【画像まとめ】白黒写真にAIが自動で色を付けてくれるサービスがすごい

2016/10/31 13:35 吉永龍樹(よしながたつき) 吉永龍樹(よしながたつき)

半年ほど前に論文が発表されて話題になった「白黒写真の自動色付け」技術。



2015年のNHKスペシャルでも話題になったように、今まで白黒写真の色つけは人間が手動で行っていました。



塗るためには「どこが人間でどこが風景なのか?」など、写っている内容を理解する必要があったからです。ところが上記の論文はこれらの判断を人工知能によって全て自動化してしまうという、ものすごい技術。

この超絶技術が昨日(10/30)、開発者のシモセラ・エドガーさんによって、いよいよWEB上で試せる状態になりました。



深夜に急いで300枚ほど試した所、いろいろとすごい結果が出たので、本記事では「色付しやすい画像」、「色塗りAIのクセ」などの紹介を中心に、いろいろな作例を画像で紹介したいと思います。



まずは小手調べに風景写真から。

この白黒写真をシステムに投げてみます。




出てきたのがこちら。




AIとは関係のない、もともと撮影されたカラー画像はこちらです。


(C)僕の見た秩序。

細かく比べると、都庁のてっぺんの赤いアンテナを認識していなかったり、本物は窓がもっと青かったりと、些細な点はありますが、空の青と木々の緑の認識は完璧。すごい・・・。


どんどん試してみます。


【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


猫も、背景の緑も認識した様子。
ただ、猫の耳部分と背景の区別がつかなかったらしく、耳が一部緑になっていますね。それでも、猫の鼻付近などの精度は驚きです。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


人間も、そして驚くべきことに重機も認識しているように見えます。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


フリー素材モデル大川さんの写真。Tシャツの色はさすがに再現できていませんが、海、空、砂、人の認識は見事です。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


元画像として、すごく鮮やかで、しかも物体がわかりにくいものを選んでみました。
こうなると流石に苦戦していますね。この色塗りAIは物体がよくわからなくなるとセピア色で返してくることが多いようです。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


こちらはさらに色数の多いファミコンカセット。もちろん色を間違えている部分もありますが、右上のキャプテン翼(赤色)など、すごい精度で塗っているように見えます。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


目のドアップ写真です。簡単かと思いきや、まさかの青色で出力されました。
どうして青く塗ったのかはわからず、「アルファ碁」の開発者さんが言っていた「AIの思考がどうしてそうなったのかは、だれもわからない」という言葉を思い出します。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


元画像はすごく鮮やかな夕日ですが、それは白黒写真から認識できなかった模様。太陽は認識してオレンジに塗っていますね。


ここから、さらに認識が難しいと思われる、変な画像を投げてみます。


【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


雑誌の一部写真。こちらも驚きの精度で色を塗っています。ViViがピンクなのはどうしてわかったのか…。
中央キャラクターの頭の上の色などが違いますが、白黒写真からは人間でもわからないですよね。




【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


NHKの「投稿DO画」より、DO画くん。
空の青と大地の緑はともかく、キャラクターを赤色で塗っているのは驚愕です。



そしてポケモンGO。


【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


やはり相当難しかったらしく、空と、大地の緑が僅かに塗られている程度。AIにも限界があるとわかり、少しホッとします。



【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


手書きのマンガ(下手)。
爆発を認識しているっぽく、イラストレーターさんは色塗りの下絵に使える可能性があるかも。もっと上手いイラストはさらに高い精度で塗ってくれるかもしれません。



そして、個人的に驚きだったのがこちら。


【白黒画像】


【AIが塗った画像】


【本当のカラー写真】


文春さんの中吊り広告なのですが、白黒だった顔写真に色がつき、オリジナルより豪華になっているのでは?と思える完成度です。


最後に、ぱくたそさんのフリー素材より、マサイ族の写真です。


【白黒画像】


【AIが塗った画像】


普通にカラー写真です。
ほぼ完璧に思えますし、やっぱり人や景色がわかりやすい実写の写真の復元精度はすごいですね。


しかし、元画像はこうなのです。


【本当のカラー写真】


AIの思考を超えて、現実はメチャクチャ鮮やかでした。


このように、AIが考えた「この色だと思う!」という判断を過信してしまうと、現実と乖離してしまう場合もあるようですが、それでも全て自動で行われていることを考えると凄まじい制度を持ったこの技術。

今はまだ苦手であるマンガのような「実写ではない画像」も、今後どんどん人工知能が学習することで早期に改善されるのではないかと思います。

みなさんも、お手持ちの古い写真など、白黒の画像があれば一度試してみてはいかがでしょうか?


ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け
http://hi.cs.waseda.ac.jp:8082/




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(吉永龍樹)