【身近なアート】虎ノ門ヒルズでアートを満喫してみよう

2016/12/20 13:45 Tak(タケ) Tak(タケ)


2014年にオープンした、地上52階・地下5階建て高さ247mの超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」。地上1階を一般道路「新虎通り」が貫いていることでも話題となりました。



http://toranomonhills.com/

店舗、会議場、オフィス、住居、ホテルが同居する東京で最も新しい超高層複合ビルで、ショップや日本初進出となったホテルが入っていることなど、話題に事欠かない虎ノ門ヒルズですが、実はアートにもとても力を入れています。


2003年に開業した同じ森ビルが運営する六本木ヒルズには、森美術館や森アーツセンターがあり年間多くの展覧会が開催されていますよね。

一方、虎ノ門ヒルズにはそのような美術館施設が入っていない代わりに、館内に無料で観られるパブリック・アートがいくつも設置されており、気軽にアートに接することが出来ます。

あまりにも自然にアート作品があるので、言われないと目の前にあるものがアート作品なのか気が付かずに素通りしてしまいかねません。今回は虎ノ門ヒルズに設置されたモダンアート作品をまとめて紹介しますね。



1階の車寄せロビーでは、日本人アーティスト内海聖史氏の新作「あたらしい水」(2014)が出迎えてくれます。


横幅6mを超える大作計5枚。全て合わせると約27mもあります。これだけ大きな作品となると中々一般の美術館で展示するのは難しいものがあります。


四季の移り変わりをドット(点)を重ねて表現しています。

個人的に大好きな内海さんのこんな大きな作品がいつ行っても観られるなんてこんなに幸せなことはありません。しかもガラスケースなど入れられず、そのまま展示されているので、是非じっくりと足を止めて観て下さい。


内海聖史 works - satoshi uchiumi
http://uchiumisatoshi.com/





森タワー2F オフィスロビーのインフォメーションには、中国人アーティスト、ジャンワンの「Universe 29」(2014)が展示されています。

虎ノ門ヒルズの人々の営みによるエネルギーやひいては宇宙全体を表している壁画作品。凸凹しているのは、10mの高さから落とした大きな岩が砕け散ったものを使っているそうです。623個あるそうですが数えてみます?!




森タワー2F、3F オフィスロビーガラス壁面には、韓国人アーティスト、サン・クワァクの「Untying Space-Toranomon Hills Tower」(2014)があります。


虎ノ門周辺をはじめ、江戸時代には多くの水路や川が流れていた東京。川に絶え間なく流れる水をイメージして制作された作品です。壁面だけでなく天井にもその「流れ」は連なっています。




日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語の8つの言語の文字を使い、体育座りする人間をかたどった巨大な作品は、スペイン人アーティスト、ジャウメ・プレンサが手掛けた「ルーツ」(2014)



屋外のオーバル広場に設置された高さ約10mの大型彫刻は圧巻の一言に尽きます。 東芝ライテック株式会社によるライティングにより夜はより一層存在感を増します。虎ノ門ヒルズオープン後半年経ってから設置された作品なのでまだご覧になっていない方は是非!


この他にも神谷徹氏の「emerald, sapphire, fire opal, peridot, pearl, garnet」(2014)と題された6枚のアクリル画もエレベーターホールやエントランスに設置されています。6枚それぞれ色が違う宝石にちなんだ色をした作品です。

さて、ここまでは虎ノ門ヒルズの公式サイトでも紹介されてますが、最上階(52階)のアンダーズ東京にもアート作品があるのです。


永田哲也氏による「自然の上流箱」(2014)

和菓子の木型から和紙に型取り型取って作られた上品なアート作品がアンダーズ東京のエレベーター内に設置されています。花や鯛、亀などおめでたい意匠を取り入れたの作品です。




そして、屋上のルーフトップバーにはジャン=ミシェル・オトニエルの作品が!!

六本木ヒルズ10周年記念パブリックアートとして毛利庭園に設置されているジャン=ミシェル・オトニエル「Kin no Kokoro」はいつでも観られますが、虎ノ門ヒルズのオトニエル作品を観る機会はそう滅多にありません。




このフロアには、東京で最も空に近い場所にある独立型チャペルもあります。

どなたか親戚や友人で結婚間近な人がいたら、オトニエル作品やこの天然素材にこだわった光の教会でアンダーズ東京で式を挙げるようお願いしてみてはいかがでしょうか。



最期に今回紹介したどのアート作品よりも既視感のある作品を紹介して終わりにしますね。


エコ型ビジネスロボット「トラのもん」

虎ノ門ヒルズの顔であり広報大使でもあるトラのもん。どこで会えるかは…ちなみに森タワー2階でトラのもんグッズを販売しています。





いかがでしたでしょうか、何度か行っているのに見過ごしている作品意外とあったのではありませんか。

またまだ行かれたことのない方、年末年始、虎ノ門ヒルズでアート巡りなんていかがでしょう。量・質的にとてもいい塩梅の作品が待っています。



虎ノ門ヒルズ
http://toranomonhills.com/

【所在地】
東京都港区虎ノ門1丁目23番1~4号
【最寄り駅】
東京メトロ「虎ノ門駅」1番出口 徒歩 約5分 / 東京メトロ「神谷町駅」3番出口 徒歩 約6分 / 東京メトロ「霞ヶ関駅」A12出口 徒歩 約8分 / 都営地下鉄「内幸町駅」A3出口 徒歩 約8分 / JR「新橋駅」 烏森口 徒歩 約11分