【閲覧注意】生物界のプロのそっくりさんまとめ

2013/11/21 11:20 いまトピ編集部 いまトピ編集部


 

年末が近づくと各地でさまざまなディナーショーが催されますが、ものまね芸のプロも書き入れ時で大忙しの時期。

ところで、生物界にも生まれながらにして「ものまねのプロ」がいるのをご存じでしょうか。

一見しただけでは、本家と見分けがつかないほどの「擬態」っぷりを見せてくれる彼ら。

そこで今回は、自然界のものまねチャンピオンを集めてみました。



■ 憑依型? ボディに他の生物をプリントした生き物

《Goniurellia tridens》


透けた羽の中に二匹の蟻を従えたハエ。1匹でも3匹分の存在感。


《スパイダーモス》


仮装大賞よろしく羽に脚を広げた蜘蛛を描いた蛾。ご覧ください。脚はちゃんと8本あります。


《背中に猫がいる猫》


「擬態生物」ではないですが、番外編。猫の背中にもう一匹の猫が。



■ 背景に溶け込んだ、かくれんぼのプロ


《カエルアンコウ》


苔まで完全に再現!


《ヨタカ》


枝になりきっています。


《タツノオトシゴ》


タツノオトシゴの子供はサンゴにそっくりですね。


《リーフィーシードラゴン》


ひらひらのドレスをまとったリーフィーシードラゴンは、波間を漂う海草そのもの。


《タコ》


瞬時に変身、どこにいるかまるでわからない状態に。色も形も岩になりきっています。



■ チャンピオンは誰? 鳥の糞なりきりコンテスト


《トリノフンダマシ》


きゅっと脚を折りたたむと、全身のフォルムはもう糞そのもの。


《オジロアシナガゾウムシ》


おしゃれ上級者の配色!白×黒のモノトーンボディで糞になりきっています。


《ムシクソハムシ》


見過ごしてしまいそうな小ささ。よく見れば、その糞にも手足が生えているかもしれません。


《ジンガサハムシの幼虫》


背中に脱皮した殻と自らの糞で作ったオブジェを背負って移動します。



成虫はご覧のとおり、美しすぎる黄金×スケルトンボディ。(黒タイプも)


《イラガの繭》


スタイリッシュなストライプ柄。



パカッ。カチカチの殻をこんな風に開けて出てきます。



■ チャンピオンは誰? 木の葉なりきりコンテスト


《コノハムシ》


ゆらゆら揺れる様はまるで木の葉のよう。ペラペラの腹部には、どのように内臓が収まっているのか気になります。


《アカエグリバ》


虫食いのあとまで完全に再現しています。


《コノハチョウ》

表はこんなにカラフルですが



ご覧の通り、裏は木の葉そのもの!


木の葉が歩いているようですね。


《アケビコノハ》


チラッ。下の羽にはポップな目玉が。


幼虫もユーモラス!


《ムラサキシャチホコ》



巻いた枯葉の陰影まで再現しているだまし絵タイプ。


《リーフフィッシュ》


ひらひらと水の中を漂っている様は、もはや葉っぱにしか見えません。


《マタマタ》


ペットとしても人気の高い、南米に生息するカメの仲間。


《エダハヘラオヤモリ》


尻尾の先まで枯葉になりきっています。



■ ふくろうになりきっている蝶々&蛾


《フクロウチョウ》


2匹並ぶとふくろうにしか見えないくらいの精度。


《イボタガ》


英名は「フクロウガ」。目玉の感じは猫のようでもあります。



■ ドットをまとった、テントウムシのそっくりさん


《ニジュウヤホシテントウ》


「テントウムシダマシ」の異名をとる、テントウムシ界の害虫。害虫を食べる益虫のナナホシテントウとは違い、草食系テントウムシ。


《ヨツボシツツハムシ》


縦長のフォルムが特徴。


《マルウンカ》


シロホシテントウのそっくりさんでヨコバイの仲間。模様がはっきりしない個体もあります。


《ヘリグロテントウノミハムシ》


ナミテントウ(フタツボシテントウ)に擬態しています。サイズ感と触覚に違和感アリ、ですがボディはそっくり。


《アカイロトリノフンダマシ》


「~トリノフンダマシ」という名前ではありますが、コピー元はテントウムシのようです。



■ 動けませんが、騙せます。植物界の物まね王


《リトープス》


石に見える多肉植物。真ん中の割れ目から花が咲きます。


《ハンマーオーキッド》


蜂のオスが間違って交尾してしまうくらいですから、相当のものですね。





■ レパートリーの多さはピカ一!な擬態王


《ミミックオクトパス》


40種類以上の擬態ができるという、四天王もびっくりなものまねチャンピオン。



いかがでしたか?

これらは、まだまだ擬態生物のごく一部。

本人たちに騙している自覚はないのでしょうが、目を凝らさないとわからないような完璧なものまねのテクニックには、唸らされるばかりです。

人類も、私たちにはただ自覚がないだけで、実は何かに擬態している… なんてこともあるかもしれません。