしたフジテレビが元気だった時代の空気が伝わってきます。さすが神保町シアターさん、バブルを知っている人も、そうでない人でも楽しめる映画のセレクトが絶妙です。
「私をバブルに連れてって《バブリー映画特集》」では、バブルに流行った服装、髪形でご来場の方に限り、通常1200円の料金が1000円になるバブリー割引も実施するとのこと(詳しくは 公式サイトで!)。
バブリー割引… pic.twitter.com/hsitVfPpp7
— yossi (@Yoshirorossi) 2017年12月2日
私も、ASKAよろしくダブルのソフトスーツにペイズリーのシャツで参加してきます!
(バブル時代研究家DJGB)