「真田丸」「ブラタモリ」でも注目!“本当の大坂城”から発見された犬の土人形がカワイすぎる(2/2)
■犬の土人形(犬形土製品)
まずは兵庫県猪名川町の広根遺跡から見つかったワンコ。
猪名川町の広根遺跡から犬型の土製品が出ました。県内では姫路市や猪名川流域で多く出土しているようですが、何のために作られたのかについては諸説あるようです。(島)http://t.co/EBeTuFXZfJ pic.twitter.com/4blou1koiJ
— 朝日新聞神戸総局 (@asahi_kobe) 2013年2月28日
これは…見た目が完全に一致!時代も「織豊時代」とのことなので大坂城から持ち帰ったものと考えていいんじゃないでしょうか。やっぱりカワイすぎ!
奈良県桜井市内で見つかったものはちょっぴりシュッとした形ですが「秀吉が見た土人形」コラムで紹介されている「Bタイプ」とそっくりです。
【企画展】かわいい遺物たち ~桜井市内出土遺物から~ @桜井市埋蔵文化財センター https://t.co/5ToqIbbmJn #奈良 小さな遺物「ミニチュア製品」を中心に犬形土製品などを紹介。4月17日まで。忘れずに行きます! pic.twitter.com/JA8z614JWr
— naka (@nara_naka) 2016年3月10日
栃木県宇都宮市の藤岡神社遺跡のワンコはだいぶ見た目が違う…どうやら豊臣時代より遥か昔、縄文時代後期(約4000年前)の作のよう。縄文時代の出土品は土人形ではなく「土製品」と総称されるみたいです。
栃木県の藤岡神社遺跡から出土した犬形土製品です。 pic.twitter.com/tQ6iV3AMha
— 花井 (@hanaaaii) 2016年3月14日
オマケにもうひとつ縄文の犬!確かに意匠が時空を超えて現代と通底してる感ハンパないです。
縄文時代のイヌ形土製品 VS 友人が子供のころに作った愛犬の造形物。意匠が時空を超えた。 pic.twitter.com/ZY4AbXtT
— 酔いどれクマ(Y.Fujinaga) (@Moi_Juroux) 2013年1月26日
こちらの縄文ワンコは慶應義塾大学民族学考古学研究室にいるらしい…。一度本物を見てみたいですね。
■馬形の土製品(土馬)
奈良・平安時代の水辺の跡からは雨乞いの儀式などに使われた馬形の土製品がたくさん見つかるらしく、それらを「土馬(どば)」と呼ぶそう。
@ao_ran 土馬、如何ですか?
— うめぞー (@shima_nata) 2016年1月31日
これは桜井市埋文センターの子たち。 pic.twitter.com/oMe3KoionK
右の土馬は首がポロリしてますが、ボディーラインが妙に艶めかしく、ポージングにも現代のグラドルっぽいセクシー感が漂います。
@hmikann 明日香村の島ノ庄遺跡の土馬は、更にゆるいです(・◇・) pic.twitter.com/HWK78zcEZO
— うめぞー (@shima_nata) 2014年11月15日
ずっと愛でていたいゆるカワなお馬さんですね。
■甲虫、シャチ…イカ!?の土製品
【埋蔵文化財展会場から】
— 岩手町立石神の丘美術館 (@ishigami_muse) 2015年3月22日
黒内Ⅷ遺跡出土の甲虫型土製品(縄文時代晩期)。
カブトムシをモデルにつくったのでしょうか?
この土製品内部には貫通した孔があって土笛のように使われていた可能性もあるそうです。 pic.twitter.com/Nv2soampw7
虫を模して笛を作るセンス、子供の頃に吹いた鳩笛とか、てんとう虫デザインのカスタネットを思い出しました。
ブログを更新しました。
— 知床ドリーム (@hayakawa0622) 2016年3月14日
2016流氷ツアー1日目 羅臼郷土資料館
シャチの土製品が展示されていました^^https://t.co/P00PUYTspj#シャチ #羅臼郷土資料館 #羅臼 #知床 pic.twitter.com/wFFjdMfQMC
どう見ても魚ですが「シャチ」だそうです…。
(『森の縄。』より)
— To.t(たあと)@miniドニフェス (@Tot_typeT_time) 2016年10月27日
今回の企画展にも“鐸型(イカ型)土製品”ありました‼さすが森!!結構ちみっこだけど、見れば見る程イカですねぇ…面白い。他にもかなりの量の土器石器、私メノウが見れたのに感動しました。
「鷲ノ木遺跡と縄文文化」是非ー♪
駒ヶ岳もとっても綺麗な季節です!! pic.twitter.com/9U71t34YRw
「イカめし」にしか見えないメシテロ的な逸品!でも縄文時代後期前半のれっきとした祭祀用の道具で、全国でもここでしか出土していないのだそう。
■猿、熊、イノシシの土製品
私の作った「サルボンヌ土鈴」が、なんと、南アルプス市野牛島にあるふるさと文化伝承館の、サルの土製品(国の重要文化財)のお隣に展示していただけることになりました!ぜひ、見にきて欲しいです!!(大澤)#キックス765 pic.twitter.com/Ruu4rsFAFP
— キックス ~AM765 YBSラジオ~ (@ybs_kks) 2016年1月15日
こちらは山梨県南アルプス市で発見された、全国でも珍しい猿の形の土製品。
※出典:南アルプス市 文化財Mナビ「鋳物師屋遺跡のサル形土製品」
顔の部分だけで体はなく、サイズは縦4.5cm×横5.8cm、幅4.3cmのミニチュアサイズ。ゆるいながらもなかなかリアルです。
青森県尾上山遺跡から出土した熊の土偶が、下手なゆるキャラより可愛い件について。 pic.twitter.com/mw5rPr0FEm
— red-arima (@rorann1) 2016年10月28日
青森県弘前市の尾上山遺跡から発見されたのは、お口ポカーンなツキノワグマさん。青森県立郷土館による説明を読むと、何と「尻には肛門を表した小穴があります」とのこと。びっくり!
@miuellie K市伊勢堂岱遺跡のイノシシ型土人形。なかなか可愛い❤ pic.twitter.com/CLcK9KuSBN
— Ellie (@miuellie) 2016年9月10日
こちらは秋田県北秋田市の藤株遺跡から見つかった縄文後期のイノシシ。大坂城のワンコの土人形に直接通じているような、シンプルなゆるカワイさがたまりません。
北海道~北東北には縄文時代の遺跡が多く、当時も多数生息していたのか、熊やイノシシ形の土製品がたくさん出土するようです。中でもゆるカワすぎる土人形&土製品の頂点に立つ大傑作は、こちらのイノシシさんではないでしょうか!
縄文時代のおねんどおねえさん(おにいさんかもしれないけど)が作ったいのししの土人形かわいすぎるな~。和製リサ・ラーソンと言っても過言ではないこのセンス https://t.co/7oSAzsUTuu pic.twitter.com/Ytr7oD0Cll
— フレネシ (@frenesifrenesi) 2016年12月1日
青森県弘前市の十腰内遺跡の出土品だそうですが、見よこの突出した完成度!
このセンスにはフレネシさんも「縄文時代のおねんどおねえさん」「和製リサ・ラーソン」と大絶賛。納得のカワイさですね。
さらに、イノシシと犬のコラボ!2つの土製品で当時の狩猟を再現したGIFアニメも。
慶應大学所蔵のイノシシ型土製品とイヌ型土製品で、当時の狩猟の様子を再現しました。 pic.twitter.com/02Lx6UoWUu
— 小林千幌 (@chiporo52tk) 2016年8月20日
これは先述の慶應義塾大学民族学考古学研究室所蔵のワンコのようですね。ますます実物を見てみたい…。
■番外編~キノコとか、ムササビとか~
縄文のゆるくてカワイイ土製品は、動物の他に「キノコ」をかたどったものもたくさん出土しているそう。用途は「毒のない食べられるキノコを示すため」などの説があるようです。
飯舘村の遺跡出土のキノコ型の土偶は、もしかしてマジックマッシュルームかな?という #福島県立博物館 の解説がなかなかいい。 pic.twitter.com/fD1iQuH0aE
— 吉田一兎 (@origitto) 2015年9月22日
キノコ形土製品だって
— moe (@moekoromo12) 2016年7月17日
かわいい!縄文人やるぅ! pic.twitter.com/P2yoeHGSB2
最後に、こちらは埴輪(古墳時代の副葬品)で、ミニチュアサイズの動物形土製品よりだいぶ大きそうですが、あまりにカワイかったので。「ムササビ」と「魚」だそうです。
これのムササビ埴輪と魚埴輪
— ちっく de em おっさんせりふ (@chick_a_dreamer) 2015年9月16日
むっちゃ好きです
下総歴史民俗資料館 ムササビ形埴輪 人頭形土製品 - 墳丘からの眺め http://t.co/AVl5OEaAmb
いかがでしたか。日本人の「ゆるカワ好きDNA」は縄文時代後期からだとして4000年間…もう筋金入りですね。
そんなカワイすぎる土人形や土製品たち、興味をもたれた方はもしかしたらご近所の「歴史資料館」や「埋蔵物文化財センター」なんていう施設に行くと実物に出会えるかもしれませんよ。
(いまトピ編集部/鈴木)