衝撃の結末!「灼熱の車内」を快適に過ごす方法を(体を張って)チャレンジしてみた!
夏の車内、
それは地獄
皆さんは夏場、車のドアを開けた瞬間に、中の加熱されまくった空気に直撃され「焼き殺される!」と思ったことはないでしょうか。
クーラーをかけても効いてくるまでの間、その熱気に汗は吹き出し体は変調をきたし目眩息切れ動悸に吐き気、ありとあらゆる苦痛を全身が襲う灼熱地獄。
ちょっと調べると出てきたJAFの実験「真夏の車内温度-短時間で熱中症の危険!」によると、なんと車内の温度は50℃を超えるようだ。

引用:http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail2.htm
そんな話をいまトピ編集部で話していたら、前にアイスバケツチャレンジでサーモグラフィーを使った編集長が、「じゃあ編集部にサーモグラフィーもあるし、車を冷やすところをサーモで撮る記事を作ってみよう!」と突如気まぐれな企画を考案。
そんなわけで、今回の記事では限界まで暑くなった車内を3分間でどれだけ冷やせるのか?サーモグラフィーを交えながら
色々無駄なチャレンジをしていきたいと思います!

(外気温37.5℃。本当にやるのか・・・)

(試しに入った車内47℃。速攻で汗が吹き出ます)
熱中症で死なないといいな!(祈り)
▼▼▼チャレンジ開始▼▼▼
せっかくサーモグラフィーを使うので、今回はいろいろと物品を準備。
まず最初に取り出したるは、

(直球で冷やすぞオラ!!)
氷5.5kg!
暑ければ冷やせばいい。この単純明快なロジックに反論の余地なし。
さっそくロックアイスの袋を抱えて灼熱の車内にGO!

開始温度は49.2℃
この時点でミストサウナより高温という素敵な環境に痺れます。

サーモグラフィーはご覧のとおり。
氷(0℃)と大住の皮膚(36℃)以外は完全に灼熱カラー。
助手席に氷袋を配置したり(車内冷やす用)、自分で抱きかかえたり(自分冷やす用)して3分経過するのを待ちます。
が、


(ぐったり)
暑さになんら変わりなし
氷が接してる部分は冷えて快適なのですが、それ以上の熱気に全身が包まれているためトータルとしてはクソ暑いという残念な結果に。
また車内に氷をそれなりに持ち込んだので空気が冷えるかと思われたのですが、3分経過しても、

(49.2℃ → 48.7℃)
わずか「-0.5℃」という焼け石に水レベルの温度下降でした。
個人が持ち込める量の氷程度では夏の車内を冷やせないようです。
▼▼▼チャレンジ2▼▼▼
氷がダメだったのは、あまりにカバーできる範囲が少なかったからでは?
そう考えて次に用意したのはこちら。

ひんやり敷パッド!
布団に敷くことで暑い夏の夜を快適に過ごさせてくれる便利アイテム。
コレさえあれば灼熱の車内も快適空間に早変わりですよ!
開始温度は46.9℃


サーモグラフィーでは多少冷えているように見えるので手応えありかと思いきや……


(46.9℃ → 47.5℃)
ばっちり「0.6℃上昇」
ジェル使った物理的に冷やすタイプじゃないので順当な結果!
肌触りはさらさらしてたよ!
暑さ対策にはなんにもならなかったけどな!
▼▼▼チャレンジ3▼▼▼
物理アイテムでダメなら、次は気合で冷やしてみよう!
人間やる気があれば物理法則もねじ曲げられるはず!
というわけで、

松岡シュウゾウさんに来てもらいました
※松岡修造のモノマネが得意なお笑い芸人「こにわ(@yasumasakoniwa)」さんです
シュウゾウほどのポジティブさ、諦めなさ、暑苦しさがあれば車内温度を下げることだって絶対できる!!
何か間違えてる気がしないでもないけど、
大丈夫!できる!あきらめんな!
(スベったらスベったで冷えそうだしね!)

ちなみに、サーモグラフィーを見ると大住より温度の低いシュウゾウ。
これは、もしかしたら本当に下がるかも?という期待が高まります。
それではシュウゾウさんお願いします!!
開始時の温度は49.1℃。さっそくネタの開始です。

シュウゾウ「下がる!下がる!温度は下がる!!」
大住 「……」
シュウゾウ「下がる!下がる!下がると思ったら下がる!!」
大住 「……」

(49.1℃ → 49.3℃)
もちろん上がる

シュウゾウ「いい加減にしろよっ!なんで上がってきてんだよっ!!」
大住 「……」
シュウゾウ「下がれよっ!下がってみろよっ!お前だったらいける!!」
大住 「……」
~3分経過~

結果、0.5℃上昇

シュウゾウ「いい加減にしろよっ!3分終わっちゃっただろ!本気出せよっ!!」

さらに上がり温度計がエラーに
さすが松岡シュウゾウ。
だてに地球温暖化の原因と呼ばれているわけではありません。
冷やすどころか温度計の計測範囲(50℃)を突破するというミラクルを生み出してくれました。

この役立たず!!
というか、人が複数入ることで余計に温度が下がりにくくなったりするのかも……。
(こにわさん、わざわざコノためだけに来てもらってありがとうございました!)
▼▼▼チャレンジ4▼▼▼
精神論では物理法則は動かせない。
やはり物理的になんとかしないとダメですね!
今は21世紀、精神論など過去の遺物、科学万能の時代ですよ!
と、いうわけで、次は

(強そう)
ダイソンで中の空気吸い出してみます
ダイソンの「変わらない吸引力」をもってすれば、熱せられた空気を全て車外に排出するなど朝飯前!

空気吸い尽くして真空にしてやらぁ!
(なりません)
開始時の温度は48.3℃。
さあカーニバルの始まりだ!!

(ちなみに、サーモグラフィーはガラスを貫通しない事が判明)
おお!凄い勢い!!
さすがダイソン半端ない吸引力!!
ものすごい勢いで熱せられた車内の空気を吸い出していきます!
っていうかその勢いが半端なさすぎて、
高温の熱風(排気)が僕の顔面を直撃しまくるんですが

(ぐああああああ!!)
これドライヤーを顔面にあてられてるようなもんですよ!
さらに、高温の空気を吸い込んで排熱し続けるせいで、本体部分も加熱されまくり、持ち手の部分が火傷しそうなくらい熱くなるんですけど

(持ち手部分だけ明らかに高温)
これも車内を冷やすため
顔面が熱風で炙られようと、右手が火傷しそうでも、
目的のためなら犠牲をいといません!!
僕を犠牲にして下がれ車内温度!
3分経過した、その結果は!!

(48.3℃ → 48.7℃)
0.4℃上昇
完全敗北です……。
自己犠牲は何も産まない。
自分を守れるのは自分だけ。
ダイソンは僕にそんなことを教えてくれました。
▼▼▼ラストチャレンジ▼▼▼
物理(氷、敷きパッド、ダイソン)もダメ。精神(シュウゾウ)もダメ。
無理なのか?
夏場の車を冷やすことなんて人類には不可能なのか!?
いや、そんなことはない!
物理がダメでも、精神がダメでも、体感的になんとかしよう!
そう、

冷感サロンシップを貼ってね!

(冷感:つつむ。冷やす。効いていく!)
車を何とかするのは諦めました!
結局クーラー効くまでの3分間、僕個人が涼しかったらいいんですよ!
冷感サロンシップなら全身メントールを塗りこんだようなもの。
実際の気温は知らないが主観的には激冷ですよ!
上半身にみっちりとシップを貼り込りまくり、

(張ってる最中から結構冷たい)

(悟りの境地)
いざゆかん灼熱の車内に
と、言ったところで実際は暑いんだろうなぁ……。
なんて思ってたんですが、

(あれ?)
マジで暑くないんだなこれが
っていうか、時間の経過と共に冷感シップの薬効が強くなり、暑いどころかむしろ体感的には寒いレベル。
なんせ、

(カメラの精← →サロンシップ大住)
僕、汗全然かいてないですからね
なんていうか、暑いけど上半身が寒過ぎて汗が引っ込むというか……。

(サーモグラフィーでも体の色がすごい ※あくまで車内との相対温度差です)
凄いな冷感サロンシップ!
などと感心しているのも束の間、薬効がさらに染み渡ってきたのか上半身が寒いを通り越して燃え上がるような感覚に!
寒いんだけど熱くて燃え上がるようで痛くて気持ちいいようで、なんていうか、
全身が燃えるように寒い!
これはヤバイ!!

(必死でサロンシップを剥がす僕)
緊・急・退・避!!
や、やばかった。
クソ暑い車内にいるのに、寒くて痛くて暑さ感じてる余裕が全然なかったです。
まさかちょっとした小ネタのつもりで用意していたサロンシップがここまで絶大な効果を出すとは……。(車内温度は0.5℃上がったけど)
とりあえずクーラー効くまでの3分間、全身をサロンシップで覆えば凍えるように快適に過ごせること間違いなし!(時間経過と共に増すサロンシップの痛みに耐えられれば)
そんなわけで、今回の結論!
夏の車を耐えるには全身に冷感サロンシップ
皆さん、これで来年の夏は安心だね!
※注意
シップの張り過ぎは急激な体温低下を引き起こして病院に運ばれる例もあるとのこと。また、体感的に寒くても実際の体温は上昇している場合もあります。
危険なので絶対に真似しないでください
●おまけ

あまりに冷えないので「車 冷やす」でググったらクソほど載ってた裏ワザ↓

反対側の窓あけて車のドアをバッサバッサと開け閉めしたら空気が入れ替わって温度がイッキに下がります。
49℃→46.7℃(3分間)
何をやってもほとんど変わらなかった車内温度が一気に数度下降。車の中に載ってたカメラの精2名も「ものすごい勢いで空気が流れて一気に温度下がっていきました。マジ効果ありますよ」と体感値では温度計の変化以上に下がったとの報告。
今までの努力はなんだったんだ!
今回の真の結論は「知らないことはまずググれ」ということですね。
(いまトピ編集部&大住有)