INKTのセカンドライブ『Painting with INKT』が５月５日（火）EX THEATER ROPPONGIにて行われた。 今回は4月25日に発売されたばかりのミニアルバム『サイサリス』をひっさげてのライブで、新曲の初披露目の場となる。

Gtのkeiが選曲したBGMで出迎えた会場には、この時を待ちわびたファンが所狭しと並び、開演の時を待っていた。照明が暗転するとBGMはカウントダウンへ。フロアの大歓声に迎えられてメンバーが登場。スタンドからマイクを外したKOKIがスタンバイすると『Wanderlust』から勢い良くスタート。

「騒げ！東京ー！！」

KOKIの煽りに精一杯に答えるオーディエンス。ファーストライブよりも明らかに広いステージだが、それがINKTをより一層引き立てていた。フロアに訴えかけるように身を乗り出して翻弄していくKOKI。BassのmACKAzやGtのkeiらとアイコンタクトをとり、一曲目の終わりには笑みを浮かべた。

『Fight For Freedom』、『’45』と続き、kissyの奏でる旋律、keiのギターソロと立て続けにオーディエンスを魅了。巧みな照明づかいも手伝って輝きを増すINKT。疾走感あふれる『Nobody knows』を経てMCへ。



「みなさん盛り上がってますか？」とKOKI。続けて「INKTに逢いたかったですか？　INKTは好きですか？　あ、そんなに声ちっちゃいんだ」と煽れば、オーディエンスからは悲鳴に近い歓声があがる。もう一度「INKTは好きですか？」に会場から大きな声が寄せられると「よし、よし、よし（笑）」と満面の笑みを浮かべるKOKI。

続いて「みなさん汗かいてますか？」とkeiが問いかける。ほとばしる汗をぬぐいながら清々しい笑顔を見せた。続いて「kissy盛り上げてよ」と振られれば「盛り上がってますかー？」kissyこと“キシパン”が登場。

ライブが始まる10分前に楽屋で「今日ライブかぁ」と漏らしていたkissyに「不安でしかない」とKOKI。微笑ましい楽屋裏を明かした。激しいライブから一変、通称“ポンコツの時間”は笑いに溢れる時間となった。

MC明けの一発目は、お待ちかね最新アルバムのリード曲『サイサリス』でスタート。メッセージ性の強い仕上がりになったというだけに胸に響くバラードが続く。幻想的なメロディの『Dreamcatcher』、そしてのびやかなkeiのギターソロから『Past&Future』。そして、皆で歌える曲を意識して作ったという『Shangri-La』へと続いた。すすんで腕を左右に振るオーディエンス。フロアが一体になると二回目のMCへ。

７月からスタートするツアーを改めてメンバーの口から伝えた。「我が地元、柏からスタートします」とKOKI。「今日見て楽しいって思った方はぜひツアーの方にも来ていただいて、ああなんかINKTいまいちだなって思った方もぜひツアーに来ていただいて……。もうちょっとがんばりますんでね（笑）」

そして「mACKAzフェチの人もいますから」と、まだ喋っていないmACKAzにマイクが渡ると、目一杯ためこんで「いいね！この景色。ここからどんな景色が見られるのか楽しみで楽しみで、毎日８時間くらいしか寝られなかったんですけど（笑）。すごい、すごい景色ですね」と伝えた。続いてDrのSASSY。「喉がパッサパサでこの熱量はなんでしょう。ほんとこんな日に来ていただいて（笑）」とほのぼのトーク。しかし最後には「いけんのかい？」と力強く会場を煽った。

最後にリーダーkeiから改めて挨拶。前回の渋谷、大阪で交わしたファンとのやりとりを語った。「今年の頭に東京と大阪でライブがあったんだけど、（中略）そこで、もし良かったらみんなの力を貸してもらえればなってライブで言ったんですけど、Twitterで拡散してくれたり、友達誘ってライブ来ましたよっていってくれたり、そういう色んな力のお陰でこのEXも７月のツアーも決まって本当に感謝しています。ちょっとずつですけど前進していきますので、応援お願いします！」と締めくくった。

続けてKOKIが「出し惜しみしないでドロドロになって帰って欲しい！」と気合いを入れて後半戦に突入。『A Whole New World』から再び勢いが加速する。両膝をついて祈るように歌いあげるKOKIの姿も見られた。

続いてkissyの手によって丁寧に奏でられた美しい旋律に聞き惚れるとDrのSASSY、KOKIのラップ、そしてハードなロックと様々な音が混じり合い『FTW』へ。BassのmACKAzソロから『The Gift』、SASSY渾身のDrで圧巻のドラムソロを披露。「騒げますか！？」KOKIの煽りに負けじと声を張り上げる会場。そしてデビュー曲『Trigger』でフロアは最高潮に。



「みなさんの挙げた指一つ、出した声一つが僕らの力になり言動力になります。また機会がありましたらぜひぜひ集まって、何も考えず騒いで、声だして暴れて、普段溜め込んでるものを置いてってくれればと思っています」とKOKIから愛情たっぷりの言葉が放たれる。

ラストは『Flower of life』。歌い上げるとKOKIは“ありがとう”という仕草をしてステージを去った。４人がエネルギッシュに演奏を終えると、オーディエンスに惜しまれながらステージをあとにした。

鳴り止まない「INKT」コール。初めて音合わせをしたという始まりの曲でアンコールに応じた。ラストは『Iron Heart』を熱唱。

「みんなが歌ってくれてそれで僕らの曲が完成して『サイサリス』というアルバムが完成なのかなと思っています。一人一人がチームINKTのメンバーです」とKOKI。そして支えてくれるスタッフに感謝を伝えると、「みんなに紹介したい人がいます」と、イズミコールを煽る。実はメンバーが前日から仕掛けていたというサプライズ演出で、事務所社長をステージに招き「チームINKT」のボスとしてファンに紹介した。全15曲を終え、笑顔でステージを締めくくった。

INKTライブは、一瞬にして世界観が変わるところも魅力の一つ。キーボードから放たれる美しい旋律にRAPが融合し、次第に激しさを増してハードロックへと、まるでイリュージョンのように変化していく。メンバー全員が奏でる演奏はもちろんのこと、今回は特に各メンバーのソロパートが際立ち、魅せる、聞かせる、密度の濃いライブとなった。

７月からは千葉・柏を皮切りにツアーがスタートする。またINKTオリジナルスマホケース発売の他、今後解禁される情報もあるという。INKTのさらなる飛躍を予感させる、エネルギッシュな余韻を残してステージを終えた。



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INKT『サイサリスTour2015』開催決定！
7月からツアーが決定！千葉を皮切りに全国7ケ所での公演を予定。

7 月19 日（日）：千葉・柏PALOOZA
16:30 / 17:00
※お問い合わせ：ディスクガレージ（050-5533-0888）

7 月24 日（金）：埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
18:30 / 19:00
※お問い合わせ：ディスクガレージ（050-5533-0888）

7 月26 日（日）：神奈川・横浜BAYSIS
16:30 / 17:00
※お問い合わせ：ディスクガレージ（050-5533-0888）

7 月27 日（月）：愛知・名古屋ell.FITS.ALL
18:30 / 19:00
※お問い合わせ：名古屋ell.FITS.ALL（052-211-3123）

7 月29 日（水）：兵庫・KOBE LIVEACT BAR VARIT.
18:30 / 19:00
※お問い合わせ：グリーンズコーポレーション（06-6882-1224）

7 月30 日（木）：大阪・OSAKA MUSE
18:30 / 19:00
※お問い合わせ：グリーンズコーポレーション（06-6882-1224）

8 月7 日（金）：東京・ebisu LIQUIDROOM
18:15 / 19:00
※お問い合わせ：ディスクガレージ（050-5533-0888）



《INKTインタビュー記事》
【動画あり】田中聖「濃い半年」INKT 2ndアルバム『サイサリス』発売決定―INKT独占インタビュー
【画像あり】田中聖「一人残らず楽しませる」INKTライブ直前インタビュー！メンバーの必需品とは？


（取材・文／いまトピ編集部　田幸）