ハプニングに思い出の渋滞!「ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2」公開インタビュー

2017/11/24 11:00柚月裕実柚月裕実



©2017「ナオト・インティライミ冒険記 2」製作委員会


アフリカ大陸14ヵ国、ルーマニア、スウェーデン、ドイツほか、約半年間にわたる濃密な旅ーーナオト・インティライミの旅を通して音楽と文化、人に触れるドキュメンタリー映画『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2』が11月23日から公開された(後編は2018年1月5日公開)。
ナオト・インティライミさんがgooいまトピのインタビューに応じてくれました。


■『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2』公開インタビュー

©2017「ナオト・インティライミ冒険記 2」製作委員会


ーーまずは長旅お疲れさまでした。まずは撮り終えて、無事に帰国された率直なお気持ちから聞かせてください。

ナオト・インティライミ(以下ナオト):生きてるなぁー、という(笑)。それがでも一番の何よりだね。率直に実感。それ大事なことだね一番。いま生きてるぞっていうのはありますね。

ーー映像の中でも生きてるぞ!という言葉が出て途中体調を崩された場面もあったと思うのですが、たくさんあるとは思いますが、思い出深いエピソードをお聞かせください。

ナオト:一番難しいなぁ(笑)これっていうのっていうよりは総合の旅だったという気がしますね、19カ国。

ーー19カ国、体力的にも辛かったのではないですか?

ナオト:体力的には大変ではないですね。印象に残っているのは、アフリカにいる人たちの音楽を感じたり表現する力っていうのは印象深いですね。

ーー「音楽の補給をしなければ」というのが発端だとありましたが、半年間お仕事を一旦ストップするとはかなり勇気のいることだったのでないでしょうか。

ナオト:勇気はいるでしょうね。やっぱりこの流れの早い音楽の業界の中で、とてもリスキーなことだと思います。ただ、仕事を止めて海外に遊びに行ったというよりは、僕が作り手なので。作るっていうのはやっぱり何もないところから生まれないというか、生きている中で感じていたものが作品に変わっていく。

ーーなるほど。

ナオト:その作品をとどけたいからてテレビで歌っていく、ツアーで歌ったり、ツアーに出たりって一連の活動はインプットありきなので。そこから活動が始まっている。公に出る活動は止めたものの、自分の中で休み期間だとは思ってないですし、インプットするというのは自分の活動の一番大事な要素。なので公にこそでないけれど、活動をとめたわけではないです。

ーー長旅の中で様々な局面を迎えていましたが、旅に対する恐怖心は芽生えないのでしょうか?

ナオト:恐怖心は芽生えますが好奇心が勝っちゃうんでしょうね、魅力が。…刺激。感じることの多さというか。だからまた旅をしちゃうんでしょうね。異国に行くという時点で危険を伴うわけです。日本みたいに安全でもないし、母国語で理解しあえるわけでもない。体調がピンチのときに安心して医療が受けられるわけでもない。そういう意味では不安もありますけど、気がついたら旅をしてしまうんです。

ーー最初の国で空港を降り立ってライブのシーンがありますが、一夜明けたところで表情ががらっと変わったようにお見受けしましたが、ステージで歌って感じたことはあるのでしょうか。

ナオト:歌いに行ったわけではないから、それが目的ではなくむしろ歌うつもりはなかった。インプットの旅なので、パフォーマンスしに行ってるわけではないので。ただ、飛び込んできたありがたい話の中で、見たり聞いたりっていうのを旅の中でやっていくなかで、一緒に演奏して一緒に歌うのが体験としては大きい。体に入っていくので、「こんな経験を初日からさせてもらえるなんて」というびっくりなことがあって、そこから刺激渋滞が早めにはじまったなという感じです。

ーー「感情と経験の渋滞」というフレーズが映像にも出てきましたね。

ナオト:渋滞もいろいろあるんですよ。車線が少なすぎるから(笑)
ーー後半には「思い出渋滞」もありました。
ナオト:思い出渋滞!思い出たまっちゃってるからな(笑)それこそがいい栄養になっています。

ーー映画を観ているとみなさん好きなときに歌ったり演奏したり、歓迎の踊りと歌を披露してくださっていて、みなさん楽しむことに自由に過ごしていますが、日本ではなかなか難しいことかなと。

ナオト:音楽をきちっとやるというよりもワンルームにそこで歌っちゃったのが本チャンOKだなって音楽を作ることにおいてもそういうのを取り入れ始めている。
もうちょっとフランクなんだよな。音楽をやるってことも。

ーーはじめは自分から歌おうと思わなかったということでしたが、2週間で自然にご自分から歌い始めた。弾きながらということが多かったのですが2週間で何か変化があったのでしょうか

ナオト:積み重ね……より多く感じはじめたってことなんでしょうね。アフリカの素敵な景色や人々を感じて欲しいのと、楽しいだけじゃない奴隷の歴史にも触れて、それもチェックして欲しいです。

最後に映画のみどころを聞いたところ、「何を観て欲しい?」と、映画の魅力をスタッフさんに聞いてみるナオト・インティライミさん。

スタッフ:まずアーティスト、ナオト・インティライミとしてだけじゃ伝わらない日常のこだわりや人との関わり合いで、多分世間がイメージしているナオト・インティライミの一面が観られたりとか。そういう面と一つの旅の映画として、この国ってこういうところがあるんだとか世界遺産や音楽の勉強、ポリリズムの文化など。人、文化、国、いろんな要素が詰まっています。

ナオト:ちょうど言おうとしたことを全部言われちゃった(笑)ちょっとくらい残しておいてよ。
(一同笑い)
ナオト:仕込みややらせ、一切なしの本当にリアルな映画なんだって起きたことは何もないところからこれがすべて起きて行ったという奇跡を目の当たりにしていただけたら嬉しいですね。こんなことが起きる?嘘だろ?っていう。仕込んででいてあれが撮れたらすごい(笑)




Photoby gooいまトピ


ーーgooいまトピは「すごい好奇心のサイト」というコンセプトですが、ナオトさんの好奇心についてお聞かせください。

ナオト:それはもう海外の音楽ですね。世界のトレンドもそうだし、ラテン音楽もアフリカ音楽のトレンドもそう。やっぱり世界の音楽をこんな感じかっていうのを探求しています。

ーー旅の中では流れてきたどんな音楽にも、まるで波にのるような感じですーっと入って溶け込んでいたのが印象的でした。

ナオト:柔軟に、という姿勢は心がけています。それはやっぱり、元々日本人は吸収して自分たちの文化にしてきた人種。吸収した分、それをいかに自分たちのフィルターにかけて伝えられるかが大事だと思っています。


旅の中では子どもたちとサッカーをしたり大人たちと歌ったり、どこへ行っても馴染んで歓迎されていたナオトさん。ステージで歌う姿とはまた違った素顔がみられます。
『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2』は、【前編】2017年11月23日(木・祝)【後編】2018年1月5日(金) 全国ロードショー。


【作品情報】
『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー2』
【前編】2017年11月23日(木・祝)【後編】2018年1月5日(金) 
TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー
配給:日活
©2017「ナオト・インティライミ冒険記 2」製作委員会



(取材・文/柚月裕実)