江戸時代の絵師 応挙のわんこグッズがかわいすぎる
モフモフのわんこのかわいいグッズ。サンリ○のキャラクターや、ゆるキャラかと思いきや、このグッズは東京・上野のトーハク(東京国立博物館)のミュージアムショップで販売されています。
トーハク広報室の公式Twitterで「応挙のわんこグッズ続々入荷!」とツイートされるや、「この応挙グッズかいたいわんこかいたい かわいい」「応挙わんこグッズもうぜんぶほしいし本当にかわいい」といった反響が。
応挙のわんこグッズ続々入荷!背中のワンポイントもかわいいTシャツ(2592円)、手拭い(972円)、ボールペン(540円)、ミニファイル(216円)などなど…。ミュージアムショップでどうぞ(価格は税込)。 pic.twitter.com/yFYSpX5e9K
— トーハク広報室 (@TNM_PR) 2015, 6月 24
Tシャツ、手拭い、ボールペン、ミニファイルといったグッズが販売中。手ぬぐいは藍色に白線で描かれたわんこが渋いです。Tシャツの背中にはわんこのワンポイントが。
トーハクに来館された方があまりのかわいさに、他の展示を見にきたのについつい買ってしまうほど。応挙のわんこグッズは衝動買い注意です。
トーハク行って来ました。三日月綺麗だった…刀身の細さや刃文やらともかく品があるように感じたり?打のけは1mの場所からでもよく見えました。地肌は背伸びして見ないと見づらかった…
そして円山応挙の犬に心奪われて帰って来たのでした。味がある pic.twitter.com/JfimY7pVSz
— たけだ@審神者 (@tkdsani) 2015, 6月 19
チャーム付きボールペンは応挙の朝顔狗子図と歌川国芳の金魚づくし、はにわの3種類あります。わんこ付きのペンは勉強や仕事の合間に癒されそうです。とーはくの円山応挙の犬グッズが可愛すぎた…ずるい…実物見てないけどクリアファイル買ってしまったo(^o^)o
さっそくFree!イベのチケット入れた! pic.twitter.com/0QOLOKpvji
— ちか@審神者 (@katoti_tokotoko) 2015, 3月 14
こちらは三つ折クリアファイル。思わず買ってしまうかわいさです。◆「応挙のわんこ」グッズの元ネタは大きな杉戸絵
これら「応挙のわんこ」グッズ、実際の作品は「朝顔狗子(くし)図杉戸」です。大きな杉の戸2枚に描かれている為、想像より大きな絵です。
油断してた。
応挙の朝顔狗子図杉戸が今、トーハクで観られるので、ワンコ好きは是非! pic.twitter.com/Q0OdXIgfx6
— 週末審神者さまんさ (@thavasa1002) 2015, 6月 19
この円山応挙(まるやま おうきょ)が描いた「朝顔狗子図杉戸」は、8月2日(日)までトーハク本館8室にて展示されています。
もとは愛知県にある明眼院の書院だった、東京国立博物館庭園内にある応挙館の廊下を仕切る杉戸絵で、江戸時代に描かれてたとは思えないくらい、現代の私たちが見てもかわいいわんこです。ネットでも「円山応挙、江戸時代にこんな可愛い絵描いてたのかよ…。」とコメントされるほど。わんこ好きにはたまらない作品です。
円山応挙が描いたコロコロでモフモフのわんこ、「朝顔狗子図杉戸」は本日より展示!本館8室にて8月2日(日)まで。 pic.twitter.com/R0zs63Oiz8
— トーハク広報室 (@TNM_PR) 2015, 6月 16
モフモフのわんこを描くイラストレータだなー、LINEスタンプとかないの?とか思ってしまいそうですが、円山応挙は約280年も前に生まれた江戸時代中期の絵師です。アート好きならその名を耳にしたこともあるのでは。
応挙はそれまでの日本の絵画観を一変させた画家で、「近現代の京都画壇にまでその系統が続く「円山派」の祖であり、写生を重視した親しみやすい画風が特色である。」(Wikipediaより)とあります。また諸説ありますが、応挙が「足のない幽霊」をはじめて描いたとも言われています。狗子図は「朝顔狗子図杉戸」の他にも描かれていて、犬好きだったのかと思うと、すごい画家でありながら親しみが湧きます。
◆まるで大きな猫!?応挙の虎もモフモフでかわいい!
円山応挙といえば狗子(犬)・虎・幽霊といわれるほど、応挙作品の3本柱です。わんこもかわいいですが虎も人気です。
応挙の遊虎図は普段は金刀比羅宮にありますが、7月12日(日)まで大阪のあべのハルカス美術館に出張中です。あべのハルカス美術館開館1周年を記念して開催される特別展「昔も今も、こんぴらさん。金刀比羅宮のたからもの」のメイン作品として展示されています。
特別展「昔も今も、こんぴらさん。金刀比羅宮のたからもの」を拝見しました @あべのハルカス美術館
円山応挙や伊藤若冲の襖絵を間近で観られて大迫力!長沢蘆雪「鯉魚図」、高橋由一「とうふ」などもすごいですよ!7月12日までです pic.twitter.com/CU1GTgai56
— naka (@nara_naka) 2015, 6月 23
特別展のフライヤー(ちらし)でも「応挙の虎に、みつめられたい」というキャッチコピーとともに中央に配置されています。
ハルカスの金比羅さん展に。
応挙の遊虎図が可愛くってよかったε-(´∀`; )
もう、デカいネコw 3面に襖が展示されてたんだけれど、
そこに虎の絵があるんじゃなく、虎がいるって感じ。
展示されてる真ん中でゴロゴロ寝そべって下側からも堪能したかったw
— kyoncha (@kyoncha1) 2015, 6月 20
Twitterでも「大きな猫みたいでかわいい」といった声が多いですが、実は応挙自身は虎を見たことがなく、猫と虎の毛皮を参考に描いたと言われています。江戸時代には動物園もなく、動物図鑑や虎の写真なども手に入りづらいなど、虎を描くのは今より難しいことだったのは容易に想像できます。
実際に、応挙の虎と猫を見比べている投稿も。
さて、ここで応挙の虎とうちの猫を見比べてみましょう。 pic.twitter.com/kfK20Dn69v
— アデル@探求者 (@Tatsuya_trader) 2015, 6月 9
猫よりですね。江戸時代の画家、円山応挙は生き生きとした虎の絵が有名ですが、実は実物の虎を見たことがなかったといいます。
きっとこうした猫の仕草を参考にしたんでしょうね pic.twitter.com/XjSOQNKWBV
— ねこ日誌 (@CoalLayer) 2015, 6月 16
猫ですね。リアルな虎ではなく猫っぽい虎だからこそ、人々の心をひきつけてしまうのかもしれません。
そして、トーハクのわんこグッズもかわいいですが、特別展だけの応挙の虎を描いたカプチーノがこれまたかわいい!
この遊虎図のラテアートは、美術館の上の階にあるカフェとの期間限定のコラボメニューです。まさか、応挙も200年以上も後に、虎の絵がラテアートになるとは思っていなかったのではないでしょうか。
応挙の虎さんがカプチーノに!
かっわいいぃぃ飲むのがもったいないっ pic.twitter.com/hfGuOa62rM
— すばる@フィギュア応援 (@northernXcross) 2015, 6月 14
飲んだ方からも、
「こんなシブいカプチーノ、初めて見た(笑)。」
「応挙の虎さんカプチーノ。荒んだ心に癒しをくれる。かわゆい。」
「カフェとのコラボ企画遊虎図カプチーノが可愛い!」と大好評。
いかがでしたか。円山応挙のわんこと虎。
どちらもモフモフでかわいく、現代の私たちの心をもキュンとさせる絵です。
東京で展示中のわんこ、大阪で展示中の虎。お好みのほうを見にいってみては。
・東京国立博物館 書画の展開―安土桃山~江戸「朝顔狗子図杉戸」(8月2日まで)
・あべのハルカス美術館開館1周年記念特別展「昔も今も、こんぴらさん。金刀比羅宮のたからもの」(7月12日まで)
※7月13日以降は金刀比羅宮(香川県)で。
(いまトピ編集部 鹿乃ハル)