KOKI「出会いと別れの2016年」INKTツアーファイナルにビッグサプライズ!

2016/12/25 18:34 いまトピ編集部 いまトピ編集部





「リア充じゃないみなさん、ようこそ!」

陽が落ちるにつれて冷たい風が吹く千葉・柏PALOOZA周辺、それでもOPEN前から長蛇の列をなしていた。中にはサンタコスチュームに身を包んだファンの姿も。12月24日クリスマスイブの特別なライブ、開演が待ち遠しい。

17時。暗転したステージに登場するメンバー。腕の怪我により休養しているKeiに代わり、サポートギタリストSINが参加してのライブ。ステージに登場するやいなやSINと抱き合うKOKI。ライブと共に駆け抜けた2016年。今年ラストとなるワンマンライブ「INKT LIVE HOUSE TOUR 2016 FINAL〜Xmas Night〜」が幕を開けた。





ブルーの照明に照らされて『Let me hold you』からスタート。『A Whole New World』までの3曲で一気にボルテージをあげる。SASSY渾身のリズムに、KOKIをはじめ、BassのmACKAz、緊張を振りほどくかのように身を激しく揺らすSIN。気合いの入ったダイナミックなサウンドで挑発していく。

それに応えようとヘドバンが激しさを増し、揺さぶられていくオーディエンス。3曲を終えたところで、会場から次々に声があがる。かわいらしい女性の声に負けじと、野太い声で「KOKIー!」と叫ぶ男性ファンの声も聞こえてきた。





「メリークリスマス!」
KOKI の言葉に盛り上がるオーディエンス。「リア充じゃないみなさん、ようこそ!」と煽られる会場。
「リア充じゃない人いるのかな?恋人と一緒に来た人!」
何組か手が挙がると「歯くいしばれ、コノヤロー」。とにかく笑いが絶えない。

「でもありがたいよね。デートの方が楽しいかもしれないのにこうやってオレらのライブに集まってくれて、本当に嬉しい、ありがとね!」
MCも楽しいINKTのライブ。

「そして、オレらのライブって言ってるけど、今日元々オレらのギターだったヤツが老衰で……老衰でアレしちゃったから(笑)今日はね最大のライバルで最強の最低の友達でそんで最高のギターリストSIN!!」

Keiをいじりながらも事情を伝え、続いてSINの紹介に入るとオーディエンスからは「SINくんーー!」と歓声があがる。

「しかも今日リハしてて、『SIN弾いた事ない曲ってどれだっけ?』って聞いたら『1曲目から12曲目まで弾いた事ない』って、もう半分以上だから。でも、時間がない中すげーちゃんと覚えて弾いてくれて、熱いギター弾いてくれてます!」
SINをやんわりいじりながら愛情たっぷりに紹介するKOKI。会場からも大きな拍手で迎えられていた。

『Ugly Duckling』、『Past & Future』、そして『Nobody Knows』とコントラストのあるセットリスト。人差し指を上に挙げて天を仰いただり、全身で表現するようにして歌うKOKI。のっけから体を使って激しくビートを刻んできたSASSY。時折スティックがくるりと宙を舞い、エネルギッシュなドラムが続いていく。“最高のギターリスト”と紹介されたSINも、BASSのmACKAzがサポートするように息を合わせ、初めて弾く曲ばかりとは思えないほどのパフォーマンスを見せた。
ギターソロのパートでKOKIがSINの肩を抱くようにして包み込む。誰もを温かく迎え入れるINKTのスタイルが端々に滲む。

SINのトークに「カッコいいよ!」との声に、「19年必死にカッコつけてきてるのに、一度も言われた事ない」とKOKIが拗ねる。すると「カッコイイよ!」KOKIにも寄せられる。ファンとの距離の近さもINKTライブの魅力。

後半のMCでは、言葉を噛んでしまったKOKIにmACKAzが「たーなーかーくんー」とツッコんだものの、今度はmACKAzも噛んでしまう。最後には「SINのライブにもいってあげてください!」と紹介した。ライバルであり友達――築き上げてきた絆を感じながらライブが進行していく。

INKTというバンドとして、そしてライブを通して出会いと別れ経験したという2016年。
「kissyがいたことも抜けたこともオレらには必要だった」前日、偶然kissyに会ったと明かしたKOKI 。仲間を思いやる言葉をかけた。また対バンを通して新たな出会いもあれば、バンドの解散や夢破れて去っていった人…様々な出会いと別れを繰り返したと2016年を振り返った。
「みんなの応援が本当に必要だし、みんながいないと何もできないし、みんなも一緒にINKTを作ってくれてるメンバーだと思ってるんで最後まで応援宜しくお願いします!」

愛情たっぷりの言葉をオーディエンスに伝えたあとは、思いっきり叫ぶKOKI。『サイサリス』でステージは最高潮に。ラストまで勢いよく駆け抜けた。





本編に続いてアンコールに応えたINKT。
残念ながらケガにより出演が叶わなかったKeiからクリスマスプレゼントが届く。INKTらしいロックなアレンジを施した『ジングルベル』。Keiがアレンジをしたという。サンタの帽子を被った4人でクリスマスムード満点のステージ。

ラスト『Letter』を歌い終えると、メンバーが手をつないで深々と頭を下げる。マイクを外したKOKIが「ありがとう」とキモチを表情に託してステージを去った。惜しむ声が飛び交うなか2016年最後のワンマンライブを終えた。

ここでライブの全てが終了……となるはずが、ステージのスクリーンに映像が流れた。
「INKTが47都道府県を駆け回る!」――なんと2017年は47都道府県をまわる全国ツアーを発表!ファンにとって嬉しいクリスマスプレゼントとなった。

既に「Black by VANQUISH」の2017シーズンイメージモデルを務めることが発表されており、嬉しい知らせが相次ぐINKT。2017年もますますINKTから目が離せない!


【セットリスト】
SE(Rebellion)
1 Let me hold you
2 Fight For Freedom
3 A Whole New World
〜MC〜
4 Ugly Duckling
5 Past & Future
6 Nobody Knows
〜MC〜
7 WANDERLUST
8 FTW
9 セッション(コール&レスポンス)
10 Shangri-La
〜MC〜
11 東京
〜MC〜
12 サイサリス
13 45
14 The Gift
15 Yell

En1 Trigger
En2 ジングルベル(カバー)
En3 Letter

『INKT LIVE HOUSE TOUR 2017』
2017/3/4 (土) 東京・TSUTAYA O-WEST
3/12 (日) 栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
3/18 (土) 山梨・甲府CONVICTION
3/19 (日) 埼玉・西川口Hearts
3/20 (月・祝) 群馬・高崎club FLEEZ
3/25 (土) 茨城・mito LIGHT HOUSE
3/26 (日) 千葉・DOMe柏
4/1 (土) 山形・ミュージック昭和 Session
4/2 (日) 福島・郡山CLUB♯9
4/8 (土) 富山・SOUL POWER
4/9 (日) 石川・金沢vanvan V4
4/14 (金) 岩手・the five morioka
4/15 (土) 秋田・Akita Club SWINDLE
4/16 (日) 青森・Quarter
4/22 (土) 神奈川・川崎Serbian Night
4/23 (日) 静岡・Sunash
4/29 (土) 福井・CHOP
4/30 (日) 京都・GROWLY
5/3 (水・祝) 和歌山・CLUB GATE
5/4 (木・祝) 兵庫・神戸 music zoo KOBE太陽と虎
5/6 (土) 滋賀・B-FLAT
5/7 (日) 奈良・NEVER LAND
5/13 (土) 愛知・名古屋ell.FITS ALL
5/14 (日) 長野・LIVE HOUSE J
5/20 (土) 新潟・Live Hall GOLDEN PIGS RED STAGE
5/21 (日) 東京・渋谷CHELSEA HOTEL
5/27 (土) 三重・四日市 Club Chaos
5/28 (日) 岐阜・Yanagase ANTS
6/3 (土) 徳島・club GRINDHOUSE
6/4 (日) 高知・X-pt.
6/6 (火) 愛媛・松山サロンキティ
6/7 (水) 香川・高松DIME
6/9 (金) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room
6/10 (土) 鳥取・米子 AZTiC laughs
6/11 (日) 島根・松江 AZTiC canova
6/13 (火) 山口・LIVE rise SHUNAN
6/15 (木) 佐賀・佐賀GEILS
6/17 (土) 熊本・熊本 B.9 V2
6/18 (日) 長崎・Studio Do!
6/20 (火) 鹿児島・SR HALL
6/22 (木) 宮崎・SR BOX
6/24 (土) 大分・DRUM Be-0
6/25 (日) 福岡・DRUM Be-1
7/2 (日) 沖縄・Output 沖縄
7/8 (土) 北海道・札幌COLONY
7/16 (日) 大阪・OSAKA MUSE
7/17 (月・祝) 広島・SECOND CRUTCH
7/22 (土) 宮城・HooK SENDAI



日程詳細、先行予約等詳細はINKTオフィシャルサイトへ⇒ https://inkt.asia/



(取材・文/いまトピ編集部 田幸宏美)