中丸がキレて乱闘!?「ジャニーズ大運動会2017」観覧レポート

2017/4/23 17:17 柚月裕実 柚月裕実





4月14日(日)に東京ドームで行われた「ジャニーズ大運動会2017」。13時開始で全てを終了したのが19時30分と、前代未聞の長丁場。シーズン中の東京ドームを貸し切って行われた貴重な運動会。そこで繰り広げられたこととは。


■KAT-TUN中丸がキレた…大乱闘の一幕も「ジャニーズ大運動会2017」

デジタルチケットのトラブルもなくスムーズに入場できた東京ドーム。 13時開始で終了が19時すぎと、とんでもなく長い時間を東京ドームで過ごすのは初めてのこと。

一体何が行われるのだ、と向かった会場。ツイッターでは早くも練習風景のレポが回ってきており、結局、J-WHITEもJ-REDも応援することに。これもジャニヲタあるあるの一つかもしれない。

41ゲートからの入場にいささかの絶望感を味わい、この日の為にハイスペック双眼鏡を準備しておかなかった自分を悔やみながら席を探す。しかし2階最前列というなんともラッキーな座席で、終始着席での観覧。体がラクだ。

13時を回った頃。ジャニーズJr.安井謙太郎の声がドームにこだますると黄色い声援が飛び交う。続いて平野紫耀、神宮寺勇太と若手の人気Jr.の声に一気にテンションが上がる。

Mr.KING、Prince、SixTones、Travis JapanにLove-tune(ラブトゥーン)、HiHi Jet、東京B少年……ジャニーズJr.のユニットが続々と登場。デビュー前とはいえ立派なアイドルのオーラが漂う。

続いて中山優馬、ジャニーズWEST、A.B.C-Z、という感じにデビュー組が登場。Hey!Say!JUMPになると悲鳴に近い声援で、コンサートさながらの熱気に満ちた東京ドーム。

J-WHITEの監督はKAT-TUNの中丸雄一、J-REDはKAT-TUNの上田竜也と通称“ロバ丸”の二人が各チームを牽引。 そして、のちに「シーズン中の東京ドームで野球ができるなんて!」と興奮気味にコメントを残す今井翼が登場。デビュー組をバックダンサーにして歌う一幕はなんともリッチで圧巻の景色だった。

中丸が「調子はどうですかー?」といつも通りに問いかけ、上田も「おまえらこれから運動すんだぞ!」と煽るように発するその様子は、KAT-TUNのコンサートを彷彿とさせた。早く充電完了を!!

演目はこちら
●50mダッシュバトル
●ベースボールバトル
●Jr.綱引きバトル
●PKバトル
●障害物ダッシュバトル
●フリースローバトル
●Jr.玉入れ500個バトル
●200m選抜リレーバトル

長丁場だけにみんなの体力は大丈夫? そんな心配をよそに早速、50mダッシュバトルがスタート。


■足早すぎだろ!!「炎の体育会TV」陸上チームが大活躍

野球の実況でおなじみ、梅田淳アナの実況でさらに盛り上がる会場。スタンバイ中のメンバーの様子を、実況席に回った中丸と共に伝えていく。球場に響く梅田さんの声で臨場感が増してきた。

TBS系列で放送中の「炎の体育会TV」(土曜よる7時から放送)に出演している「上田ジャニーズ陸上部」。 上田竜也監督を筆頭に選ばれしジャニーズJr.が多数出演しているだけに50mダッシュバトルもガチ。

「勝ち負けに相当こだわっている」とJ-WHITEの監督中丸。「Redの監督、ガチ勢ですから」と解説。事前のMC打ち合わせでも「打ち合わせよりもアップがしたいと」上田がもらしていたという。どこまでもガチ。

A.B.C-Zの河合郁人、ジャニーズWESTの桐山照史、上田監督、SexyZoneの佐藤勝利がスタンバイ。結果はやはり上田竜也が圧勝。タイムはなんと6.49秒。とても33歳とは思えない現役感たっぷりの走りに、共に戦った後輩からはチーター、豹のようだと称された。

中でもガチレースが繰り広げられたのが12レース。長妻怜央、菅田琳寧、鈴木瞬映、末武幸紘の4名。上田陸上部でも奮闘中のメンバー。タイムが早い彼らだけに、レースはあっという間に終わってしまったが、敵・味方関係なしに、上田率いるジャニーズ陸上部で鍛えあげた実力を発揮した。

1位でゴールしたジャニーズのWESTの濱田はゴールするとバク転バク宙を、残念ながら記録は及ばなかった川島如恵留は、レース中盤からバク転で駆け抜けた。こういうパフォーマンスが飛び出すがジャニーズらしいところ。勝敗も去ることながら眺めているだけで楽しい。


■ジャニーズと言えば野球!ベースボール対決でトンデモ展開

ジャニーズ事務所のルーツは渋谷の野球チームが原点。ジャニーズと野球は切っても切れない縁がある。 所属タレントの中にも、中居正広を筆頭に今井翼、亀梨和也と大の野球好きが揃っている。

Jr.にも続々と野球少年が頭角を表しており、Jr.でバッテリーを組んだ那須雄登と髙橋優斗は、野球経験があるだけに安定のコンビネーションを見せた。J-REDのピッチャーは中山優馬。終始安定したピッチングで最終的に130球ほどを投げた。プロ並だ……。

2回表、ちょっとした事件が起こった。
WHITEの攻撃でバッターボックスに立った中丸。中山の内角を攻めた投球にキレた中丸がバットを捨て、ピッチャーマウンド目がけて歩き出す。

乱闘勃発?どうなる!? と思った瞬間、人だかりから胴上げされる中丸の姿が。なんだこの茶番は。その後にもう一芝居を打って会場を沸かせた中丸。ロバ丸が軸となって会場の雰囲気を盛り上げていく姿がたまらない。随分と後輩が増えて、KAT-TUNのやんちゃだった時代が懐かしい。

試合の途中に2度の胴上げが行われる野球大会…真剣な姿勢もあれば、観客を飽きさせない要素を盛り込むところがなんともジャニーズらしい。

中丸監督は、時に丁寧な場内アナウンスをしたり、


むちゃくちゃなルールを提案したり、


実況やトークだけでもかなり楽しめた。

2回を終えたところで8−0でREDが優勢、3回表に2点を返したWHITEだが点差は開いたまま。 4回裏を終えた時点で、10-4と依然としてREDがリード。ここでアナウンスが入り「6回で終了」のお知らせ。 このままRedが勝利を勝ち取るのではないかと思ったが、ドラマが起こる。

最終回となる6回の表。岸優太やジェシー、高橋&那須の打線も好調で、相手チームのエラーや盗塁などで打線をつなぎ、一気に7点の大逆転を見せたWHITE。梅田アナの実況からも興奮が伝わり、中丸も「奇跡が起きてしまうんですよ!」と、目の前で繰り広げられる逆転劇は本当にドラマチックだった。

一気に追い上げ、1点差をつけられたJ-REDだったが、6回裏に1点を返し最後に七五三掛龍也のヒットで12-11のサヨナラ勝ち。プロ野球や甲子園に負けないくらいの熱き戦いを繰り広げた。

岩橋のファインプレーや末武の打撃の一方で、ルールがわからないまま代走として出塁したSexyZoneの松島が奇跡のホームンなど、真剣さと面白さが絶妙な加減で入り混じるジャニーズの野球バトル。これは定期的に観たい。

ちなみに、いろんな意味でもっとも興奮していたのは野球好きな翼くんだったのかも


野球バトルを終えたところで16時20分。見応えありすぎる熱闘だったが、ここからさらにPKや障害物ダッシュバトル、Jr.による綱引きや玉入れなどが行われた。そして18時10分頃からは最終競技「200メートル選抜リレーバトル」が始まった。

冒頭に行われた50mダッシュバトルの結果を踏まえて選ばれたメンバーが集結。開始から5時間ほど経過しているとはいえ、最後に大きな勝負が待ち構える。

「ぱっと見、知らない人が観たらただの陸上部ですよ」中丸の実況が的確だった。 バトンの受け渡しを確認するようにアップする様子は陸上部そのもの。さっきまで野球部に見えていたのに。

選抜リレーは、両チームから2チームずつ出場し、全部で4チームでの戦い。4人の走者がバトンを繋いで200メートルを走る。選抜メンバーだけに次々にバトンが渡り、あっという間の出来事だった。 勝者はもちろん、上田監督率いるJ-REDのAチーム。日頃から10キロを走り込む上田を筆頭に、番組を通して成長したメンバーたちが力を発揮した。6時間以上に及んだ大運動会は1070-862でJ-REDが勝利し、幕を閉じた。

試合の直後には表彰式が行われ、さらに最後の最後にはショータイムがスタート。


長時間に渡って熱闘を繰り広げていたにもかかわらず、競技を終えてからも歌って踊るメンバー。360度見守る観客を前に気を緩める素振りもなく、勝負となれば全力で挑む彼らの姿を観てきた上でのパフォーマンスには心底感激した。

6時間以上に及んだ「ジャニーズ大運動会2017」。ガチな戦いがあり、笑いあり。可愛さあり、デビューを切望したり、初めて認識するJr.が猛烈に気になったり、何をしても外さないジャニーズの凄さを改めて感じた。運動会を機に、さらに担当が増えたジャニヲタさんも多いのではないだろうか。

(柚月裕実)