戦慄のメシテロ!「蝗活(イナカツ)」って何?

2015/5/19 23:20 スージー小江戸 スージー小江戸


空腹時、うっかり覗くと食欲がさらに暴走しそうなツイッターのハッシュタグがあります。その名は「#蝗活」。蝗(イナゴ)の活動、略して「蝗活(イナカツ)」と読むのですが、たまに「#蝗」一文字だけで使われることも。

特に週末の昼~夜にかけて「#蝗活」を見てみると、日本各地の田畑に大群で来襲し、食べられるものはすべて食い尽くす昆虫のイナゴのごとく、「イナゴ属性」を持つ人たちの盛大な活動が繰り広げられています。

TLに次々と流れる何やらウマそうな食べ物の写真…。





















その発信源、「イナゴ」の正体はJリーグ・FC東京のサポーター。
ホームスタジアムに取り立てて美味しい食べ物がなかった時代、反動からかアウェーの地で「爆食い」に走るように。スタジアムグルメはもちろん、試合前後に現地のウマイものを全部食べ尽くす様子から、他チームのサポーターに「蝗」と呼ばれるようになりました。



今では芸風とまで言われるその行動は、いわば脅威の“メシゲリラ”、“度を越したフードツーリズム”!!

甲府の「ほうとう」、鳥栖の「ミンチ天」、仙台の「牛タン」…FC東京との試合日には街中の名物が完売するという珍事に最初は困惑していた各地でも、「地域経済を軽く押し上げる」ほどの食欲&胃袋力を歓迎してくれたり、「仕入れを倍!さらに倍!」にして迎撃してくれるところが増えてきました。これは“蝗民”とって嬉しい限り♪

2015年、今シーズンの例でいうとJ1に昇格した松本山雅FCとの一戦で


信州では昆虫の「イナゴ」を食べる習慣があるため、


共食い上等!!!

湘南ベルマーレ戦では、他サポを寄せ付けない量の地ビール飲み尽くし。



一番盛り上がったのはモンテディオ山形戦でしょうか。
ちょうど天童で「人間将棋」を観光して試合を観戦、一泊して「蝗活」をたっぷり楽しんで帰ってこられる日程とあって、たくさんのサポーターが訪れました。

モンテディオ山形もとある企画で蝗民の食欲を激しく挑発!


もちろん受けて立つFC東京サポーター。


さらに山形には、誰に聞いても“美味しいスタグルNo.1”にあがる「炎のカリーパン」という名物があるのですが、対戦相手ごとにそのチームを象徴する食材が具になります。

これはどこのチームでもやっていますが、「相手を食う!=試合に勝つ」というゲンかつぎですね。

FC東京戦で用意されたのは、


8種類の中で一際目を引く……いなご!!!!

共食い再び♪ 気になる「いなごカリーパン」はこちら!!
※昆虫ダメな人、閲覧注意です!!




1個の中に5~7匹とかなりたっぷり、ふんだんにイナゴ。
見た目のグロさに反比例して味のほうは佃煮風味で極めて美味!甘辛いのがカレーの深みとあいまってめっちゃおいしい…。さらに脚のカリカリサクサクした食感が衣に負けない歯応えで、とってもクリスピー。絶品でございました。


そして、「#蝗活」よりもっとボリューミーなメシテロ画像をご希望の方には、「#蝗活」に「#ごはん大好き前田選手」というハッシュタグをプラスすることをお薦めします!

これまで「イナゴ」の呼び名は他チームによって使われるかサポータによる自称だったものを、突如FC東京が公式に認定。
美味しいものの写真に「#ごはん大好き前田選手」タグを添えてツイートし、今期ジュビロ磐田から移籍加入した「大食いキャラ」である前田遼一選手に教えてあげてほしいという企画を発表したのです。


企画は当然のごとく盛り上がり、というか「通常運転」にて屋台は次々と完売御礼。
ツイートの中から前田選手が「食レポマスター」を選び、オフィシャルサイトではコメントも寄せています。(前田選手のコメントはFC東京オフィシャルサイトより引用)


《前田選手コメント》
「僕はお肉が大好きで、おなかが空いた時に食べたくなるような、おいしそうな写真だったので、この方を選びました!!」



《前田選手コメント》
「僕はメロンパンもクリームパンもどちらも大好きなので、この方を選びました。どんな味なのか食べてみたいです!!」

さすが“蝗王”…。素晴らしすぎるコメントです。


企画は4月18日だけの実施でしたが、以降「#ごはん大好き前田選手」は「#蝗活」とともに定番化し、試合のない普段の日にも美味しいものを見つけた蝗民によってずっと使われています。

もし、美味しいものを求めて日本を旅するならばフードツーリズムのお供に、日々のウマいゴハンを探すときにも、これらのハッシュタグ、ぜひご活用ください!


(スージー小江戸)