年末に閉店?!ぜひ訪れて欲しい最高にクールモダンな喫茶「松」
惜しまれつつ今年の12月末で閉店する予定の喫茶「松」。
名前を象徴するように、手入れされた松がお店を囲っています。
石と松の組み合わせが和風のはずなのに、どこかモダンな印象を受けるのはブルーのガラスと銀色のショーケースのせいかな?
一歩足を踏み入れると、グレーの革に銀色のラッパ脚の椅子、ブラウンの壁や棚に石畳風の床。 以前、喫茶店にも性別があるような気がする、とブログに書いたことがありますが、「松」は“男性”という印象を受けました。
ビジネスマンが似合うクールな喫茶店が好きなのですが、ありそうでなかなかないのです。「松」は昔のテレビドラマ、刑事ものなんかに出てきそうな雰囲気。このお店がもうなくなってしまうだなんて一見のくせに本当に悲しい。
こんな硬派なお店でも甘党の私は小倉パフェを。バターが効いているのかな?甘さの中にしょっぱさを感じてとても美味しい。
「松」のかっこ良さを忘れることができずに、再び訪れたのはモーニングサービスタイム。 Bセットを注文。ドレッシングの味が好みでするりと食べてしまいました。
姉妹で始められたお店「松」。1年中葉の色が変わらず縁起の良い「松」にあやかり店名を「松」としたのはお父様。 若い姉妹はとんがり屋根のかわいいお店にしたかったそうですが、建築業に携われていたお父様は「寄棟造りが最高だ」とアドバイス。
「寄棟造り」がどんなものかわからず、いろいろなお店を見学に回ったところ、岡崎市にかつてあった同名の「松」という喫茶店がとても素晴らしかったそうで、店主様に許可をとって同じような造りにさせてもらったそう。残念ながら岡崎市の「松」は閉店されてしまいましたが、閉店の際にご挨拶に来られたそうです。素敵なご関係だったのが伺えます。
この素晴らしい景観を保ってきたのは、なんと開店当時からずっと同じ職人さん。
人が変わると木も変わってしまうことがあるらしく、同じ方が手入れをされてきたそうです。最初は細かった松も立派に成長していきました。
夜にはライトアップもされて、かつてはお店の周りに建物もほとんどなく、それはそれは目立つ存在だったとか。
とんがり屋根の喫茶店に憧れた姉妹も、今はこの寄棟造りのお店をすごく気に入っているそうです。
家からとても遠いけど、もう一度、訪れてみたい。できたら電気の灯るマジックアワーに合わせて。
レモン糖度 95
松 愛知県知多市清水が丘2丁目1006
次回もお楽しみに。
(文と写真:レモン糖の日々)
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