「ネシ子が会う」ハナエ(連載 第六回)
こんにちは、フレネシです。
今回は、11月27日に1stアルバム「十戒クイズ」をリリースするハナエちゃんにインタビューをしたいと思います。
●ハナエちゃんに50の質問●
―――フレネシ(以下フ):ハナエちゃん、こんにちは。フレネシです。「神様はじめました」で存在を知り、以降追っかけて聴いています。
ハナエちゃんのライブを拝見するのは、10/22の「アイドル・フィロソフィーVOL.3」でのトリが3回目で……。かわいいだけじゃない毒の効いたトークや、指先まで美しいエレガントなダンス、そしてハート柄の赤いワンピースとTストラップの赤いハイヒール、深みのある赤い傘と、赤を利かせたコーディネートが、とても印象的でした。
さて、そんなハナエちゃんに、今日はニューシングル「JUVENILE!!!!」と来月発売の1stフルアルバム「十戒クイズ」に関する質問、さらにはパーソナルな部分にまで踏み込んださまざまな質問に答えていただこうと思います。
―――フ:【質問その1】ハナエちゃんは今、おいくつですか?
ハナエ(以下ハ):19歳です。
―――フ:まだ未成年なんですね。
ハ:早生まれで、来年20歳になります。
フ:じゃあ、能年玲奈ちゃんと同い年ですね。ということは、年明けの一月、成人式ですね。
ハ:はい、そうです。
フ:【質問その2】ハナエちゃんの音楽歴は?
ハ:歌は物心ついたときからなのですが、楽器は6歳のときにエレクトーンを、11歳くらいのときにピアノを習い始めて、同じくらいのときに趣味でギターも始めました。
―――フ:【質問その3】16歳で上京したそうですが、若くして上京を決断したきっかけは?
ハ:とにかく昔から東京に行きたくて。父親に「上京するのは高校を卒業してから」と言われていたんですが、義務教育が終わったら東京に行きたいと思っていて、そうしたら高一のときにデビューが決まったので、16歳で上京しました。
―――フ:【質問その4】東京で一番好きな場所はどこですか?
ハ:「ハナエ城」ですね。23区のとある場所に建っている城があるんですが。
フ:城、といいますと?
ハ:マンションで言うと大体6、7階あたりに浮いている城で…
フ:なるほど。ということは、ハナエちゃんのお住まいということですね。インドア派と伺っていますが、ご自宅がとっても好きということなんでしょうか。
ハ:そうですね、超絶インドア派です。
フ:じゃあ、お休みの日などは主に家で過ごされるのですね。
―――フ:【質問その5】「JUVENILE!!!!」初回特典DVDの「キストピックス」でハナエの3分半クッキング!の衣装は、ハナエちゃん自身がディレクターとスタイリストを手がけたそうですが、特にこだわった部分について教えてください。
ハ:「3分クッキング」をいつかやりたい、と思っていまして……。なんとなくですが、衣装は「ラベンダーのエプロン」と決めていたのですが、なかなか見つからず。いろんなお店を探し回っていたところ、イメージにぴったりなものがありました。ちゃんとエプロンなんですが、ワンピースにも見えるというのがポイントです。
―――フ:【質問その6】「JUVENILE!!!!」のPVについてお尋ねします。ハナエちゃん率いる「ハナエ探検団」の着想はどこから?
■ ハナエ「JUVENILE!!!!」
ハ:「JUVENILE!!!!」に冒険モノのテイストが入っているので、PVでもその色を出せたらいいなと思って。でもガチな冒険じゃなくて、ゆるい感じの。
フ:たしかに、ゆるキャラっぽくてかわいいなと思いました。
ハ:「私がリーダーで、こういう子たちがいたらいいよね」と、監督と話し合って決めました。
フ:いつかライブで共演したりするんですかね。
ハ:そうですね、呼べたらいいなあ。
フ:この前のライブで「ちょうせい豆乳くん」が出てきたとき、ハナエちゃんとゆるキャラって意外と相性がいいなと思ったんです。
ハ:ほんとですか?
フ:ハナエちゃんのSな突っ込みが面白くて。
ハ:ウザキャラなんですよ、本当にウザいんです、豆乳くん。
フ:見ている分には、ダンスを邪魔してくるのが楽しかったです。ところで豆乳くんとはどういうつながりですか?
ハ:私は豆乳が好きで、Twitterでつぶやいたら絡んできたんですよ。彼は日本豆乳協会の公式キャラで。すごいウザ絡みをしてきて、それからの付き合いなんです。
フ:そんないきさつがあったとは。
ハ:もう一人でてきた「ゆるドル」のゆっふぃー(寺嶋由芙さん)が無類のゆるキャラ好きで、幅広くゆるキャラを愛している子だから、私とゆっふぃーをつなぐ存在は何か? と探したら、ちょうせい豆乳くんだったと。
―――フ:【質問その7】PVの中の遊園地は、荒川遊園や花やしき、西武園ゆうえんちのようなノスタルジックな風情があって、私も行ってみたくなりました。どちらで撮影したか教えていただいても良いですか?
ハ:実はよみうりランドなんです。
フ:そうなんですね。私もPVのハナエちゃんみたいに、メリーゴーランドに乗ってみようかな。都内の遊園地とか、よく行かれますか?
ハ:実はあまり行ったことなくて。花やしきに行ってみたいです。
―――フ:【質問その8】11月27日に、いよいよ1stフルアルバム「十戒クイズ」がリリースされますが、このタイトルに込められた意味とは?
ハ:言葉遊びなんですけれど、私の曲って、「こう」と見せかけといて実は「こう」だったとか、思わせぶりなことしておいて実はこうだったとか、歌詞を追いながら聴くと惑わせる曲が多いので、そうした世界観を表したタイトルです。
―――フ:【質問その9】アルバムを通して聴きました。「神様はじめました」、「恋は神聖ローマ」、「変幻ジーザス」、「Boyz & Girlz」など、神様や神話、UFOなどジュブナイルSF的というか、ハナエちゃんらしいモチーフが並んでいるのがユニークだな… と思います。歌詞の聴きどころと、歌詞の中で特に気に入っているフレーズは?
■ ハナエ / アルバム「十戒クイズ」トレイラー映像
ハ:「神様はじめました」、「恋は神聖ローマ」、「Boyz & Girlz」などは韻を踏んでいるのでさらっと入ってくるのですが、実は思わせぶりな言い回しがあるので、ぜひ深読みしてほしいですね。同人誌など、二次創作をしてほしいです。いろんな妄想をしながら聴いてください。
フ:またここから物語が生まれたら面白いですね。私も、「ずるいことさせといて」って「ハナエちゃんに一体何させたんだよ?」と、悶々としちゃいました。
■ ハナエ /「神様はじめました(Short Ver.)」
―――フ:【質問その10】「神様はじめました」では和傘に和楽器のリフ、「恋は神聖ローマ」ではスウィングしたリズムにホーンセクションといった一癖あるアレンジワークに唸らされます。和のモチーフにもヨーロピアンなモチーフにも、またテクノポップにもしっくりとハマるところが、モデル、歌手として主に80年代に活躍した小池玉緒さんぽいな… と個人的に感じていますが、原点になっている人はいますか? また、各楽曲のアレンジにおける聴きどころを教えてください。
ハ:特に「この人がミューズ」というのはないんですが、Emilie Simonさんがとても好きで。「エレクトロの妖精」と呼ばれるフランスのシンガーソングライターなのですが、エレクトロな楽曲にロリータボイスをのせて歌うというスタイルで。腕にサイボーグみたいな機材をつけて、リアルタイムで自分の声を操作しながら歌ったりします。ウィスパーボイスの吐息の生っぽい質感とエレクトロサウンドの融合が衝撃的で、私もウィスパーボイス寄りの声なので、学ぶところはとても多いです。
■ Emilie Simon「Desert」
アルバム「十戒クイズ」のアレンジに関しては、生楽器もあり、打ち込みもありと全曲カラーが違うんですが、アルバムの中では「oui_oui」がエレクトロ寄りでひときわ異彩を放っていて、特に気に入っています。
―――フ:【質問その11】アルバムの中では「疾走感」で中国語、「恋は神聖ローマ」ではスキャットにも挑戦していますが、歌ってみて難しかった部分は? また、歌詞のハマり具合が気持ちいい歌はどれですか?(個人的には「変幻ジーザス」のハマり具合が最高です)
■ハナエ / 「恋は神聖ローマ」
ハ:難しかったのは「ローマ」のスキャットです。小島麻由美さんがすごく好きで、いつかかっこよくスキャットを決めるために、小島さんの曲を聴きながら3年がかりで地道に練習していたんです。
歌詞で気に入っているのは「ローマ」の「飲み干すワインは水」って決めるところが好きです。ライブ中には多分、「水」のところでどや顔になっていると思います。こんなこと言うと歌っているとき、表情に注目されてしまいそうですが……。
―――フ:【質問その12】「変幻ジーザス」は、ライブでお客さんも一緒にダンスをするのが定番になっていますが、ハナエちゃんのようにダンスをかわいく踊るコツを教えてください。
■ハナエ / 「変幻ジーザス」ハナエが踊ってみた
ハ:「変幻ジーザス」のところで手を前に出すんですが、自分で「踊ってみた」のPVを撮るときに思い切ってやったので、ライブでは私をあがめる感じで、前の人にぶつからない程度に、思いっきり手を前に突き出してください。
―――フ:【質問その13】全曲真部脩一プロデュースの1stアルバム。制作には謎に包まれた部分も多いですが、プロデューサーとはどんなやりとりがあるのか教えてください。
ハ:割とやりとり少ないかも。「この日にスタジオ来て」と言われて、プリプロして、その数日後にレコーディングという感じで、スピーディですね。
フ:では、やっぱり謎に包まれている感じですね。
ハ:曲作りの部分に関しては、私も謎ですね。
―――フ:【質問その14】衣装がいつも個性的でかわいいハナエちゃん。今作のジャケットの衣装のこだわりは?
■ ハナエ「十戒クイズ」初回生産限定盤(CD+DVD)
■ 「十戒クイズ」通常盤
ハ:テーマが「家の中」なんですよ、実は。今まではスタジオでガチっと決めていたんですが、今回は部屋着でリラックスした感じをあえて出せたらいいなと思っていまして。でも、それじゃつまんなくなって、結局こんな感じになりました。ポイントは、ガーターベルトとガーターリングです。すごく好きなアイテムで、女の子に広めたいなと思っています。
フ:ぜひプロデュースして商品化してください!
ハ:やりたいですね。身に着けるもの… アクセとか。
ではこのへんで、ちょっとプライベートな質問に入っていきます。
―――フ:【質問その15】血液型は?
ハ:B型です。家族全員B型で。
―――フ:【質問その16】利き手は?
ハ:右手です。
―――フ:【質問その17】好きな漫画は?
ハ:「鋼の錬金術師」、「風と木の詩」、「アキラ」、「火の鳥」、「ブラックジャック」、三原ミツカズ先生の作品全て。言い出したらきりがないくらい、たくさんあります。
―――フ:【質問その18】好きなアニメは?
ハ:「攻殻機動隊」、「千年女優」、「パプリカ」、「パーフェクトブルー」、「神様はじめました」、「まどマギ」、「スクールランブル」など。
―――フ:【質問その19】好きな映画は?
ハ:「攻殻機動隊」シリーズの作品は全部、「イノセンス」、「アメリ」、「レクイエム・フォー・ドリーム」、「ロッキー・ホラー・ショー」、「下妻物語」、「リリィ・シュシュのすべて」などなど。
―――フ:【質問その20】名画座が好きというハナエちゃん。私も好きで都内の名画座によく出没します。ハナエちゃん一押しの名画座は?
ハ:プログラムで決めているので、いつも行くところがあるというわけではないんですが、早稲田松竹はわりとよく行きます。二本立てのセンスが好きで。
―――フ:【質問その21】最初に買ったCDは?
ハ:ミニモニ。「ジャンケンぴょん!」と、モー娘。のDVDを一緒に買いました。
―――フ:【質問その22】今コレクションしているもの、ありますか?
ハ:集めたいなと思っているのはガーターベルト、ガーターリングです。靴下止めみたいな、ラバーでできたガーターを持っているんですが、ネオギャルの人を中心にハーネスなんかと一緒に流行ってきていて、それらをガーリィに取り入れたいなと思っています。
フ:膝下のガーターとか。
ハ:あれ元々は男性用らしいです。
フ:そうなんですか。スコットランドの民族衣装とか?
ハ:そうそう。
フ:男子もやったらいいと思います。
ハ:ハーフパンツに合わせたらかわいいですね、絶対。
フ:じゃあ、ドレスコードは「ガーターベルト」で。
ハ:それはちょっとハードル高いかも(笑)サラリーマンの人とか、スーツでがんばって欲しいな。
フ:2月のリリパ、寒い時期ですが短パンにガーターで来てくれたらうれしいですね。
ハ:それで愛が試される。
フ:どれくらいの忠誠心があるか……。
―――フ:【質問その23】子供の頃は人形遊びが大好きだったというハナエちゃん。よく遊んだお人形は何ですか?
ハ:いろんなものを駆使していました。リカちゃんなど女の子らしいものから、兄がいるので戦隊モノとか、ぬいぐるみも戦わせてました。
―――フ:【質問その24】あなたの口癖は?
ハ:何だろうな。「何だろう」ってよく言ってる気がします。
フ:じゃあ、もし「王様のブランチ」の「買物の達人」のコーナーに出たら「何だろう」って言わないほうがいいですね。
―――フ:【質問その25】好きな食べ物は?
ハ:生肉、馬刺し、果物が好きで特にいちじく、クリームシチュー、かぼちゃ、ナッツ類とチーズ類。
―――フ:【質問その26】苦手な食べ物は?
ハ:辛いものと、脂身のお肉、ジャンクフード系、炭水化物もちょっと苦手です。
―――フ:【質問その27】幼少の頃は、どんな女の子でしたか?
ハ:今みたいな感じです。目立ちたがりなのに、引きこもり。
フ:じゃあ、劇なんかでは台詞の多い役に立候補するとか?
ハ:劇などはやらない学校だったんですが、自分からは立候補せずに、推薦されるのを待ってるようなタイプでした。
―――フ:【質問その28】得意科目は何でしたか?
ハ:現国、古文、家庭科が得意でした。
―――フ:【質問その29】今、一番行ってみたい国は?
ハ:ボリビアです。死ぬまでにウユニ塩湖に行きたいです。
―――フ:【質問その30】今年のハロウィン、どんな仮装をしましたか?
ハ:イベントで、血まみれのデスメイドになりました。
―――フ:【質問その31】今一番やってみたいコスプレは?
ハ:アオザイを着たいです。(腰を指しながら)アオザイのここが好きで。
フ:ここ、と言いますと?
ハ:チャイナだとスリットが上まであるんですが、アオザイだとスリットがある上にセパレートでボトムスをはくようになっているので、一部しか見えなくて。でもその一部が出ているのがすごく好きですね。
フ:チラリズムですね。
ハ:隠されている感じが好きです。
―――フ:【質問その32】ハナエちゃんといえばショートボブがトレードマークですが、実は他にやってみたい髪型、ありますか?
ハ:一時期、夏くらいに2、3週間だけ髪を赤くしていて、また最近戻したいな、と思っています。髪は短いのが好きなので、基本的にはショートボブで変わらず、かな。
フ:子供の頃から短かったんですか?
ハ:幼稚園くらいかな、長かったのは。小学校に上がってからはずっとショートかボブか。肩上です。
―――フ:【質問その33】アイラインを引いたキャットアイがお似合いのハナエちゃん。今注目しているポイントメイクは?
ハ:ちょっとキツい色のリップが気になっています。ボルドーとか、赤紫など、重たい色のリップをぺたーっと塗りたいです。
―――フ:【質問その34】ハナエちゃんはセーラー服マニアだとか。特に好きなデザインは? 着てみたい学校指定のセーラー服、ありますか?
ハ:マニアというほど詳しくはないんです。東京ってみんなスカート短い気がするんですが、この前青森に行ったときに、久しぶりに膝下丈のスカートにセーラーっていう子を見て、膝丈とか、膝下丈のほうがかわいいな、と思って。制服の良さって、野暮ったさや窮屈さ、ダサさにあると思うので、ちょっと肩が大きかったりとか、丈が長くてダブついてる感じがかわいいくて好きですね。
フ:「さすがハナエちゃん」な目の付け所です。
ハ:それは多分、私が学校を卒業してから着ても出せなくて、その年代じゃないとないものなので。
フ:たしかに、あの気づいていない感じとか、目覚めていないところに良さがありますね。
―――フ:【質問その35】個人的には、岡崎京子さんの漫画に出てくる少女や、90年代のCUTIEっぽい雰囲気があると感じているハナエちゃんのヘアスタイルやファッションセンス。そのあたりのテイスト、意識していたりしますか? また、最も影響を受けたものは何ですか?
ハ:岡崎京子さんも90'sのCUTIEもすごく好きですね。リアルタイムではないんですが、バックナンバーで読んだりして。私もともとファッションの目覚めがロリータだったんですよ。で、今のロリータって髪が盛り盛りだったりするんですが、90年代って地毛でおさげだとか、今より落ち着きがあって好きです。リアルクローズというか、自分で普段で着られる感じで落とし込もうと思って、現代の青文字系も取り入れつつ、現在に至ります。
フ:なるほど、きゃりーぱみゅぱみゅさんあたりとはまた違って、内に秘めたものというか。
ハ:基本はガーリィなんですけれど、よく言えば文学的かもしれないです。ファッション誌からも影響を受けますが、アニメや漫画、小説だったり、どちらかというとカルチャーからの影響を強く受けています。
フ:90'sのファッション雑誌って、Oliveにしても、CUTIEにしても、今よりカルチャーに関する情報が多く扱われていたんです。そうした部分を自分から探しにいって、たどり着いて、自主的に補っているから、ハナエちゃんに内在する90's的な色を感じ取ったのかもしれないです。
ハ:そういう雑誌って今はなかなかないですよね。もっと行けば「それいゆ」など。「お部屋の作り方」とか「思いやりとは」みたいな。今は完全に分断されちゃってますよね。文芸誌と、ファッション誌と。
フ:これからもっと「硬派」と「ガーリィ」が程よくミックスされてくると、面白いなと思います。
―――フ:【質問その36】歩道橋が好きと伺っています。都内の好きな歩道橋スポットを教えてください。
ハ:五反田の駅が好きです。構造が不思議なのと、駅を見下ろせる感じが。あと、原宿の駅前の歩道橋がとても好きです。原宿をいろんな人々が行き交っているのが見られて。
フ:私も、どちらかというと「感触」要因で歩道橋好きなんですが、渋谷南口の歩道橋は歩き心地がふかふかで何度も往復したくなります。
ハ:あー、ありますね。わかります(笑)
―――フ:【質問その37】毒の効いたもの、マニアックなものを愛するなど、個性的な趣味を持つハナエちゃん。それは、ご両親やご兄弟の影響だったりするのですか?
ハ:母が結構、サブカルやアングラが好きな人だったんです。今、いわゆる「サブカル」って、もはやメジャーになってきていると思うんですけれど、本当に「サブ」だった頃、「アングラ」が存在していた時期に、そういうものを見聞きして大人になった人で。その頃に集めた漫画などが実家にあって、子供の頃から読んでいました。
あとは、両親がIT関係の仕事をしているので、早い段階からネット環境があって、家族でそれぞれ好きなものをネットで見つけては「これ、良かったよ」と共有しあっていました。「じゃあ今度ライブ行こうよ」という感じで。
フ:一緒にライブに行くってステキですね。
ハ:兄はバンドをやっていまして。音楽面で、兄からは大きな影響を受けました。
―――フ:【質問その38】モデルとしても活躍するハナエちゃん。小顔で華奢なので小柄な印象もあるんですが、隣に並ぶと意外と長身で驚きます。その完璧なスタイルを維持するコツを教えてください!
ハ:全然完璧じゃないんですけれど、私も理想に近づくためにいろいろ気をつけています。意識しているわけではないんですが、さっきもお話したように、食べ物は健康に良いものが好きなので……。甘いものも大好きだけれど、日常的にコンビニのお菓子とか食べていたら、甘いものに対する感動が薄れてしまう気がして、何かのご褒美や、お友達とお茶したときにしか食べないようにしています。
フ:ストイックですね。
ハ:そうは言っても、朝からすっごい甘いものを食べる日もありますが。時と場合で。
―――フ:【質問その39】好きな洋服のブランドは?
ハ:MILK、MILKBOY、jouetie、Jane Marple、DOLLY GIRL BY ANNA SUI。
―――フ:【質問その40】ラブリーなものだけじゃなく、グロいものも好きというハナエちゃん。たとえばそれは、どんなものですか?
ハ:スプラッター映画もわりと好きで。漫画だと「シグルイ」とかすごい好きです。
フ:わ、同じです。私も「シグルイ」大好きです。
ハ:えっ、嬉しい。
フ:好き過ぎて、若先生(山口貴由氏)のトークイベントに行ったこともあります。ナタリーの「山口貴由が『進撃の巨人』を読み解く」という企画で、限定20名くらいだったんですが、先生にご挨拶して握手をしてもらいました。
ハ:うらやましい。「シグルイ」すごい良いですよね、最終回はバスタオル持ってボロボロ泣きました。
フ:私も。あんな終わり方ないと思って。ちなみに、源之助と清玄、どっち派ってありますか?
ハ:うーん、どっちも選べないです。両方とも、生き様があるじゃないですか。それが渦巻いて「わー」ってなりました。筆圧というか、迫力が凄まじいですよね。
フ:あれだけの濃さで、あれだけコンパクトにまとめたっていうのもすごい技術だなと。「他の戦いは描かないんだ」って。
ハ:一言で「美しく」という言葉では言い表せないですが、やっぱり力を要することだと思うので、本当に感動しましたね。
フ:良い終わり方でしたね。
ハ:それにしても、意外です。
フ:私も、意外です。まさかハナエちゃんの口から「シグルイ」が出るとは。嬉しいです。
―――フ:【質問その41】今一番欲しいものは何ですか?
ハ:体力。事務所に送ってください。
―――フ:【質問その42】好きな男性のタイプを教えてください!
ハ:年上で、包容力がある人。浮き沈みがわりと激しかったりするので、そういうときにやさしくしてくれる人が好きです。
―――フ:【質問その43】ぐっとくる男性の仕草は?
ハ:手が好きで、いろんな人の手を観察しちゃうんです。一番わかりやすいのが、楽器を演奏しているときで。
フ:一番ぐっとくる楽器は?
ハ:指弾きのベースです。
―――フ:【質問その44】告白は自分からする方?相手からされる方?
ハ:自分からはしたことないです。
―――フ:【質問その45】男性に着てほしい格好、してほしい髪型、髭、めがねなど…
ハ:メガネ好きです。黒縁メガネ。普段かけていない人がかけていたりとか、普段かけている人が外したりするのが好きです。
―――フ:【質問その46】男性にされると引いちゃうことは?
ハ:頭をなでなでされること。これ、女の子で好きな子多いですよね。
フ:一番やって欲しいことじゃないんですか?
ハ:「嫌い」って言うとびっくりされるんですが。
フ:猫が喉触られるの嫌がるくらい意外だと思います。
ハ:すっごい年上の尊敬できる人なら良いんですが、それ以外の人だと「なめんな」っていう気になります。結構女の子って「オレのモノ」ってされると嬉しいっていう子多いじゃないですか。私そういうのが一番ダメなんですよ。
フ:へえ~。そっか。そういう「オレ様」な感じじゃなくて。
ハ:これを言うと、女子に「えーー!」って言われますが。
フ:今、聞こえてきましたね。「えー!」の大合唱が。
―――フ:【質問その47】憧れの女性有名人は?
ハ:鈴木いづみとディータ・ヴォンティース。鈴木いづみさんは、作家をしながらモデルもやっていた女性で。ディータ・ヴォンティースさんはバーレスクダンサーで、マリリン・マンソンの元奥さんです。
―――フ:【質問その48】ご自身を神様にたとえると?
ハ:愛の女神、アフロディーテになりたい!
―――フ:【質問その49】地球最後の日。何をしたいですか?
ハ:好きな人全員にハグとキスをしに行く。
フ:忙しいですね。
―――フ:【質問その50】世のファンに一言、お願いします!
ハ:ついて来い!
フ:男らしい! 私も「ぜひついて行きます」という感じです。
どうもありがとうございました。
●インタビューを終えて
インタビューを通しての彼女の印象をまとめると
・バンビのような華奢さ、可憐さに内在する強さ、男らしさ
・「ガーリィ」と「硬派」のハイブリッド=「乙女」
・都会的ファッション感覚と文学的知性の融合
といったところでしょうか。
自分の視点で、自分の言葉で、ひとつひとつのインタビューに答えてくれたハナエちゃん。
彼女と私は世代が違うものの、お会いする前からどこか共通するように感じていたのは、ものごとのとらえ方、ものの見方に何かしらの共通項があるのかもしれません。それは、彼女が思いを馳せる90'sカルチャーに、もしかしたらヒントがありそうです。
ともすれば「かわいい」か「かわいくない」かの反射的リアクションに終始しがちないまどきのガールズカルチャーにおいて、ブレない自我と鋭い洞察力を持つハナエちゃんは、間違いなく次世代を担う重要人物であると感じました。「俺について来い!」と言い放つ硬派なポップアイコンが次は何を企んでいるのか、とても興味深いですね。
さて、そんな彼女の今後のスケジュールは
・2013.11/17(日)分島花音主催ライブイベント「The strange treat !」@チェルシーホテル
・2013.11/30(土)「ハナエ*ラボ会議 Vol.2」@男装喫茶80+1
・2013.12/1(日)「HARAJUKU KAWAii!! 2013 in OKINAWA 」@沖縄コンベンションセンター 展示棟
・2013.12/2(月)Angelic Pretty「星降る夜の Glorious Night Carnival」@THE WESTIN TOKYO B2F Galaxy Ballroom
・2013.12/5(木)「渋谷女子音楽会」@O-nest
・2013.12/11(水)日本工学院ミュージックカレッジ presents 卒業ライブ2013 「Re:Thank you」@赤坂BLITZ
・2014.2/9(日)「1stワンマンライブ ~ハナエの十戒~」@原宿アストロホール
年明けのワンマンまで待てない皆さんのために、年内も盛りだくさんです。
《リリース情報》
2013年11月27日発売
■ ハナエ「十戒クイズ」初回生産限定盤(CD+DVD)
[初回生産限定盤(CD+DVD)]
TYCT-69004 / ¥3,980(tax in.)
・真部脩一プロデュースオリジナル楽曲 全10神曲
・豪華フォトブックレット仕様
・MUSIC VIDEO COLLECTION
・初ワンマンライブ先行予約封入
■ 「十戒クイズ」通常盤
TYCT-60012 / ¥2,980 (tax in.)
・真部脩一プロデュースオリジナル楽曲 全10神曲
・初ワンマンライブ先行予約封入
《ハナエ オフィシャルサイト》(画像をクリック)