「シン・ゴジラ」で存在感を放っていた“あの絵”が公開されます。

2016/10/12 13:00 Tak(タケ) Tak(タケ)


今年の流行語大賞もあり得るほどの快進撃を続ける映画「シン・ゴジラ」。秋の訪れとともにその熱もさめた感はありますが、次から次へと出てくる「シン・ゴジラ」ネタで、まだまだ盛り上がりそうな気配です。


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アートの世界と「シン・ゴジラ」一見関係なさそうな気がしますが、劇中でひときわ存在感を放っていた絵画があったのを覚えている方も多いはず。

そう、ゴジラが蒲田に上陸して間もないころ、まさかあれほどの災厄を振りまく悪魔の存在だとはまだまだ誰も予想していなかったころ。対応に追われる首相官邸の壁に掛けてあったあの絵画です。

絵画のタイトルは「めでたき富士」描いた画家は戦後の日本画を刷新した女性画家・片岡球子(1905~2008)です。ほんの僅かしか映らなかったにも関わらず一度観ただけでしっかりその絵のことが記憶に残ったはずです。



「何回観た?」が合言葉になっていた今年の夏。2度目、3度目の「シン・ゴジラ」鑑賞時にはより一層、強い印象を観る者に刻み込んだのではないでしょうか。

その片岡球子「めでたき富士」が特別公開されることになりました。場所は、東京美術倶楽部 東美ミュージアムで開催される「東美特別展」。

展覧会に足しげく通っていても「東美特別展」に行ったことがない方も多いはず。ましてや美術に全く興味関心のない方にとっては「どこそこ?」「なにそれ?」状態かと。

そこで、少しでだけ「東美特別展」についての説明を。


東美特別展とは

”東美特別展とは日本を代表する美術商がその専門とする分野で選び抜いた美術作品を一堂に集め展示・販売する、三年に一度の見本市です。1964年東京オリンピッ クを記念し第一回目が開催されて以来、国内外のコレクターや愛好家に支持されています。
今回で二十回目という大きな節目を迎える東美特別展には、日本が誇る美術品を国内外に紹介すことを主目的に、東京美術商協同組合のなかで特に選ばれた65店の美術商が出展します。 "




1964年第一回開催の様子


この展覧会は東京美術倶楽部主催で行われます。「シン・ゴジラ」で登場した片岡球子「めでたき富士」は何とこの東京美術倶楽部の所蔵作品なのです!

普段は表に出さない作品ですが、「シン・ゴジラ」のヒットを受け、東美特別展での特別展示が決定したのです。会期中、1階階段前のエントランスホール壁に展示されるそうです。これは絶対に観に行かねばなりません。

会場では、劇中に作品が映されているシーンのパネルも展示されるとのこと。映画ファン、絵画ファンそれぞれにたまらない、実物を見ることができるチャンスです。

会場も都営三田線「御成門駅」A4出口より徒歩2分、JR新橋駅から徒歩10分の好立地にあります。

但し公開は3日間のみ!
これはスケジュール帳とにらめっこし調整しないとね。



第二十回 東美特別展 / Special Triennial Tobi Art Fair 2016
日程:平成28年10月
14日(金) 10:00 ~ 19:00
15日(土) 10:00 ~ 19:00
16日(日) 10:00 ~ 17:00
会場 :東京美術倶楽部 東美ミュージアム
主催 :東京美術商協同組合
協賛 :キリンビール株式会社、清水建設株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社東京マルイ美術、株式会社みずほ銀行
企画協力:一般社団法人 アート東京
東美特別展特設サイト: http://www.toobi.co.jp/special2016/



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