【死ぬまでに…どころか明日にでも行ける!】世界遺産級の“絶景ブルー”が神奈川に!
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有名な中国の「九寨溝」、クロアチアの「プリトヴィツェ湖群国立公園」、日本国内だと東北・白神山地の「青池」など、エメラルドグリーンやコバルトブルーの水を湛えた世界遺産の絶景、死ぬまでに一度は見てみたいですよね。何を隠そう筆者もその一人。
でも、旅行する時間もお金もない……と、諦めるのはまだ早い!実は、あるんです。週末に、何なら明日にでも行ける青い絶景が!!
その名も誰が呼んだか、通称「ユーシンブルー」
「ユーシン渓谷」という、日本離れした地名にどこか世界遺産感が漂う渓谷沿いに歩いていくと突如現れるという絶景。それが何と小田急線・新松田駅からバスと徒歩で行けるというから驚き!
しかも!青い絶景にくわえて、トンネルが8つもあって懐中電灯は必携とのこと。隧道萌えな紳士淑女にも、ちょっぴり「スタンドバイミー」な探検しちゃいたいちびっ子にもオススメということなんで、さっそく確かめに行ってきました。
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小田急新松田駅からごくフツーの路線バス、富士急湘南バスに乗って「玄倉(くろくら)」バス停まで約45分。着いたら目の前は「丹沢湖」ですでに絶景!ちょっと涼しい風が吹いてきて気持ちいい~。
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バス停の横には「玄倉商店」さんがあるので、色々と情報収集。頑張ってロングコースを行けば、最後には「ユーシンロッジ」という、これまた日本離れしたネーミングの謎の施設があるとのこと。ただし今は閉鎖中でトイレのみ使えるもよう。
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「奥丹沢 鬼嫁倶楽部」とか誰得?情報もあって鬼嫁を探したい衝動にかられたけど先を急ごう!手書きの特製「ガイドまっぷ」を頂戴していざ出発。
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こちらがその「ガイドまっぷ」。黒く太い線が川や沢の流れを表していて、それに沿った林道(筆者が赤く塗りつぶし)を歩きます。
左下の「玄倉バス停」が出発地点、途中の水色で塗った辺りの「ユーシンブルー」を経て、右上の緑に塗った「ユーシンロッジ」まで行くことを筆者は選択。出発地点からポイントとなる地点ごとに、そこまでのおよその距離&大人の足での歩行時間を書き添えておくので、もし行かれる方はご参考に!
①玄倉第一発電所の看板<800m/10分>
このコースはずっと左側に玄倉川を見ながら進みます。「ユーシン渓谷」は玄倉川渓谷の上流の方の呼び名。川の色がほんのりエメラルドグリーンに色づいていて期待大!
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あっという間に「玄倉第一発電所」の看板に到着。発電所は右端にちょっと見えている建物(たぶん…)。
②小川谷出合<2.5km/33分>
砂利の採掘場などを眺めながら、ゆる~い登り道を進んでいくと…
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「西丹沢県民の森」への分かれ道が登場。「ユーシン」しか書かれていないと頭痛薬の名前みたいに見えるけど「合ってるよね?」と自分に言い聞かせる。ちなみに「出合(であい)」というのは川や沢が合流する地点のこと。
③ゲート<3.0km/45分>
車両規制のゲートに到着。門は開けずに左側の黄色い柵の間を通って先に進みます。
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ゲートを過ぎると、たまに見かけた軽トラックともすれ違わなくなり、ハイキング客ともほとんど会わず。日曜日だというのに何という穴場…。
④境隧道<4.7km/1時間10分>
いよいよ最初のトンネルに遭遇!
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まさに「スタンドバイミー」気分!と思ったら数mで終了…。でも出口横の石垣にびっしりフカフカの苔!むしろそっちにテンションが上がる♪キレイだな~。
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⑤新青崩隧道<6.0km/1時間30分>
そして8つのトンネル中で最長、「ここだけは懐中電灯なしでは絶対通れない」という噂のトンネルに到着。
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ドーン!!!
さっきのと比べて何と立派な!幅3m×高さ4.5m、長さは327mも。向かって左側に道があってその先に旧トンネルがあったけど、崩落の危険があったためこのトンネルが2011年10月にできたとのこと。
奥を覗き込むと本当に真っ暗闇で吸い込まれそう…ちょっと恐いけどヘッドランプを装着していざ!!
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15mくらい進んだらいよいよもう真っ暗に。フラッシュをたいたら一応、上の写真の様な感じで撮れはしたけど…
実は…
ヘッドランプの明かりだけにすると…
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ギャーーーーー!
ここ、スタンドバイミーやない!一人で来たらあかんやつやん!!
と心の中で叫んで(実際に叫ぶと洞内に反響して恐怖すぎる)、できる限り速度MAXの摺り足でスススのスーーーッとこのホラーな世界を通り抜けました。
うーん、どうだろう。ちびっ子は楽しめるだろうか。。。
うーん、「家族みんなで肝試し!」と思えばイケるかも!?!?
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トンネル抜けたら良い景色のお出迎えにホッとしたりして。
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もう一つ短いトンネル「石崩隧道」を通って少し進めば、いよいよ噂の“青い絶景”が!
⑥玄倉第二発電所<6.2km/1時間40分>
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突然目に飛び込んできたエメラルドグリーンの水!ついに「ユーシンブルー」と呼ばれる絶景に到着!!!
水は透き通っていて本当に綺麗。天気や光の当たり方によって、もっと青が強くコバルトブルーに近く見える時もあるみたい。しばし見とれて動けず…。
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さらにこの絶景は秋になると周りの木々が紅葉して、水の色とのコントラストの美しさから知る人ぞ知る「紅葉の名所」とのこと。見頃は11月中旬~下旬。ちょっと混雑するらしいけど来てみたい!!
それにしてもですよ、この一角だけどうしてこんな水の色になるのか?はっきりした理由は不明のようですが、実はこの場所は…
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ダムで塞き止められて池のようになっているエリア。静岡の寸又峡の大間ダム湖のように、エメラルドグリーンの水を湛えたダム湖はいくつも例があるので同じような要因がはたらいているのでしょうか。
青い絶景のすぐ近くには玄倉第二発電所が。
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発電所を過ぎて少し上流から振り返ってみるとこんな感じです。
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⑦雨山橋<9.0km/2時間30分>
「玄倉第二発電所」を過ぎると、もう“青い絶景”はないけれど、そこまでが単なる川沿いの道を歩いている感覚だったのに比べて、変化に富んだ自然景観が楽しめる「山歩き」にどんどん近くなります。
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玄倉川の川原の「石」は「岩」クラスにグレードアップしてゴロゴロゴロ…。
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木々の緑もどんどん深く。木陰歩きは涼しくて気持ちいい!
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右側の山肌からは沢筋が何本も玄倉川に流れ込んでプチ滝もたくさん。これは滝好きにはなかなか良い眺め。
さらに、残りのトンネル5つはどれも短いながら「素堀り」もアリ。荒々しい堀り跡(下のトンネルコレクション画像6つのうち右下隅の画像)はまさに「隧道」といった風情。
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植林帯も出てきて進んでいくと「雨山峠」に至る道との分岐点、「雨山橋」に到着。
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⑧ユーシンロッジ<10.1km/2時間45分>
いよいよ「ユーシンロッジ」に到着!の前に広い川原に降りられる所があったのでしばし水遊びを…
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いやー、ホント気持ちいい!この辺りの水もすごい透明でした。この水があの“青い絶景”を作るのね…。
林道に戻って少し歩くと、「ユーシンロッジ」の看板が。
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何だかジブリの映画に出てきそうな「かながわの美林50選 西丹沢ユーシンの森」を抜けると…
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ついに目の前に木造の立派な建物が!これが「ユーシンロッジ」。
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入り口に行くとやっぱり閉鎖中。中を覗き込んだら…
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おおおお!!昭和生まれにはたまらない懐かしさ!
見えているのはたぶん食堂で手前には大きな石油ストーブ。昔、小学校や中学校の林間学校で泊まった宿舎がまさにこんな感じでした。
料金表によると
「素泊料 入浴・寝具付 2600円」
安っ!!
今では裏手から入れる部屋を登山者やハイカーの緊急避難用にのみ開放しているとのこと。
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めちゃめちゃカビくさかったけど布団もあって緊急時には本当にこれは助かります。
またロッジの前に回って持参したお昼ゴハンを。
昔はきっとここでキャンプファイヤーやったり、フォークダンスしたりしてみんな甘酸っぱい思い出を作ったんだろうな~(遠い目)。
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復路は同じ道を歩いて玄倉バス停まで帰ります。なのでここ「ユーシンロッジ」まで来ちゃうと往復5時間30分(休憩含まず)。
標高差があまりなく道も歩きやすいとはいえかなり長時間なので、ちびっ子やあまり体力がない人には「玄倉第二発電所」まで行って“青の絶景”を楽しんで帰るのがオススメです。
それでも往復で3時間20分、体調をととのえ水分も補給しながらくれぐれも無理なくハイキングを楽しみましょうね!
ちなみに、11月の紅葉の季節の丹沢湖周辺はこうなるもよう。
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(神奈川県山北町のホームページより引用)
めちゃめちゃキレイ!!まるで絵画のようです。しかも向こうに富士山が!
同じく山北町のホームページにはユーシン渓谷についての情報もあるので、訪れる方はぜひ参考にしてください。
■ユーシン渓谷
■ユーシン渓谷ハイキングコース
(スージー小江戸)