【デビュー30周年】でも衰えない永井真理子の“ミラクル・ガール”ぶり
こんばんは、バブル時代研究家のDJGBです。
歌手の永井真理子が、デビュー30年を迎える7月22日に5曲入りのミニアルバムを配信することが発表されました。
タイトルは「Life is beautiful」。11年ぶりのレコーディングに臨んだという彼女の近影も公式インスタグラムにアップされ、その変わらない “ミラクル・ガール”ぶりに賞賛の声が集まっています。
今日はそんな彼女の活躍と、彼女がブレイクしたバブル期のあの番組のことをふりかえります。
永井真理子は短大卒業後の87年7月22日、「oh,ムーンライト」でデビュー。89年、TVアニメ「YAWARA!」の主題歌「ミラクル・ガール」で初のオリコントップ10入り(9位)を果たします。彼女にとっては9枚目のシングルでのブレイクでした。
●永井真理子(89年)明治ブルガリア フルーツヨーグルト
あどけない表情、きゃしゃな体に似合わないパワフルな歌唱に加え、ショートカットとパンツルックは彼女のトレードマークでした。
が、当時は「ザ・ベストテン」「歌のトップテン」といった番組が次々終了した歌番組冬の時代。アーティストたちが活路を見出したのは、バラエティ番組でした。
■好感度No.1タレント、山田邦子が“天下を取った”時代
バブル絶頂の89年10月、「夜のヒットスタジオ DELUXE」の後番組としてスタートしたのが「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(以降「やまかつ」)です。前週の土曜日には、一時代を築いたバラエティ番組「オレたちひょうきん族」が終了したばかりでした。
当時の山田邦子はNHK「タレント好感度調査」で1位になるほどの国民的人気者(88年~95年まで8連覇)。「やまかつ」の番組名は、山田邦子が出演していた「ファイブミニ」のCM中の「やまだかつてない味」というキャッチコピーにちなみます(が、大塚製薬は番組スポンサーではありません)。
「やまかつ」は、俳優やミュージシャンなど、それまでバラエティ番組と縁遠かった人材を積極的に起用。高橋英樹、阿部寛、織田裕二、東幹久、江口洋介、真木蔵人、深津絵里、高岡早紀、森口博子、大江千里、川村かおりといった面々の意外なキャラクターを、好感度No.1の山田邦子が「笑い」という手法で引き出すことに成功します。
■最大のヒット曲「ZUTTO」は「やまかつ」EDテーマ
永井真理子も、そんな「やまかつ」にキャスティングされたアーティストの1人でした。番組開始直後からレギュラーとして参加し、番組内で組まれた「やまだかつてないバンド」にもボーカル、コーラスとして活躍。
元気いっぱいの笑顔とボーイッシュなルックスで男女問わず支持を集めていた彼女は、すぐに「やまかつ」に欠かせない存在になりました。
番組エンディングテーマに採用された「ZUTTO」は、永井真理子12枚目のシングル。90年秋から半年間使用され、オリコン最高2位、累計40万枚以上を売上げる彼女の最大のヒット曲に。永井はこの曲でNHK「紅白歌合戦」にも出場を果たします。翌91年には「ハートをWASH!」も「やまかつ」オープニングテーマに採用されました。
■バラエティ番組なのに、大ヒット曲が次々誕生!
「やまかつ」は他にも多くのアーティストを発掘し、多くの名曲を送り出しました。楽曲の良さだけでなく、アーティストたちのユニークなキャラクターを笑いとともに紹介するのが「やまかつ」流でした。ここでは永井以外の「やまかつ」ファミリーと、番組発のヒット曲をご紹介。
●大江千里「GLORY DAYS」
●川村かおり「神様が降りてくる夜」
●KAN「愛は勝つ」
●大事MANブラザーズバンド「それが大事」
多くのアーティストはすでに業界では注目の存在で、「やまかつ」によってその人となりがお茶の間に知られた、というパターンです。が、唯一、ピュアに「番組発の企画」としてヒットしたのが、山田邦子のWINKものまねから派生したこのグループです。
●やまだかつてないWINK「”T” intersection」「さよならだけどさよならじゃない」●
■のちのバラエティ番組のありかたを示した「やまかつ」
91年には番組発のヒット曲を総括するCD「やまだかつてないCD」が発売(ちなみに「やまだかつてないCASSETTE」も同時発売)。オリコンアルバムチャート1位、累計54万枚を超えるヒットを記録します。
●「やまだかつてないCD」(91年3月21日発売)
多数の人気アーティストを輩出した「やまかつ」。最高視聴率は20.4%を記録し、武道館での収録も行われるなど、一時期は社会現象ともいえるほどの人気番組となりました。
●「やまかつ」in武道館
が、91年秋、裏番組として「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」がスタートすると、徐々に話題を奪われるように。番組作りに対するフジテレビと山田邦子の意見の相違もあり、「やまかつ」は92年3月に終了。視聴率も決して悪くなかった中での打ち切りには、惜しむ声も寄せられました。
「やまかつ」が輩出した人材と、ミュージシャンをバラエティ番組で活かす手法は、その後のフジテレビに引き継がれます。コントもこなせるイケメン東幹久は「うれしたのし大好き」でドリームズカムトゥルーや陣内孝則と共演。いち“バラドル”だった森口博子は「夢がMORI MORI」のメインMCを務め、山田邦子の後継者的な人気タレントへと成長しました。 そして「やまかつ」には、当時まだ光GENJIに在籍していた大沢樹生も出演していました。「やまかつ」がなければ、「夢がMORI MORI」におけるSMAPの台頭も無かったかもしれません。
■Twitterも開設、いまこそ「やまかつバンド」再結成の機運も高まる!?
いっぽうの永井真理子は、その後もアーティストとして精力的に活動しますが、93年、横浜スタジアムでのライブでバンドメンバーとの婚約を発表。2003年にはオーストラリアに移住し、断続的に音楽活動を継続していました。
今年4月、ひっそりとTwitterを始めたと思ったら、本格的な歌手活動再開の準備だったんですね!
レコーディングも大詰めを迎えています!歌入れがすべて終わり、あとは、ミックスとマスタリングという音響的な作業のみとなりました。嬉しい~!11年ぶりの新曲、楽しみにしていてくださいね!ホームページのインフォメーションにタイトルを載せましたのでご覧ください! pic.twitter.com/NJ6uHTvOm5
— 永井真理子 (NAGAI MARIKO) (@nagai_mariko) 2017年6月30日
フジテレビさん、いまこそ「やまだかつてないバンド」一夜限りの再結成の機運高まるですよ! 9月9日の「27時間テレビ」に間に合わせて、オンエアと同時に「やまだかつてないCD」をiTunes限定配信すれば、ジャスティン・ビーバーあたりが飛びついてくれるかも!
「楽しくなければテレビじゃない」の夢よ再び!
(バブル時代研究家DJGB)