タッキーの義経、マッチと明菜の握手も!「NHKアーカイブス」で紅白歌合戦、大河ドラマを見てきた

2015/8/19 19:30 柚月裕実 柚月裕実


NHK大河ドラマ 義経 完全版 第壱集 [DVD]


NHKアーカイブスの視聴サービス「番組公開ライブラリー」をご存知だろうか。

過去にNHKで放送された番組の中から選りすぐりの番組が、インターネット上や全国58ヶ所のNHK放送局の施設で見られるというもの。現在、約9400本にものぼる番組を観ることができるそうだ。

NHKでは、ジャニーズJr.が多数出演する『ザ少年倶楽部』を筆頭に、三宅健がナビゲーターをつとめる『みんなの手話』(Eテレ)や山口達也のMC『Rの法則』など現在放送中の番組から、かつて放送されていた『アイドルオンステージ』など、ジャニーズを語る上では欠かすことの出来ない番組が多数放送されている。

特に毎年、誰かしらが出演する大晦日の紅白歌合戦は、出場アーティストの発表時からドキドキが止まらず、自担が初出場した年の放送は深く思い出に刻まれている人も多いはず。

ということは……。ジャニーズ好きとしては抱かずにはいられない淡い期待を胸に、東京・代々木のNHK放送センターへ行ってきた!。


■大晦日の恒例!昔の紅白歌合戦を見てきた

当時、熱を上げていたSMAPの紅白初登場は1991年。『第42回NHK紅白歌合戦』で「Can't Stop!! -LOVING-」を披露した。

確かこの初出場の時だったと記憶しているが、中居が衣装替えのタイミングでベルトが外れなかったのか、なかなか脱げずに出遅れるというハプニングを目にした。 ハラハラドキドキ……これが生放送というものかと、子どもながらに思ったものだ。

後に中居が紅白の司会に抜擢されるのだが、アイドルが司会をする、しかも紅組・白組の計4回も務めることになろうとは、誰も想像していなかったのではないだろうか。

SMAPの記念すべき初出場、とはいえ時間と共に曖昧になっていく記憶を確かなものへ変えたかったのだ。


■全国58ヶ所にある「NHKアーカイブス」

降り立ったのはJR渋谷駅。マークシティ前の「2番のりば」から「NHKスタジオパーク」行きの直行バスが出ているので便利。大人210円。 歩いても行ける距離だが、なにせ暑い……。季節によっては散歩がてら歩いてみるのもいいかも。

敷地内に入り、スタジオパークを通りこした先にあるハートプラザ内(NHKホール側 正面玄関横)にライブラリーがある。1人1日1回1時間という制限があるものの、冷房が効いていて快適。名前を記入すると、デスク番号と退出時間を書いた札が渡される。

設備は全部で4台。キーボードにマウスという普通のPCに、大きなテレビが繋げられている。全体的に小じんまりとはしているが、膨大な量の貴重映像が入っているのだ。 ドラマや歌番組など多数あるが、お目当てはジャニーズ。早速思い当たるキーワードを検索した。

が……しかし中々ヒットしない。どうやら全ての映像を見られるのではなく、ピックアップされているようだ。そりゃそうか……。


■紅白歌合戦にあのジャニーズが出場

まず始めに視聴したのが、「第35回紅白歌合戦」昭和59年の放送だ。

ここでは「うわさのカップル対決」として、当時ワイドショーを賑わせていた松田聖子と郷ひろみ、中森明菜と近藤真彦が登場。なんとも大胆な組み合わせ。 この噂をリアルタイムで観ることはなかったが、後に風のうわさで耳にするくらいだから当時は相当話題だったのだろう。

その“うわさのカップル”たちが交互に歌を披露。中森明菜は『十戒』。「やさしいだけじゃ物足りない」「さあカタつけてよ」という歌詞に攻めの姿勢を感じる。 歌い終えるとマッチが登場。ここでなんと中森明菜とマッチが握手を交わしてた。うぉー!なんという歴史的瞬間だろうか。

マッチが歌ったのは『ケジメなさい』。さり気なくぶっ込む紅白歌合戦。なんだかちょっと怖い……。

マッチの衣装はおしゃれに着崩した和装姿。現在のジャニーズアイドルたちもおしゃれな和装を披露しているが、この頃から続く伝統衣装のようだ。バックダンサーには少年隊がついていた。女性アイドルにはスクールメイツがバックダンサーとしてついた時代。少年隊はキレっキレのダンスでマッチのステージに華を添えていた。東山のスタイルの良さが光っていた。

どうしてもチェックしてしまうバックダンサー。ジャニヲタあるあるの一つだ。

続いて「第39回紅白歌合戦」。

ここで光GENJIが登場する。この年のレコード大賞を受賞しており、司会の加山雄三が「全部やっちゃえ」という紹介で「88メドレー」を披露した。

「ガラスの十代」からメドレーがはじまった。バックダンサーにはSMAPと忍者らしき姿が。ド派手な黄色い衣装でスケボーにのったり、踊ったりして華を添えた。忍者と思われる彼ら(画質が荒いので照明の当たり具合でよく見えない場合あり)と光GENJIが全員でバク転をするなど、派手な演出が続いた。特にSMAPはステージの真ん中で衣装替えを手伝うなど、かなりの露出量だ。

この頃の紅白歌合戦は、視聴率50%台を叩き出す時代。国民の多くが見ているだけに、反響もさぞかし大きかったことだろう。残念ながらSMAPの初出場は見られなかったが、下積み時代の姿を見られただけでも胸がいっぱいになった。


■大量の桜吹雪……大河ドラマのタッキーが!

2005年放送の大河ドラマ『義経』。当時最年少の22歳で主役の源義経に抜擢された滝沢秀明。その麗しきお姿を観ることができるのもNHKアーカイブス。さすがです、ありがとうございます。

『義経 総集編スペシャル』というダイジェスト版の映像を観ることができた。画面もワイドになり、随分と見やすくなっている。

松平健扮する武蔵坊弁慶との殺陣では、CGを駆使したのか、弁慶の刀の上に義経が乗るという演出も取り入れられていた。 大量の桜吹雪が舞う中で、美しい義経の姿があった。

当時小学5年生だった神木隆之介が牛若丸。義経の母役には稲森いずみ、義経の幼馴染役に上戸彩という、大河ドラマならではの豪華なキャスティング。

これをきっかけに和をベースにした舞台『滝沢演舞場』がスタートし、現在もシンガポール公演まっただ中の『滝沢歌舞伎』へと発展していった。滝沢の舞台の原点となったドラマだ。


お目当ての『ザ少年倶楽部』や『アイドルオンステージ』などは見られなかったが、ジャニーズの大先輩たちの輝かしい姿を観ることができて大満足。一時間はあっという間なので、検索に時間がかかったのが痛かった。渋谷に限らず、地方でも見られるというのはとてもありがたい。


視聴方法等詳しくは→NHKアーカイブスをチェック。

(柚月裕実)